どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年7月12日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 チャルメラカップ 青森スタミナ源たれ にんにく甘旨醤油ラーメン」及び「明星 チャルメラ 青森スタミナ源たれ にんにく醤油まぜそば」の実食レビューです。
チャルメラ×ご当地調味料コラボ「スタミナ源たれ」を実際に使用した「カップラーメン」と「汁なしカップめん」が装い新たに再登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
チャルメラ×スタミナ源たれ コラボ第3弾
スタミナ源(げん)たれとは、青森県十和田市に本社を置く上北農産加工株式会社(略称:KNK – Kamikita Nousan Kakou)の主力商品で、同県内の各家庭におけるシェア率は驚異の70%を誇る「ご当地調味料」の代表格。当初はジンギスカン用のタレとして売り出されましたが、現在は万能調味料として愛されており、販売店は青森県内のみならず、それ以外の地域でも見かけるようになりました。
今回のタテ型カップめん「明星 チャルメラカップ 青森スタミナ源たれ にんにく甘旨醤油ラーメン」及び汁なしカップめん「明星 チャルメラ 青森スタミナ源たれ にんにく醤油まぜそば」は、東京都渋谷区に本社を置く明星食品とKNKの共同開発商品で、青森県民が愛してやまない「スタミナ源たれ」を実際に使用。以前にも商品化されているのですが、まったくテコ入れなしの再販ではありません。
1966年(昭和41年)9月7日発売の袋麺を源流とする明星食品のロングセラー「チャルメラ」と、KNKが誇る青森の人気ご当地調味料「スタミナ源たれ」のコラボレーションは、2019年6月17日発売の「明星 チャルメラどんぶり 青森スタミナ源たれ にんにく甘旨醤油ラーメン」及び「明星 チャルメラ 青森スタミナ源たれ にんにく醤油まぜそば」からスタートしたので、まだ比較的に最近の話。
コラボ第1弾の「明星 チャルメラどんぶり 青森スタミナ源たれ にんにく甘旨醤油ラーメン」は、標準どんぶり型のカップラーメンで、添付の液体スープにオーソドックスな「スタミナ源たれ」を28%配合。その商品名にも表れているように、しっかりニンニクと生姜の香味を効かせつつ、一般的な焼肉のタレよりもジンギスカンのタレを想起させるような骨組みで「スタミナ源たれ」の個性を表現。
同時発売の「明星 チャルメラ 青森スタミナ源たれ にんにく醤油まぜそば(初代)」は、湯切りタイプの汁なしカップ麺で、こちらの添付調味料にもオーソドックスな「スタミナ源たれ」を使用していたのですが、その割合は液体ソース中5%配合と少なめの比率。しかし、こちらもニンニクと生姜の香味を強めに効かせたジンギスカンのタレを思わせる味わいで、そこに特徴が見出せる仕上がりでした。
その流れを汲んで開発されたのが2020年9月14日発売の「明星 スタミナ源たれゴールド使用 ガツンとにんにくスタミナラーメン」で、今度は製品スタイルを縦型ビッグのカップラーメンに変更するだけでなく、源たれシリーズの中でも原材料を占める割合のうち2/3以上が生野菜の高級タイプ「スタミナ源たれゴールド 中辛」を液体スープ中20%も使用してましたが、ブランドは「チャルメラ」から離脱。
しかし、2020年10月12日発売の「明星 チャルメラ 青森スタミナ源たれ にんにく醤油まぜそば(二代目)」から「チャルメラ」に戻り、初代「にんにく醤油まぜそば」と同じく「スタミナ源たれ」を液体ソース中5%配合となっていたのですが、従来のソースよりもニンニクと生姜の香りを強めることで “スタミナ源たれ感” を強化。さらに具材の構成も変更するなど、まったく同じ仕様ではありませんでした。
というわけで、チャルメラと「スタミナ源たれ」のコラボは第3弾、明星食品のカップ麺としては第4弾の商品化となる今回。湯切りタイプの「にんにく醤油まぜそば」については “三代目” になるのですが、標準サイズの縦型カップ麺での商品化は初の試みなので、2020年発売の縦型ビッグ「ガツンとにんにくスタミナラーメン」や二代目「にんにく醤油まぜそば」との違いに注目しながらレビューします。
開封
「明星 チャルメラカップ 青森スタミナ源たれ にんにく甘旨醤油ラーメン」(以下「にんにく甘旨醤油ラーメン」という)に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある後入れの「液体スープ」が1袋。標準サイズになった今回は「スタミナ源たれゴールド 中辛」ではなくオーソドックスな「スタミナ源たれ」入りで、使用量は “液体スープ中18%配合” とのこと。
「明星 チャルメラ 青森スタミナ源たれ にんにく醤油まぜそば」(以下「にんにく醤油まぜそば」という)に別添されている小袋は、初代や二代目と同じように「液体ソース」が1袋。今回もオーソドックスな「スタミナ源たれ」を “液体ソース中5%配合” となっているのですが、従来のソースよりも甘さを強め、これまで以上に「スタミナ源たれ」の風味に近付くように改良したそうです。
「にんにく甘旨醤油ラーメン」及び「にんにく醤油まぜそば」のメーカー希望小売価格は、どちらも193円(税別)で、発売エリアは全国区。コンビニよりもスーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなどが主な販売店となっており、正式な発売日から1ヶ月以上が経過しているため、ドンキホーテやイオン系列の店では安売りされているかもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
にんにく甘旨醤油ラーメン | にんにく醤油まぜそば | |
販売者 | 明星食品 | 明星食品 |
製造所 | 埼玉工場 | 埼玉工場 |
内容量 | 69g(めん55g) | 111g(90g) |
JAN | 4902881451758 | 4902881451734 |
発売日 | 2021年7月12日 | 2021年7月12日 |
発売地域 | 全国 | 全国 |
取得店舗 | オムニ7 | オムニ7 |
購入価格 | 105円(税込) | 105円(税込) |
小売価格 | 193円(税別) | 193円(税別) |
麺の種類 | 油揚げ麺 | 油揚げ麺 |
スタイル | 縦型レギュラー | 角型レギュラー |
容器材質 | 紙 | プラ(PS) |
湯量目安 | 270ml | 550ml |
調理時間 | 熱湯3分 | 熱湯3分 |
小袋構成 | 1袋(液体スープ) | 1袋(液体ソース) |
原材料名とアレルギー表示
【にんにく甘旨醤油ラーメン】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(糖類、食塩、豚脂、しょうゆ、香味調味料、デキストリン、香辛料、焼肉のたれ、みそ、豚・鶏エキス、たん白加水分解物、酵母粉末、酵母エキス、しょうゆもろみ、植物油脂)、かやく(豚・鶏味付肉、フライドガーリック、ごま、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、香料、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、酒精、酸味料、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)※本品製造設備では、そば・かに・落花生を含む製品を生産しています。 |
【にんにく醤油まぜそば】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、ソース)、ソース(豚脂、糖類、しょうゆ、食塩、焼肉のたれ、香味調味料、香辛料、たん白加水分解物、香味油、醸造酢)、かやく(キャベツ、味付鶏肉)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、酒精、酸味料、増粘剤(加工デンプン)、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、カロチノイド色素、乳化剤、炭酸マグネシウム、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
【にんにく甘旨醤油ラーメン】栄養成分表示:カロリー 304kcal(めん・かやく 269kcal / スープ 35kcal)、たんぱく質 8.1g、脂質 11.7g、炭水化物 41.6g、食塩相当量 5.0g(めん・かやく 1.9g / スープ 3.1g)、ビタミンB1 0.23mg、ビタミンB2 0.24mg、カルシウム 86mg |
まずは「にんにく甘旨醤油ラーメン」の調理後、具材は他のカップ麺にも使われている挽肉、フライドガーリック、ゴマ、ニラと新規に開発された要素はなく、しかしながら麺の大半が見えなくなるほど具沢山。ちなみに縦型ビッグの「スタミナ源たれゴールド使用 ガツンとにんにくスタミナラーメン」にはキャベツも入っていましたが、そこからキャベツを省いたような内容です。
【にんにく醤油まぜそば】栄養成分表示:カロリー 508kcal、たんぱく質 10.7g、脂質 23.1g、炭水化物 64.4g、食塩相当量 4.5g、ビタミンB1 0.33mg、ビタミンB2 0.36mg、カルシウム 130mg |
次に「にんにく醤油まぜそば(三代目)」の調理後、2019年10月発売の初代「にんにく醤油まぜそば」には “おじさんナルト” やキャベツ、ニラを組み合わせていましたが、2020年10月発売の二代目からキャベツと鶏肉ダイス(味付鶏肉)に変わり、今回は後者と同じトッピング。けっこうキャベツの量が多いのと、液体ソースの香りが強烈で、なかなかインパクトを感じるファーストインプレッション。
ちなみに筆者はイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)で購入しましたが、後日に最寄りのスーパーにも入荷されたので、そこでの販売価格をチェックしたところ、税込98円と格安でした。というわけで、だいたい税込100円前後の商品であることを考慮しつつ、それぞれ「めん」「スープ・ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
どちらも値段相応の品質
「にんにく甘旨醤油ラーメン」に使われている油揚げ麺は、おそらく既存の「チャルメラカップ」にも使われている汎用の平打ち麺で、ラーメンというよりもヌードルと表現したくなる主張の弱さ。しかし、油揚げ麺であることのスナック感も含め、後述するスープとの相性は問題なく、ちょっとコシのない控えめな存在感がスープを主役に立てる取り合わせ。
「にんにく醤油まぜそば」も油揚げ麺ですが、同時発売品の「にんにく甘旨醤油ラーメン」よりも太く、もちもちとした弾力も強め。もちろん明星食品が販売している有名店監修の極太麺には負けますけど、税込100円前後で購入できる汁なしカップ麺といえば、オープン価格の廉価版と同じような立ち位置なので、それを思えば悪くありません。
お店で実際に提供されているラーメン・まぜそばをイメージした商品ではないので、麺の再現度については気にする必要がなく、問題は添付調味料との相性がいいかどうか。それについて引っかかるところはなかったので、実売価格も込みで適材適所な取り合わせだと感じました。
スープ・ソース
ちゃんと「源たれ」の味
「にんにく甘旨醤油ラーメン」に使われている粉末スープの “スタミナ源たれ感” は弱く、かなりスナック的な味わいで、例えるなら肉系ふりかけのパイオニアとして知られる丸美屋の「すきやき」に近いテイスト。しかし、そこに別添の「液体スープ」を加えると一変。ニンニクや生姜のフレッシュな香味が強調され、途端にテーマとなっている “スタミナ源たれ感” が際立ちます。
甘さは強過ぎず弱過ぎず、醤油感も液体しょうゆで新鮮さを保ちながら適切な効かせ方で、ふわっとリンゴが脇を固めているのもポイント。さらに豚脂でコクを深めつつ、それを強めのニンニクと生姜が引き締める構成は、もともと癖の強いラム肉を食べやすくするために開発された「スタミナ源たれ」の歴史を再現する上でも重要な要素であり、きちんとラーメンのスープとしても成立していました。
「にんにく醤油まぜそば」の液体ソースもオーソドックスな「スタミナ源たれ」の味わいをイメージしているので、基本軸は同じなのですが、液体しょうゆの風味やニンニク・生姜のキレは「にんにく甘旨醤油ラーメン」よりも圧倒的に強く、臨場感(スタミナ源たれ感)は「にんにく醤油まぜそば」のほうが上。
明星食品のニュースリリースには “甘みを強め、スタミナ源たれの風味に近づけました” と記載されていたのですが、甘みを強めたというよりも “コクが深くなった” と感じるナチュラルな調整だったので、甘さが先行するような味ではありません。それよりも香味野菜に由来するピリッとしたアクセントのほうが目立ち、まぜそば用に調整しつつ、再現度の高さも評価できる味わいでした。
具材
どちらも最善を尽くしている感じ
「にんにく甘旨醤油ラーメン」に使われている挽肉に本格さはなく、ジャンクでカップラーメンらしいタイプになりますが、単純にスープとの相性は良好で、たっぷり入った大きめのフライドガーリックはインパクト大。さらにニラの風味でスタミナ感を強め、芳ばしい胡麻(いりごま)のアクセントで焼肉のタレ感を強めるなど、まったく無駄がない構成かつ量も申し分ありません。
「にんにく醤油まぜそば」のキャベツも汎用の野菜具材で、鶏肉ダイスもジャンクなタイプになりますが、生姜とニンニクのキレをガツンと効かせた液体ソースとの相性はバッチリ。これに加えてニラとかフライドガーリックが入っていれば‥‥などと思いつつ、けっこうキャベツの量が多かったので、相場を思えば悪くなかったです。
総評
どちらも即席カップめん用にデフォルメされた味ではあるものの、きちんと「スタミナ源たれ」の個性が伝わってくる仕上がりで、味の再現度についてはタレの配合量が少ない「にんにく醤油まぜそば」のほうが上だと感じたくらい。しかしながら「にんにく甘旨醤油ラーメン」の手軽さとコストパフォーマンスも捨て難く、同時発売品としてバランスのいい組み合わせでした。
おそらく今後もコラボは続きそうなので、次の展開も気になる仕上がり。これなら「スタミナ源たれ」が好きな方はもちろん、オリジナルの味を知らない方でも雰囲気を掴むことができると思うので、気になっている方は最寄りの販売店を確かめてみてください【author・taka :a(大石敬之)】