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「All-in NOODLES (オールインヌードル)」全種類レビュー!!話題の “完全栄養食” 第2弾

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年8月19日(月)午前11時より新発売のカップ麺、日清食品「All-in NOODLES(オールインヌードル)」全商品の実食レビューです。

新・完全栄養食「All-inシリーズ」第2弾「卵黄だれとラー油をきかせたコク旨油そば」「パクチー香るトムヤムまぜそば」「ごま香る濃厚担々まぜそば」の味や特徴を詳しく解説!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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All-in NOODLES 全種類レビュー

「All-in(オールイン)シリーズ」とは、日清食品の創業者・安藤百福が「インスタントラーメン」という簡便食を発明してから約60年——近年増加している “新型栄養失調” への対策として始動した61年目のアップデートで、およそ2年の歳月をかけて開発した第1弾「All-in PASTA(オールインパスタ)」を2019年3月27日(水)午前10時に発売。

「All-in PASTA」は阪急うめだ本店で5日間の試食販売会を行い、あわせて日清食品の公式通販サイトとLOHACO(ロハコ)限定で発売したところ、販売開始わずか5時間で販売計画の2ヶ月分を想定していた在庫が完売。その後も約2ヶ月間ずっと品薄状態が続いていたのですが、やっとこさ供給が安定し、その第2弾として今度は「まぜそば」タイプの新商品が登場しました。



「All-in PASTA」「All-in NOODLES」どちらも “この1食で、すべての栄養、全部どり。” をキャッチフレーズに掲げて開発された簡便食の現代版アップデート「簡便栄養食」。1食分に1日に必要とされる “すべて” の栄養素(13種類のビタミン、13種類のミネラル、たんぱく質、食物繊維)を麺の中に1/3量以上配合し、これ3食で完璧な食事が摂れる計算。

毎日の食事を楽しみにされている方にとっては味気ない商品になりますが、忙しい現代社会において食事の時間すら惜しい‥‥健康にも気を使いたいけど何を食べたらいいのか分からない‥‥そんな方のために開発されたもの。最大の特徴は特許出願中の新技術「栄養ホールドプレス製法」、それを駆使して麺の中心部に栄養を閉じ込めます。

この技術は「All-in PASTA」と「All-in NOODLES」の両商品に適用されているもので、ビタミンやミネラルなど、茹で調理・湯戻し調理の過程で流出しやすい栄養素を麺の中心部にプレス。さらに外側の層を小麦ベースの生地で包み、栄養素独特の苦みなどが流出しないように栄養素をホールドしている “はず” なんですけど「All-in PASTA」は実際に食べてみると苦いw

商品を購入した際についてくる小冊子には「本当においしい!」「味には圧倒的な自信があります」などと書いてあるのですが、じわじわ奥から苦い上にパスタならではのプリッとした食感からも程遠く、それは仕方ないにしても1食あたり税別200円相当のソースは無難な味。しかも、世界初の完全栄養食を開発したのは天下の日清食品ではありません。



世界で初めて “完全栄養の主食” を作ったのは、DeNA出身の橋本舜さん(当時28歳)が創業した「ベースフード株式会社」で、世界初となる完全食のパスタ「BASE PASTA(ベースパスタ)」が元祖。しかも発売日は “All-in PASTAの開発が始まった2年前と一致する2017年2月22日” で、誰よりも早く完全食の「BASE PASTA」を発売しています。

厳密には「BASE PASTA」が発売されてから約1ヶ月後に日清食品が「All-inシリーズ」の開発をスタートし、さらに曰く付きなのが2019年7月1日に「BASE PASTA」が「BASE NOODLE(ベースヌードル)」にリニューアルしていること。しかも2019年4月23日、すでに先駆けて「まぜそば」タイプのカップ麺「BASE PASTA quick 花椒しびれる台湾まぜそば」を発売済み——

開封

「All-in NOODLES(日清食品)」と「BASE NOODLE(BASE FOOD)」の違いについては後日、別の記事でガッツリ比較しますので、ここから先は「All-inシリーズ」第2弾「All-in NOODLES」の実食レビューに集中します。容器は「BASE PASTA」と同じスタイルで、中身は「麺」「液体だれ」「かやく」「仕上げの小袋」の合計4袋。



さらに仕上げの小袋が個性的で、「卵黄だれとラー油をきかせたコク旨油そば」にはタイトルどおり「卵黄だれ」、「パクチー香るトムヤムまぜそば」には乾燥パクチーと赤唐辛子の入っている「ふりかけ」、「ごま香る濃厚担々まぜそば」には赤唐辛子と花椒(かしょう)を効かせた「スパイス」が別添されています。

味付用の小袋を取り出すと、中には別売りされている袋麺タイプの「All-in NOODLES(オールインヌードル)」と同じものが入っていて、これについては完全に3品共通のポイント。「All-in PASTA」のカップタイプはソースと袋麺だけだったので、よりカップ麺らしい構成に変わりました。

製品詳細情報・購入価格等

本体価格は麺のみ1食400円(税込432円)、カップタイプは1食600円(税込648円)、「All-in PASTA」と同じ値段設定で、お世辞にも安いとは言えません。ただ、簡単には手に入らないからこそ “ほんとうに必要な人の元へ届いてほしい” という思いが込められた値付けであり、手頃な価格よりも確かな機能性を優先させた結果だそうです。

また、「All-in NOODLES」の発売を記念して、東京都渋谷区にある「WeWork」の旗艦店「アイスバーグ」にて8月19日(月)18時に試食会を開催。2019年9月末から「WeWork」内にある売店「Honesty Market」でも「All-in NOODLES」のカップタイプ3品が発売されますが、基本は日清食品のオンラインストアとLOHACO限定商品・ネット通販サイト限定販売となっています。

この記事で使用している「All-in NOODLES」4品(麺のみ袋タイプ1品、カップタイプ3品)は、2019年8月6日(火)午前11時より先行予約の受付が始まっており、そのタイミングで日清食品からメディア用の “お試しキット” を手配していただいたので、本体価格・配送料・支払手数料など、購入金額は発生しておりません。

だからといって贔屓目に見るつもりはなく(むしろ第1弾の印象が悪かったから警戒中)、もちろん味がイマイチだったらイマイチと書きますし、おいしければ美味しいと正直に評価しますので、その点については安心してご覧いただければと思います。



実食開始

作り方は鍋で茹でる場合4分間、カップで戻す場合は6分間、どちらの調理方法にも対応していて、調理時間は「All-in PASTA」と同じ仕様。「All-in PASTA」の湯戻し熱湯6分はビックリするほど美味しくなかったので、今回は鍋調理(茹で調理)とカップ調理(湯戻し調理)を試し、味や食感の違いも比較してみたいと思います。

製品の「名称」は同社のカップヌードルと同じく「即席カップめん」となっているため、まずは指示通りカップ調理から。「All-in NOODLES」と「かやく」をカップの中に投入し、お湯を入れてから6分後に湯切りして、別添の “ほぐしオイル” を混ぜ合わせます。調理前の見た目は「All-in PASTA」と大差ないですし、ほぼ麺自体の機能性(栄養素)も変わっていませんが——

原材料を見ると「All-in NOODLES」のほうが “小麦の含有量が多い” ので、まったく同じ麺ではありません。ほぐしオイルがニンニク風味のガーリックオイル系なのも同じですし、熱湯6分で調理した直後(液体だれを入れる前)に食べたら “やっぱり苦い” のも変わっていませんでしたが、パスタは丸刃でカット、ヌードルは角刃でカット、などの違いがありました(※でも鋭角ではない)。

とりあえず機能性については申し分ないので、第2弾は今度こそ “ちゃんと美味しいのか” どうか、「卵黄だれとラー油をきかせたコク旨油そば」「パクチー香るトムヤムまぜそば」「ごま香る濃厚担々まぜそば」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

All-in NOODLES 卵黄だれとラー油をきかせたコク旨油そば

かなりスタンダードだけど特別な魅力は感じない
3.0

麺は一般的な中華麺と比較して糖質40%オフとなっているのですが、意外にカロリーは546kcalと多く、さらに脂質も32.7gと油揚げ麺を使用した大盛カップ焼そば(油そば・まぜそば系統)と大差ありません。けれども麺自体はノンフライ麺で、麺単体での糖質量は23.5g。味付けの小袋を使わなければカロリーも315kcalと大幅に下がり、脂質も11.9gと控えめです。

つまりタレには油が多く含まれていて、開封した瞬間から胡麻油が強めにガツンと香ってくるのですが、動物油脂の豚脂(ラード)や鶏油(チーユ)を重ねてオイルの厚みを強化。同時にカドのある醤油とエッジの効いた醸造酢の酸味が相俟って、かなり味が濃いめの攻撃的なソースです。そんな健康志向な商品とは思えない野趣に富んだ仕上がりから、すっかり苦味も気になりません。



スリーブの裏面には “辛さレベル2” と書いてあるけれど、ラー油の辛さはピリ辛で、具材は大きめのネギとタテ型カップ麺に入っているハムみたいなチャーシューチップ。卵黄ソースは和風だし醤油っぽい味付けで、これ単体で舐めると味わい深く、けれども今回の場合はタレが強すぎるため、せっかくの魅力も完全に埋没していました。

All-in NOODLES パクチー香るトムヤムまぜそば

こっちはネガティブなイメージ払拭!
5.0

こちらは “辛さレベル1” なので、ピリ辛の中でもピリ辛ですが、おそらく「カップヌードル トムヤムクンヌードル」に別添されているトムヤムペーストを使用しています。「油そば」の醸造酢とは違う柑橘系の酸味、それもカフィルライムやレモングラスによるエスニック感の強い味わいで、ちゃんと本物のココナッツミルクを使用しているマイルドなコクが好印象。

えびは日清食品が麺と味付けに感けて手を抜いた時のショボいサイズではあるものの、小さめながら8尾も入っていて、ちゃんとトムヤムクンのクン(海老)を体現。さらにパクチーも多く、そこまで香りは強くないけれど、ネギでカサ増しせずにフルパクチーという予想以上に本気の構成で驚きました。

「トムヤムまぜそば」の麺は鍋で調理し、具材のエビだけカップで湯戻しするというシュールな調理方法を決行してみたところ、液体だれを入れる前の状態で味見しても “ほぼ麺が苦くない” という結果でビックリ。なんだか栄養素が流れ出てしまったようなイメージも並行しますが、だいぶイメージ変わります。ただし、麺の茹で時間は4分30秒くらいが適切かもしれません。

All-in NOODLES ごま香る濃厚担々まぜそば

ごま香る‥‥? いやいや超ど濃厚ですよ
5.0

残すところ最後の砦「担担まぜそば」も最初の「油そば」と同じ “辛さレベル2” と表示されていて、ふりかけ全投入後も赤唐辛子の刺激は大したことありませんが、花椒(ホワジャオ)の痺れで刺激は複雑。また、商品名は “ごま香る——” となっているのですが、いりごま・すりごま・ごま油ではありません。

液体だれを開封した瞬間はギョッとするような見た目なんですけど、芝麻醤(読み方はチーマージャン、ねりごま、またはタヒーニ・タヒーナとも呼ばれている中華調味料で、炒り胡麻をペースト状に加工した物)の含有量が凄まじく、これは担担麺に必須の調味料。それが今回は “ごま香る——” などという甘っちょろいものではなく、かなり強烈な効かせ方です。

タレだけ味見した時は糖類の甘さも強かったので、甘すぎるかな‥‥と思ったんですけど、ふりかけの花椒で調和が保たれていました。おいしいじゃないかww 肉は謎肉ライクなダイスミンチですけど、ある意味これは日清食品らしさを象徴する具材ですし、チンゲン菜は大量。それから湯戻し調理でも「熱湯7分」で苦味が軽減されたので、お召し上がりの際はご参考ください。

まとめ

完全栄養食「All-inシリーズ」第2弾として登場した「All-in NOODLES」のカップ麺タイプ「油そば」「トムヤムまぜそば」「担々まぜそば」を食べてみた結果、正直「油そば(★3)」には魅力を感じなかったけれど、「トムヤムまぜそば(★5)」と「担々まぜそば(★5)」は「All-in PASTA」での欠点を払拭させる完成度で驚きました。

カップタイプは1食648円(税込)もしますが、完全栄養食としての機能性を加味すれば妥当。第1弾「All-in PASTA」では健康に配慮し過ぎたせいで味が中途半端だったのに対し、第2弾「All-in NOODLES」ではガチの汁なしカップ麺に遜色ない味付けだったので、そこが勝因だと感じました。いきなり定期購入はオススメしませんが、とりあえず単体で試してみる価値はあると思います。

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