どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年11月18日(月)新発売、サンポー食品のカップ麺「長崎ちゃんぽん イカ墨BLACK(ブラック)」(138円+税)の実食レビューです。
イオンのブラックフライデー(BLACK FRIDAY)特別企画 “海鮮の旨みとイカスミのコク„ を効かせたブラックちゃんぽん登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
長崎ちゃんぽん イカ墨BLACK
ブラックフライデー(Black Friday)とは、アメリカ合衆国の感謝祭(11月第4木曜日)翌日に該当する金曜日を対象に、量販店や小売店などで大規模な安売りが実施される日で、今年は11月29日が本番。日本でも毎年この時期になると様々なショップでセールが行われており、身近なところだとイオングループも例外ではありません。
このページでレビューする「長崎ちゃんぽん イカ墨BLACK」は、佐賀県三養基(みやき)郡基山町に本社を構えるサンポー食品とイオングループの共同開発商品で、1977年(昭和52年)の発売以来、現在は九州三宝堂(さんぽうどう)のブランドで「長崎ちゃんぽん」を販売しているサンヨー食品ですが、ブラックフライデーに向けて「イカスミ」を使用した変わり種が本商品。
他にもイオンのブラックフライデー限定商品として、特別パッケージの「マルちゃん 黒い豚カレー」や「マルちゃん正麺(せいめん)醤油味」「マルちゃん 袋ワンタン」ほか、サンヨー食品の「サッポロ一番 カップスター ブラック味噌」なども販売されていたのですが、その中で最も興味を引かれたのがイカ墨BLACK(ブラック)をチョイス。
サンポー食品の公式Xアカウントも告知していたので、筆者も発売日に引用していたのですが、そのポストに「激うま!!これも早くレビューして欲しい」とのリプライをいただいたこともレビューを優先した理由。もちろん今回も忖度なしでレビューしますけど、ぶっちゃけ期待度かなり高めの現在です。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」と「調味油」の組み合わせで、構成は定番の「九州三宝堂 長崎ちゃんぽん」と共通しますが、公式曰く “海鮮の旨みとイカ墨のコクを味わえる一杯„ という訴求は通年品にない特別感。
麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は長めの5分。ここは既存のパターンを採用しているはずなので、ちゃんぽん用の切刃番手(16番・溝巾1.875mm)を使っているのでしょう。この時点でラードの芳ばしい香りが漂ってくる、エモさ全開のファーストインプレッション。
メーカー希望小売価格は公表されていませんが、イオンリテールでの販売価格は138円(1食あたり税込149.04円)だったので、メーカー希望小売価格に換算すると236円(税別)かなと。ただ、店舗による販売価格の差が生じている可能性もあるため、参考までに。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:長崎ちゃんぽん イカ墨BLACK 製造者:サンポー食品株式会社 製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町長野230) 内容量:88g(めん60g) 商品コード:4901773102280(JAN) |
発売日:2024年11月18日(月) 実食日:2024年11月29日(金) 発売地域:全国 販売価格:138円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:標準どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:320ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(粉末スープ・調味油・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩)、スープ(ポークエキス、豚脂、食塩、デキストリン、香辛料、しょうゆ、粉末油脂、糖類、魚介エキス、イカスミパウダー、ホエイパウダー、かつお節粉末、野菜エキス、植物油脂、しいたけエキス)、かやく(キャベツ、きくらげ、コーン、かまぼこ、にんじん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、乳化剤、pH調整剤、かんすい、増粘多糖類、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、紅麹色素、香辛料抽出物、(一部に小麦・乳成分・えび・いか・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」と「粉末スープ」も先入れなのですが、スープをよく溶かすために “かやく、粉末スープの順に„ あけるのがポイント。これはサンポー食品の絶対的エース「焼豚ラーメン」にも通じる調理方法で、同社のカップラーメンは他社の商品よりも粉末スープの量が多い傾向から、このような手順が推奨されています。
あとは粉末スープを溶かしながら、ゆっくりと熱湯を注ぎ、フタの上で「調味油」を温めながら待つこと5分。時間になったら「調味油」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。いやー、具沢山。そして黒い! でも香りはイカスミパスタみたいな感じではなく、けっこう硬派に長崎ちゃんぽん路線。
はたして実際の味わいも硬派に長崎ちゃんぽんなのか、それとも味覚にはイカスミのクセが強めに伝わってくるのか、そういった部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(88g)あたり |
カロリー:402kcal たん白質:7.7g 脂 質:16.7g 炭水化物:55.1g 食塩相当量:4.6g (めん・かやく:2.1g) (スープ:2.5g) カルシウム:159mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
高確率で「九州三宝堂 長崎ちゃんぽん」と同じ
ちゃんぽんの麺にも様々あるかと思いますが、イカ墨BLACKの油揚げ麺は加水率が低めの設定で、もちもち感は皆無。むしろ歯切れの良さと歯応えの強さにフォーカスが当たっているような、どちらかといえば無骨なタイプで、それは定番の「九州三宝堂 長崎ちゃんぽん」にも当てはまること。
もちもちの太麺に期待していた場合、ちょっと驚いてしまうかもしれませんが、スープとの相性や一体感にも目立った問題はなく、慣れるとクセになる感じ。ラード配合の油で揚げているため、特有の風味を伴いますが、即席カップめん業界における長崎ちゃんぽんは元来、油揚げ麺と相性がいいジャンル。
もしかすると微妙に配合を変えている可能性もありますが、食べてみた感じ「九州三宝堂 長崎ちゃんぽん」と共通の油揚げ麺に思えたので、新開発ではないでしょう。つまり、それに慣れている方にとっては安心感に繋がる質感で、慣れていない方にとっては新鮮味が感じられる、個性的な油揚げ麺です。
スープ
しっかり濃厚、ほんのりイカスミ
かやくの量(水分の奪い合い)も影響しているのだと思いますが、想像以上にガツンと濃いめの味わいで、なるほど「イカ墨BLACK」というタイトルにも納得できる見た目もインパクト大。そのわりにイカスミ特有のクセは控えめですが、原材料にイカスミパウダーを使用しているため、まったく風味が伝わってこないわけではありません。
ただ、それ以上にイカやエビをはじめとする魚介エキスの旨みが強く、豚骨の支えも丁寧で、ちゃんと濃厚。鰹節粉末や椎茸エキスなども併用していますが、体感的に和風だしは控えめで、長崎ちゃんぽんの王道を地で行くような正統派。
そこに「調味油」を加えると、さすがサンポー食品らしく動物油脂が大半を占めていたのですが、それと同時に野菜を炒めたような調理感がプラスされ、さらに長崎ちゃんぽんらしいテイストに。見た目こそ奇抜な色合いですが、生臭さは皆無に等しく、香味野菜のアクセントも相俟って、かなり食わせるスープでした。調味油は「九州三宝堂 長崎ちゃんぽん」と同じかな?
かやく
「九州三宝堂 長崎ちゃんぽん」と共通です
ちゃんぽんといえば具沢山の印象を損なわないほど、大量のキャベツを筆頭に、細切りのキクラゲ、コーン、ニンジン、かまぼこと彩りもバッチリ。おそらく具材も「九州三宝堂 長崎ちゃんぽん」と共通だと思うので、それを知っている方にとっては新鮮味のない内容になりますが、サンポー食品のカップラーメンそのものが全国的にレアですからね。
総評
というわけで、ベースは「九州三宝堂 長崎ちゃんぽん」とみて間違いなく、粉末スープだけブラックフライデー用に変更しましたよ、みたいな。とはいえイカスミパウダーを使用したスープのインパクトは申し分なく、味についても値段相応以上の価値が伝わってくる良品で、コストパフォーマンスが高い一杯。
今年のブラックフライデーは11月29日(金)と前述しましたが、その後も在庫が切れるまでは販売される(なんだったらセール終了後に安くなる可能性もある)ので、魚介しっかり、野菜しっかりの長崎ちゃんぽんが好きな方は、最寄りのイオングループ店舗を要チェックです。【author・taka :a(大石敬之)】