どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年8月1日(月)新発売、日清食品のカップ麺「豚ラ王まぜそば」の実食レビューです。
日清ラ王史上もっとも太い踊る極太麺に、ヤサイ、アブラ、ニンニク。ウマみ直撃の湯切りタイプ「汁なし豚ラ王」二代目は “ショットガンニンニク” で追い討ち!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
豚ラ王まぜそば
豚ラ王(ぶたらおう)とは、1992年(平成4年)9月21日の発売以来、その時代の王道とされる味に進化し続けてきた本格ブランド「日清ラ王」のスピンオフで、2020年1月13日発売の初代「日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク※1」を皮切りに発足。第1弾は硬派な “二郎インスパイア系” のラーメンを目指した商品で、凄まじいまでの完成度を誇示し、当時の即席カップめん業界に震撼を走らせました。
今回の新商品「日清 豚ラ王まぜそば」は、日清ラ王史上もっと太い “踊る極太麺” に、突き刺さるようなニンニクの風味とアブラの背徳感を特徴とする汁なしカップ麺で、パッケージには初代と同じ “ヤサイ、アブラ、ニンニク” の文字。2021年8月23日に「汁なし豚ラ王※2」を発売しているため、その流れを汲む湯切りタイプの二代目に該当するのですが、まったく同じ仕様ではありません。
2021年8月23日発売の「汁なし豚ラ王」にもカップラーメンの「豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」と同じ切刃番手(12番 – 溝巾2.5mm)で切り出した極太ノンフライ麺を搭載し、自慢の厚切焼豚と多めのキャベツ、さらに背徳感の演出に欠かせない “アブラ増し袋” も踏襲していたのですが、先入れの刻みニンニクはシレッと撤廃。
先入れの刻みニンニクについては、湯切りの際に流れ出てしまう懸念があるため、汁なしで省いた理由は容易に想像できたものの、ひとつ疑問だったのはタレの味付け。カップラーメンでの「ヤサイ、アブラ、ニンニク」におけるスープは、豚臭い風味を特徴とする微乳化系の醤油とんこつ味を基本としているのに対し、ちょっと焼肉のタレっぽいというか、なんか違うんじゃないのかなと。
とはいえ「豚ラ王」らしい背徳感は備えていたこと、加えてシリーズ初の汁なしという快挙も加味し、このブログでは2021年8月発売品を高く評価しているのですが、それに続く湯切りタイプ第2弾「豚ラ王まぜそば」のパッケージには “ショットガンニンニク” という過去に例を見ないパワーワードを配置。インパクトのある弾痕のイメージを添え、刻み&揚げのWニンニクをアピールしています。
おそらく「アブラ増し袋」については従来と同じアイテムで、日清食品が公表しているニュースリリースには “日清豚ラ王シリーズ史上最大量のニンニクを使用した商品” との訴求があることから、否が応でも期待値の上昇が否めない展開。ただ、懸念すべきはタレの味付けに、よく見るとパッケージに厚切焼豚は写っていないため、そこも論点になりそうな予感。
さらにメーカー希望小売価格を確認すると、すこし前に話題をさらった「完全メシ 豚辛ラ王 油そば※3」と同じ398円(税別)なので、完全メシを除く即席カップ麺としての「豚ラ王」史上過去最高値を更新。たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は429.84円が相場になるため、そこも意識しながら評価しなければいけません。
ちなみに注釈を付けたカップ麺の詳細につきましては、以下の関連ページ(過去のレビュー)から確認できるため、よろしければ参考になさってください。このページでは、2022年8月発売の「日清 豚ラ王まぜそば」について詳しく掘り下げます。
※1 “背徳の極み” 二郎系「豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」踊る極太麺×アブラ増し袋搭載!!
※2 麺とアブラのウマみ直撃【豚ラ王】史上初「汁なし豚ラ王」背徳の極み “ヤサイ、アブラ、ニンニク” 最新作!!
※3 見せてもらおうか、日清の完全メシの性能とやらを——。管理栄養士の9割が推奨「豚辛ラ王 油そば」を食べてみた結果‥‥
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体たれ」「アブラ増し袋」「ショットガンニンニク」の計4種。液体たれ・アブラ増し袋については昨年のデザインを踏襲しているため、先ほどの味付けに関する懸念が否めないところもありますが、ショットガンニンニクについては完全なる新アイテム。それにしても食べ物とは思えないネーミングだな‥‥w
麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、調理前の段階から “踊る極太麺” の名に相応しい躍動感を見せる佇まい。日清食品のニュースリリースには “日清ラ王史上最も太いウェーブ麺です” とありますが、昨年の「汁なし豚ラ王」と同じくらいのサイズ感なので、そこまで劇的な変化は感じません。
前述のようにメーカー希望小売価格は398円(税別)なので、お世辞にも安い商品とはいえないのですが、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外も販売店の対象となっているNB(ナショナルブランド)のカップ麺。とはいえコンビニ以外でも税込300円オーバーが相場になると思うので、なかなかの大物です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清 豚ラ王まぜそば 製造者:日清食品株式会社 製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:134g(めん90g) 商品コード:4902105273043(JAN) |
発売日:2022年08月01日(月) 実食日:2022年08月02日(火) 発売地域:全国 取得店舗:日清食品グループ オンラインストア 商品購入価格:429円(税込)※本体 希望小売価格:398円(税別) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:八角どんぶり型・湯切りタイプ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:470ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:4袋(液体たれ・アブラ増し袋・ショットガンニンニク・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、大豆食物繊維、チキンエキス)、たれ(豚脂、しょうゆ、ポークエキス、香辛料、もやし調味油、糖類、香味油、たん白加水分解物、食塩)、かやく(キャベツ、味付豚肉、にんにく、フライドガーリック)/ 加工でん粉、酒精、調味料(アミノ酸等)、リン酸Ca、増粘剤(アラビアガム、加工でん粉)、かんすい、香料、カラメル色素、グリセリン、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、あいかわらず二郎インスパイア系にはマストの “もやし” は不在。おそらくキャベツは昨年の「汁なし豚ラ王」と同じ乾燥野菜だと思うのですが、日清自慢の厚切焼豚はチップ状の味付豚肉に変わっています。ひとまず代打の大豆たん白加工品(フェイクミート)ではないため、大目に見るべきでしょうか。
かやくを開封したら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体たれ」の小袋を温めながら待つこと5分。その際 “アブラ増し袋を温めると背徳感が半減してしまう” ので、アブラ増し袋は温めないのがポイント。時間になったら湯切りして「液体たれ」を混ぜ合わせ、それから「アブラ増し袋」の中身をトッピングし、とどめの「ショットガンニンニク」で追い打ち‥‥というのが正しい手順。
汁あり豚ラ王で特徴的な例の豚臭いオイニーは控えめですが、ショットガンニンニクの量は想像していたよりも多く、ニンニクのインパクトについては申し分なさそうなファーストインプレッション。というわけで、引き続き「汁なし豚ラ王」からの進化に期待しつつ「めん」「たれ・アブラ増し袋」「かやく・ショットガンニンニク」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(134g)あたり |
カロリー:537kcal たん白質:10.3g 脂 質:21.9g 炭水化物:74.7g 食塩相当量:6.0g ビタミンB1:0.30mg ビタミンB2:0.35mg カルシウム:206mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ちょっとだけ加水率が高くなった感じ
サイズは昨年の「汁なし豚ラ王」に等しいのですが、それと比較して若干ながら加水率が高くなっているような‥‥という印象は、2022年1月10日発売の汁あり「日清トリプルニンニク豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク※4」に搭載されていた “ニンニク練り込み極太ノンフライ麺” でも感じたこと。
今回の踊る極太麺にニンニクは練り込まれていませんが、昨年の「汁なし豚ラ王」よりも若干ながら粘りを覚える食感で、ワシワシと食べたくなるような強付きが控えめになっています。ただ、太めで強めの縮れを持つ形状により、啜り上げたときの踊るような口当たりは見事。
ジャンクさにスポットを当てた場合、ノンフライ麺よりも不健康なイメージが強い油揚げ麺に軍配ですが、背徳感の演出については後述する「アブラ増し袋」と「ショットガンニンニク」の仕事。もうすこし加水率を落としたほうが本格的ではあるものの、油揚げ麺と比較すればリアルな質感で、これなら値段に見合った品質といえるでしょう。
※4 日清の二郎インスパイア【豚ラ王】三代目「ヤサイ、アブラ、ニンニク」は史上初のトリプルニンニクに!!
たれ・アブラ増し袋
昨年から大きく変わってない
まずは「液体たれ」を単体で味わってみたところ、生おろしニンニクの風味を強めに効かせた焼肉のタレっぽいテイストで、豚臭い豚骨しょうゆ味ではありません。昨年の「汁なし豚ラ王」と比較して、原材料名の表示は微妙に変わっているのですが、おそらく食品表示法の関係によるもの、あるいは内容に変更があったとしてもマイナーチェンジに過ぎません。
「アブラ増し袋」の内容にも大きな変化はなく、要約すると背脂・にんにく・食塩などをブレンドしたもので、あえて温めないことでギットギトのオイル感と不健康感を演出しています。ほんとに誰が考えたんですかね、この下品なアイテムw(全力で称賛しております)。
ギトギトのオイル感とニンニクのキレも然る事乍ら、けっこう塩気も強めに攻めてくるので、これ単体だと塩っぱいくらい。とはいえ「液体たれ」の量が少ないことから、アブラを全体に馴染ませると、程よく濃いめの塩梅が楽しめる設計です。
かやく・ショットガンニンニク
とどめのショットガンニンニクは伊達じゃない
あいかわらず多めのキャベツが嬉しい反面、味付豚肉は縦型ビッグのカップラーメンで頻繁に使っているチープなチャーシューチップなので、逆立ちしても厚切焼豚の満足感には敵いません。あのジューシーで分厚い焼豚も「豚ラ王」のステータスといっても過言ではないため、やはり物足りなさが否めない項目になりますが、とどめのショットガンニンニクは伊達じゃない。
白い粒状のニンニクはガリッとした食感なので、食べ始めは邪魔に思えたのですが、にんにく特有の辛味を覚えるくらい強烈な風味。それとは異なるフライドガーリックは比較的に優しい食感で、芳ばしさとホロ苦いアクセントが心地よく、ショットガンニンニクというネーミングのインパクトに負けない飛び道具でした。
総評
昨年の「汁なし豚ラ王」と比較して、若干ながら麺の加水率が低くなり、自慢の厚切焼豚もチャーシューチップに変わるなど、賛否両論あるかとは思いますが、例の「アブラ増し袋」は引き続き継承。タレの味も変わっていないため、もうちょっとインスパイア系に寄せてほしい気持ちもありますけど、新たに導入された「ショットガンニンニク」の衝撃は一見の価値あり。
容器側面の調理方法には記載されていませんが、商品名にも「まぜそば」とあるように、アブラ増し袋もショットガンニンニクも “しっかり混ぜたほうが美味しかった” ので、お好みに合わせてお試しください。もちろんニンニクNGの日には絶対ダメな商品になりますけどw 背徳感に溺れたい日にオススメの一杯です【author・taka :a(大石敬之)】