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カップ油そば売上No.1「ぶぶか」最新作 “湯戻し7分、明星史上最極太麺&極太メンマ” 搭載の「ガチ太」爆誕!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年5月9日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 ぶぶか油そば ガチ太」の実食レビューです。

明星史上最極太麺!? カップ油そば売上No.1「らーめん専門店 ぶぶか」監修シリーズに “湯戻し7分の極太麺&極太メンマ” を搭載した「ガチ太」降臨!! いつもの「ぶぶか 油そば」と比較してみた結果——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ぶぶか 油そば ガチ太

らーめん専門店「ぶぶか」とは、かつて「味の民芸」や「ブルックボンド」「JIN JIN」等を運営していた明星食品の外食部門・明星外食事業による社内ベンチャーとして発足し、現在はサガミホールディングスが展開している「油そば」及び「東京風醤油とんこつらーめん」の専門店で、1994年(平成6年)2月に東京都東村山市の所沢街道沿いで産声を上げた “知る人ぞ知る小さな1軒の屋台” が前身。

「らーめん専門店 ぶぶか」のロゴ

「ぶぶか」の創業者である国定裕儀氏は、もともと明星外食事業で営業に従事していた経歴を持ち、社命を帯びてラーメンの基礎を取得。合羽橋の道具街で見つけた50万円の屋台を足掛かりに、当時の明星外食事業が運営していたファミレスの駐車場に屋台を構え、営業時間を本業の迷惑にならない23時〜深夜3時に限定し、独学で作った “背脂チャッチャ系の醤油とんこつラーメン” を振る舞い始めました。

その屋台も半年後には軌道に乗り、満を持す1995年(平成7年)3月24日、路面店の「らーめん専門店 ぶぶか」を吉祥寺駅南口付近に立ち上げ、その2ヶ月後には「油そば」の提供を開始。油そば発祥の店として名高い武蔵境の「珍々亭(ちんちんてい)」にインスピレーションを受け、知る人ぞ知る小さな名店で生まれた “こってり汁なしラーメン” は、ひっそりと手書きの短冊でメニューに加わります。

しかし、当時の吉祥寺に「あぶらそば」の文化は浸透しておらず、壁に貼り付けられた「油そば」の短冊を見た客に「ゆそば」と注文されるほど。それを提供すれば “なんだこれは” と怒り出す客が後を絶えない状況が続く中、1998年(平成10年)頃、日経新聞が「ぶぶか」を取り上げたことが転機になり、都内を中心に “油そばブーム” が勃発。知る人ぞ知る名店は、その火付け役として脚光を浴びました。

「明星 ぶぶか 油そば」(2021年3月22日発売品)

そんな「ぶぶか」監修によるカップ麺が発売されたのは、現在から約20年前となる2002年(平成14年)6月。もちろん製造は「ぶぶか」の立ち上げに携わった明星食品で、何度もリニューアルを繰り返してブラッシュアップを図り、年々拡大するカップ油そばの市場で “売り上げNo.1” という不動の地位を確立(インテージSRI カップインスタント麺の油そば市場 2019年8月~2021年11月累計販売金額)。

2022年5月現在もスーパーやコンビニなどで通年販売されている「明星 ぶぶか 油そば」は、2021年3月22日の最終リニューアルより “鬼ごっつい食べごたえ” を訴求し始め、当時のニュースリリースでも “明星史上最太麺” をアピールしていたのですが、それを凌駕してしまったのが「ガチ太(がちぶと)」を謳う今回の新商品。

最大の特徴は、業界で暗黙の了解となっている “熱湯5分” の常識を打ち破った「湯戻し7分」で仕上げる新・明星史上最極太麺で、これまで以上に食べ応えを追求し、2021年3月22日発売の「明星 ぶぶか 油そば」対比めんの厚さ25%アップを実現。さらに既存のメンマ対比2.8倍の厚みを誇る極太メンマも新規に開発し、具材も込みで “最強の噛みごたえ” を提唱してきました。

数量限定の特別版「明星 ぶぶか油そば ガチ太」

明星史上最極太麺&極太メンマによる特別な食べ応えはもちろん、ほかに既存の「明星 ぶぶか 油そば」と比較して何が違うのか、ガチ太に伴うトレードオフは生じていないかどうか、そういった部分に注目しながら細かく掘り下げます。

開封

小袋の数は同じだけど‥‥

上記画像の向かって左が通常の「明星 ぶぶか 油そば」に別添されている小袋で、内容は「液体ソース」「マヨネーズ」「かやく」「ふりかけ」の計4種。対して特別版「明星 ぶぶか油そば ガチ太」に別添されている小袋も同じような構成で、マヨネーズ・ふりかけの小袋は共通のデザインとなっているのですが、液体ソースの小袋は混同を防ぐために色が変わり、かやくも “メンマのみ” と一点突破型。

(左)通常版 /(右)ガチ太

麺は両方とも油で揚げたフライ麺で、調理前の麺重量も130gと変わりませんが、通常版は丸刃で切り出された厚みのある平打ち麺なのに対し、ガチ太の断面は正方形に近い極太サイズ。若干ながら色もガチ太のほうが濃いめに揚がっていて、調理前から一見して明確に力強い雰囲気です。ただ、ひとつ見逃せないのがメーカー希望小売価格の違い。

通常版の230円(税別)と比較して、ガチ太のメーカー希望小売価格は255円(税別)と地味に高く、コンビニで購入した場合の税込価格を例に挙げると、通常版:248円 vs. ガチ太:275円 = 税込27円もの差が生じています。

ちなみにセブンイレブンの店舗では、2022年5月11日〜5月17日までの期間中「ぶぶか 油そば ガチ太」を1個買うと次回から使える「一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」100円引券(有効期限:2022年5月24日)プレゼントのキャンペーンを実施していたので、初めからコンビニでの購入を予定しているのであればセブンイレブンをオススメしますけど、値段差も踏まえた上で評価しなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 ぶぶか油そば ガチ太
販売者:明星食品株式会社
製造所:R・東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:162g(めん130g)
商品コード:4902881406048(JAN)
発売日:2022年05月09日(月)
実食日:2022年05月12日(木)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:235円(税込)
希望小売価格:255円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:770ml
調理時間:熱湯7分
小袋構成:4袋(液体ソース・マヨネーズ・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵粉)、ソース(豚脂、マヨネーズ、しょうゆ、糖類、植物油脂、豚・鶏エキス、食塩、たん白加水分解物、チャーシューペースト、醸造酢、香辛料、香味調味料)、かやく(メンマ)、ふりかけ(香辛料、ねぎ、のり)/ 加工デンプン、トレハロース、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、かんすい、酒精、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

『明星 ぶぶか 油そば』栄養成分表示[1食(163g)あたり]カロリー 777kcal、たんぱく質 9.8g、脂質 39.0g、炭水化物 96.8g、食塩相当量 6.2g、ビタミンB1 0.36mg、ビタミンB2 0.34mg、カルシウム 191mg

まずは通常版「ぶぶか 油そば」の調理後、メインの固形具材は丸いチャーシューに、小さいながらも歯応えの強いメンマ、さらに目を引く大きめのナルトが嬉しいトッピング。飛び道具のマヨネーズ&ふりかけで見た目も賑やかで、なるほどカップ油そば売上No.1の座に君臨し続けているのにも納得の雰囲気。

『明星 ぶぶか油そば ガチ太』栄養成分表示[1食(162g)あたり]カロリー 728kcal、たんぱく質 10.7g、脂質 31.7g、炭水化物 100.0g、食塩相当量 6.2g、ビタミンB1 0.34mg、ビタミンB2 0.34mg、カルシウム 225mg

続いて「ぶぶか油そば ガチ太」の調理後、残念ながらナルトは入っていないので、そこは寂しいポイントになりますが、圧倒的に分厚いメンマは圧巻の雰囲気。それにマヨネーズ&ふりかけは通常版と同じなので、上手にトッピングすれば寂しくありません。はたして具材の違いによる差なのか、それとも麺の太さが関係しているのか、あるいは液体ソースの構成が違うのか——。

ちなみに内容量は通常版・ガチ太ともに大差なく、調理前の麺重量も変わりませんが、栄養成分表示を比較するとカロリーはガチ太のほうが49kcalも低く、脂質の値も下がるなど、興味深い変化が生じていました。明星史上最極太麺の仕上がりはもちろん、こってり感も踏襲されているのかどうか「めん」「ソース」「かやく・マヨネーズ・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。以下、各項目の評価と総評は「明星 ぶぶか油そば ガチ太」の感想に基づきます。

めん

通常版の油揚げ麺は “ふっくら&もっちり” 食感

麺厚25%アップは伊達じゃない

6.0

2021年3月のリニューアル時には “明星史上最太麺” だった通常版の油揚げ麺は、丸刃で切り出された優しい口当たりと、ふっくら歯を包み込んでくるソフトな表面で穏やかなファーストインプレッションを与えつつ、中心部には密度の高い層が待ち構え、もっちりとした加水率の高い弾力が楽しめます。原材料に「酵母エキス」を使用しているため、これが “ふっくら&もっちり” の秘訣かもしれません。

ガチ太の極太麺は “ガチムチ系” の無骨なタイプ

対して「ガチ太」の油揚げ麺も生地は通常版と共通で、単純に厚さをアップさせているだけかと思いきや、こちらに酵母エキスは練り込まれておらず、通常版には入っていない「卵粉」を使うなど、そもそもの原材料名が異なります。それは噛み応えにも顕著に現れており、ふっくら感は通常版よりも明らかに控えめで、比較的に粉っぽさが強く、粘りのある弾力よりもゴワゴワと無骨な質感が魅力的。

差し詰め今を時めく “二郎インスパイア系” 御用達の極太低加水麺に通じる無骨さというか、これを油揚げ麺でも表現できるのかと、想像以上の噛み応えに驚きました。後半にかけて全体の粗熱が取れてくるとガチムチ感が強くなるので、最初から最後まで(むしろ冷めてきたくらいが)美味しかったです。

ソース

通常版の液体ソース(アブラすげぇな‥‥)

豚脂の量が減って畜肉系の旨味が増した感じ

5.0

通常版の原材料は「豚脂、しょうゆ、糖類、植物油脂、豚・鶏エキス、食塩、たん白加水分解物、チャーシューペースト、醸造酢、香辛料、香味調味料」(パッケージの原材料名ではマヨネーズも表示)となっており、多めのオイルが油そばらしさを表現。オイルの主成分は豚脂(ラード)なので、それなりにギトギトしているのですが、香りの面においては胡麻油の主張が強いのもポイント。

タレは濃口醤油をベースにしつつ、糖類の甘さを効かせることで塩分関連の攻撃性を抑え、老舗のラーメン店がチャーシューの煮汁をタレに使うように、チャーシューペーストで畜肉の旨みを表現しているのも見どころ。たとえば「ぶぶか」に強い影響を与えた「珍々亭」を伝統的な油そばとするならば、こちらは比較的に若者向けのオシャレな印象で、豚脂の中にスッと通る醸造酢の酸味が華やか。

ガチ太の液体ソースも原材料名は同じだが‥‥

実は「ガチ太」の原材料名も通常版と完全に一致する内容で、しかしながら上記画像を見比べてみると分かるように、豚脂の量は通常版ほど多くありません。とはいえ食べている間に物足りないと感じることはなく、比較的に酸味は控えめで、チャーシューペーストの厚みが増しているようなイメージ。

受ける印象は異なるけれど、けっしてネガティブな違いではなかったです。ちなみに液体ソースの重さを計測してみたところ、どちらも小袋込みで27g(小袋の大きさは同じ)だったので、充填されている液量は変わりません。

かやく・マヨネーズ・ふりかけ

通常版の具材(ナルトが嬉しい)

ガチ太の極太メンマは必見

5.0

通常版のメンマは同社のカップラーメンにも使われている汎用性の高い乾燥具材で、特別に分厚いわけではないけれど、コリコリとした強めの歯応えが箸休めに効果的。そこそこ丸型のチャーシューも大きめで、1枚のナルトが “それっぽい” 雰囲気を高めてくれます。

マヨネーズは「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズで定番の “マヨビーム・ノズル” 付きで、からしマヨではなくプレーンタイプ。たぶん、ちょいちょい「一平ちゃん」に別添されている特製マヨ(プレーン)と同じでしょう。ふりかけはフリーズドライのネギ、ローストガーリック、刻み海苔、七味唐辛子、ブラックペッパーの組み合わせで、その賑やかなアクセントから最後まで食べ飽きません。

ちゃんと熱湯7分で戻るガチ太の極太メンマ

片や「ガチ太」に別添されているマヨネーズ・ふりかけは、通常版と完全に同じ内容で、紅一点のナルトと丸いチャーシューが入っていないのは寂しい部分になりますが、極太メンマの存在感と完成度の高さは特筆すべきレベル。実は “通常版のメンマより圧倒的に柔らかかった” ので、想像とは裏腹に噛み応えは楽しめなかったのですが、時間をかけて丁寧に水で戻したメンマを彷彿とさせる質感。

まぁまぁ短めではあるものの、いつものメンマとは違う特別感が楽しめます。とりあえず噛み応えについては明星史上最極太麺で顎が怠くなるほど楽しめるので‥‥w ガテン系の見た目に反し、実際は優しい歯触りのメンマがオアシスでした。

総評

5.5

いつもの「明星 ぶぶか 油そば」と比較して、希望小売価格も実際の販売価格も高く、見た目に嬉しいナルトとチャーシューは入っていませんが、明星食品の極太めん史上を更新した熱湯7分の最極太麺はインパクト抜群。おそらくスーパーやドラッグストアでも税込200円オーバーの案件になりますけど、無骨な極太麺に魅力を感じるのであれば、食べる価値は充分にあると思います。

ちなみに明星食品といえば、都内で人気を博す二郎インスパイア店「用心棒(ようじんぼう)」や「千里眼(せんりがん)」とのパイプが太いので、今後のコラボ商品に今回の明星史上最極太麺が搭載された場合、かなりの脅威になるかもしれません【author・taka :a(大石敬之)】

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