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エースコック「新時代を教えてやる」極太多加水真空仕立て麺「ぶっとメン」爆誕!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年10月7日(月)新発売、エースコックのカップ麺「ぶっとメン スタミナ豚骨醤油ラーメン 大盛り」(285円+税)の実食レビューです。

あの多加水真空仕立て麺を極太に!? 圧倒的な食べ応えを実現した新開発の極太麺を採用、これまでにない “本格G系カップめん„ 始動!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ぶっとメン スタミナ豚骨醤油ラーメン

多加水真空仕立て麺とは、焼そばモッチッチの “真空仕立て麺„ にルーツを持ち、その技術を応用して生まれたエースコックの独自製法で、昨年10月23日に発売された「渾身の逸品 特製中華そば 大盛り」がデビュー作。その後、同シリーズの「特製蛤だし塩そば」や「飲み干す一杯 鶏とん濃厚味噌ラーメン」などにも使われ、このブログでは革命的な製法だと高く評価していたのですが‥‥

新時代を教えてやる‥‥だと‥‥

このページでレビューする「ぶっとメン スタミナ豚骨醤油ラーメン 大盛り」は、あの多加水真空仕立て麺をベースに、圧倒的な食べ応えを実現させた新開発の「極太!多加水真空仕立て麺」を採用した一杯で、エースコックのニュースリリースには記載されていない情報になりますが、コンセプトは “本格G系カップめん„ とのこと。

ラーメン業界における「G系」とは、メディアで “ガッツリ系„ などと呼ばれているラーメンの総称で、この流れから「ラーメン二郎」「二郎系」「二郎インスパイア」の違いを語りだすと長くなるんですけど、私の認識は以下。

  • ラーメン二郎 ○○店:営業中は総本山「ラーメン二郎 三田本店」で修行を積んだ責任者が厨房に立つことを鉄則に「ラーメン二郎 ○○店」と名乗ることを許された暖簾分けによる店舗で、熱狂的なファンはジロリアンと呼ばれる。
  • 二郎系:もともと「ラーメン二郎 ○○店」として営業していたが、なんらかの理由で屋号を変えたラーメン店及び同店で提供される商品のことを指し、店内の雰囲気やメニュー、商品の味は「ラーメン二郎」に限りなく近い内容であることが多い。
  • 二郎インスパイア:総本山「ラーメン二郎 三田本店」での修行経験や免許皆伝などの直接的な関わり合いはなく、しかしながらラーメン二郎及び二郎系に強い影響を受け、それに似せたラーメンを提供している店舗及び同店で提供される商品の総称。オリジナルのメニューや変わり種など、お店によって多種多様な独自のスタイルを展開しているのが特徴的。

ただ、マニアの間で「G系」は「二郎インスパイア」よりも広義を指す呼称で、Gは「ガッツリ」以外に「ガーリック」を意味するアルファベットでもあり、ラーメン二郎の「G」ではないと——いや、この場合は「J」なのか? なんにせよ、そんな風潮もあるようです。

その定義からするとエースコックの本格G系カップめん「ぶっとメン」は、いわゆる二郎インスパイア商品とは一線を画しているのかもしれないけれど、スープは “ぶっとい豚の旨みにガツンとニンニクを利かせたスタミナ豚骨醤油„ ということで、Gは「ガツン」と「ガーリック」に掛かっている模様。

パッケージのインパクトは申し分ない

ふざけた響きのタイトルですが、これまでの実績(多加水真空仕立て麺)を思うとネタに走った商品とは思えません。さらに “新時代を教えてやる„ などと、自信たっぷりのメッセージを容器に印刷しているため、それも誇張ではないか、しっかり見極めますよ。

開封

まずはフタ上の「液体スープ」を取る

今回のカップ麺には、後入れの「液体スープ」が別添されているため、開封前に取らなければいけないのですが、本商品の製造者はエースコック。このパターンは高確率で容器の中に2つめの小袋が仕込んであるので、例に漏れずのパターンだろうなと。粉末スープまみれの小袋に与えられるストレスを覚悟しながらフタを開けてみた結果——

入ってなかった

小袋はフタの上に貼り付けられていた「液体スープ」のみで、粉まみれのアイツは不在。それは素直に嬉しいような、ちょっと寂しいような、複雑な気持ちに陥ってしまったんですけど、さておき小袋が放り込めないほど大量の具材が入っているわけではなく、ある程度のスペースが必要なワンタンが入っているわけでもありません。

ちなみに2024年10月現在、縦型ビッグのメーカー希望小売価格は271円(税別)を基準にしているメーカーが大半を占めているのですが、今回は285円(税別)に設定されているため、コンビニだと税込300円を超えるケース。極太!多加水真空仕立て麺が新開発であることを考慮すると、仕上がり次第では気にならない項目になるかもしれませんが、事実上の標準は超えています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ぶっとメン スタミナ豚骨醤油ラーメン 大盛り
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175)
内容量:101g(めん80g)
商品コード:4901071405359(JAN)
発売日:2024年10月07日(月)
実食日:2024年10月15日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:285円(税別)
購入価格:307円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩)、スープ(しょうゆ、食塩、ポークエキス、糖類、植物油脂、香辛料、おからパウダー、ポーク調味料、乳化油脂、酵母エキス、コラーゲン、豚脂、オニオンパウダー、粉末しょうゆ、全卵粉)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ、にんにく)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉)、炭酸Ca、重曹、乳化剤、香料、かんすい、カラメル色素、酒精、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、甘味料(カンゾウ)、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

君が期待の極太麺かね

麺は油で揚げたフライ麺で、お湯を入れる前からエースコックの揚げ油に由来する独特のニオイが漂ってくるのですが、縮れの弱さと黄色味が強いビジュアルは「多加水真空仕立て麺」ど真ん中の佇まい。それでいてサイズは真空仕立て史上最も太く、引き続き期待大ではあるけれど、問題は指定の時間で不具合なく戻るのかどうか。

ツッコミどころ多いな‥‥

これまでの多加水真空仕立て麺も熱湯5分で、添付調味料を混ぜ合わせている間にベストかな? でしたから、それを極太サイズにアップしているだけの代物だった場合、まず戻らないことは確実。ただ、冒頭で触れた「渾身の逸品」の多加水真空仕立て麺とは原材料名の構成が違ったので、単純に切刃を変えただけの極太!ではありません。

とはいえ時間を守っても頑固だった(ほぐれにくかった)のと “本格G系カップめん„ のわりに具材がショボいので、引き続きコストパフォーマンス的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(101g)あたり
カロリー:408kcal
たん白質:9.4g
脂  質:11.4g
炭水化物:66.9g
食塩相当量:6.4g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.3g)
カルシウム:322mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:408kcal(めん・かやく:331kcal)(スープ:77kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

追加ケア必須

4.0

結論からいうと、かなり勿体無いです。やはり案の定、熱湯5分きちんと守ってからフタを開け、粉末スープを溶かしてから「液体スープ」を投入し、さらに混ぜ合わせてから食べてみたところ、中心部がパッキパキ。これが「カップヌードル」みたいなタイプであれば、ある程度の戻りムラも魅力的に評価されるポイントになると思いますけど、ポジティブな硬さではありません。

ちなみに従来比「たん白加水分解物」を省いてます

もちろん好みの問題もありますから、これがいいんだよ! という感想を否定するつもりは微塵もありませんけど、まだ戻り切っていないようなカタさは完全に不具合。またエースコック特有の油揚げ麺臭も拭えないため、これが新時代なら世も末です。なんて厳しいコメントを書いておりますが、さらに2分ほど経過すると新時代きたこれ。

つまり、熱湯5分+液体スープ投入&かきまぜ+2分=合計8分ほどの時間を必要とするのですが、エースコック特有のニオイは嘘のように鳴りを潜め、表面の入りから内部の密度に至るまでノンフライ麺に見紛うほどの組織を実現。この状態を評価するなら★7以上‥‥いや、★8もチラつくレベルのクオリティだったので、時間の表示だけが残念でした。結果的にG系っぽくもなかったけど、これはスゴい。

スープ

豚骨しっかり

3.5

まずは粉末スープだけの状態で味を確認してみたところ、丁寧に乳化させたポークエキスを中心に、ガーリックパウダーの主張も強く、G系というよりも豚骨ラーメン寄り。おからパウダーのザラつきも興味深いポイントで、これはエースコックの味噌ラーメンで頻繁に用いられているテクニックなのですが、このカテゴリーでは珍しい仕込み。

しょうゆ感も見どころ

続けて「液体スープ」を投入すると、やや豚脂のクセを感じるオイルと液体しょうゆ特有のフレッシュなキレが加わって、輪郭の整った味わいに。とろみの加減と強めの香味野菜はエースコックらしいアレンジになりますが、地の豚骨が丁寧だったのと、しょうゆ感が最後までキリッとしていたので、前述の極太麺が浮くこともなく。硬派な二郎系ではないけれど、こういう空気感のG系ありますよね。

かやく

あかん

2.0

ちょいちょいガーリックチップが飛び込んでくるため、それについては効果的に思えたのですが、G(ガーリック)系を謳うには可も無く不可も無しの比率。キャベツもG(ガッツリ)系のイメージに結び付かないボリュームで、肉そぼろは最後まで謎にサクサクしていたんですけど、あの粗悪なスポンジ食感の肉そぼろが入っていなかっただけマシでしょうか。

総評

4.0

縦型ビッグのカップラーメンなので、ターゲット層を考慮すると公式が熱湯8分を指定するのは厳しいかもしれませんが、とにかく追加で2、3分待ってください。従来の多加水真空仕立て麺も素晴らしい出来栄えでしたけど、さらにノンフライ麺のベクトルに接近しているため、新時代の到来は秒読み段階。

具材は値段的にアウトですけど、新開発の極太!多加水真空仕立て麺は一見の価値あり。さらに今後、またおま系や鶏白湯、ど濃厚な豚骨、濃いめの味噌ラーメン、スパイシーな塩ラーメンなど、ほかのフレーバーでも素晴らしい活躍を見せてくれると思うので、ぜひとも続編の開発お願いします。【author・taka :a(大石敬之)】

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