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ローソン限定、赤坂珉珉(みんみん)監修カップ麺「ドラゴン味噌タンメン」が円熟の域に達していたワケ

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年7月9日(火)新発売、エースコックのカップ麺「赤坂珉珉(みんみん)監修 ドラゴン味噌タンメン 麺大盛り」(267円+税)の実食レビューです。

お店の味噌湯麺に中毒性をプラス!? 1965年(昭和40年)創業の老舗 “ローソンの町中華フェア„ でカップラーメンを監修!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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赤坂珉珉監修 ドラゴン味噌タンメン 麺大盛り

赤坂珉珉(あかさか みんみん)とは、日本における焼き餃子の元祖「珉珉羊肉館」の技を継承し、その味わいを赤坂の地で半世紀以上も守り続けている、1965年(昭和40年)創業の老舗中華料理店で、こだわりの餃子専門店では定番の食べ方となりつつある「酢コショウ」(お酢とコショウだけ)を考案した元祖・発祥の店。

赤坂珉珉の知る人ぞ知る傑作をカップラーメンに

今回の新商品「赤坂珉珉監修 ドラゴン味噌タンメン 麺大盛り」は、ローソンで開催されている町中華フェア用のカップラーメンで、製造者は「スーパーカップ1.5倍」や「わかめラーメン」「ワンタンメン」「スープはるさめ」などで知られるエースコック。半世紀以上の歴史を誇る「赤坂珉珉」監修のもと、同店の「味噌タンメン」に中毒性をプラスした一杯ということで、なかなかに刺激的な展開です。

ちなみに「赤坂珉珉」監修のデイリー食品と「早稲田メルシー」監修商品も展開されているのですが、どちらも井手隊長こと井手琢人(いで たくと)氏が企画監修とのこと。同氏は全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター&ミュージシャンとしても活躍している人物で、今年5月8日発行『できる人だけが知っている「ここだけの話」を聞く技術』の著者でもある、この業界では超が付くほどの有名人。

見覚えのあるマチ中華のロゴ

「赤坂珉珉監修 ドラゴン味噌タンメン 麺大盛り」のパッケージに印刷されている “マチ中華„ のロゴは、井手隊長が企画立案し、ローソンとエースコックが共同開発したカップラーメン「早稲田メルシー監修 もやしそば 麺大盛り」(2024年5月14日発売品)と共通のデザインなので、同じ流れを汲んだ企画の第2弾という認識で問題なさそうです。

開封

別添の小袋は「液体スープ」のみ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「液体スープ」のみで、かやくは最初から容器の中。ちなみに「赤坂珉珉」の店舗メニューに「ドラゴン炒飯」は存在し、町中華フェア用の「おにぎり」にもなっているのですが、本商品は “肉の旨みに味噌を加えたコクのある美味しさの「味噌タンメン」のスープの味わいをベースに開発したカップめん限定メニュー„ ということで、直の再現系ではありません。

けっこう具材が多かった件

かやくは “キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、人参、ねぎ、赤唐辛子„ の組み合わせで、先ほど例に引いた「スーパーカップ1.5倍」と同じバケツ型の容器を使用した製品スタイルから、そんなに具材は入ってないんでしょ? などと。ぶっちゃけ期待していなかったのですが、キャベツを筆頭に多めのボリューム感が好印象。

ちなみにローソン標準価格は、1食あたり267円(税込288円)ということで、コンビニ限定の「スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」(271円+税)よりも手に取りやすい値段。2ヶ月前にリリースされた「早稲田メルシー監修 もやしそば 麺大盛り」と共通の値段なので、やはり同じ流れを汲んでいる様子。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:赤坂珉珉監修 ドラゴン味噌タンメン 麺大盛り
製造者:エースコック株式会社
製造所:東京工場(埼玉県川越市大字今福461-1)
内容量:131g(めん90g)
商品コード:4901071404970(JAN)
発売日:2024年07月09日(火)
実食日:2024年07月17日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:267円(税別)
購入価格:288円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(みそ、豆板醤、香味調味料、豚脂、しょうゆ、植物油脂、ポークエキス、砂糖、香辛料、香味油、チキンエキス、紹興酒、食塩、魚介エキス、全卵粉)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、人参、ねぎ、赤唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、酒精、香料、カラメル色素、ソルビット、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

スーパーカップ1.5倍からの使い回しではない様子

麺は油で揚げたフライ麺で、ローソンの公式ウェブサイト内にある特設ページには “モチモチ麺で食べ応えバッチリ„ との記載あり。原材料名の構成は、NB(ナショナルブランド)商品の「スーパーカップ1.5倍 野菜タンメン」に使われている「THE のどごし麺」と完全に一致するため、そこから引っ張ってきたのかと思いきや、湯戻し時間の設定や見た目も異なります。

ファーストインプレッションは申し分ない

別添の「液体スープ」は後入れなので、それを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと4分。時間になったら温めておいた「液体スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。スーパーカップの変わり種では考えられないほどの具材が入っているため、それについては素直に好印象ではあるけれど、問題は歪な形の鶏・豚味付肉そぼろ。

エースコックの鶏・豚味付肉そぼろには、まともな食感とスパイシーな味付けが楽しめる「あたり」が存在するのに対し、スポンジみたいな食感で味付けもイマイチといわざるを得ない「はずれ」に当たる確率のほうが高いので、そういった部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(131g)あたり
カロリー:499kcal
たん白質:10.6g
脂  質:17.0g
炭水化物:76.0g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.7g)
ビタミンB1:0.91mg
ビタミンB2:0.57mg
カルシウム:409mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:499kcal(めん・かやく:387kcal)(スープ:112kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

思ってたよりも軽いけどイケる

5.0

本商品の製造者であるエースコックの油揚げ麺といえば、ジャパン・フード・セレクションで金賞に輝いた「焼そばモッチッチ」が誇る「もちもち真空仕立て麺」と、その流れを汲んだ「多加水真空仕立て麺」も感動的な出来栄えで、麺の内部に発生する気泡を限界まで押し出したような密度感を特徴としているのですが、そういった特徴は備わってません。

見た目に反してジャンクな系統なんだけど‥‥

むしろ加水率は低めの設定で、モチモチよりもフカフカというか、だいぶソフトな口当たり。しかしながら中心部には、スパゲッティのアルデンテよろしく硬めの歯応えを残す、なかなか興味深い食感で、新進気鋭のタイプではないけれど、なかなかどうしてクセになるw

そこまで耐久力はなかったので、一見すると今回のような大盛り商品にとって致命的な欠陥を抱えているのですが、いかにもインスタントラーメン的な軽い食感と、後述するスープのフィット感が高く、それがエモいと思える絶妙なライン。それでいて縮れの弱さは、近年のエースコックにおける製麺技術の高さを垣間見せている、郷愁的でありながらも色褪せない「町中華」に通じる魅力を感じました。

スープ

まさかの隠し味に紹興酒!?

5.0

かなり辛そうなビジュアルですが、辛味の強さに関する警告文だったり、辛さレベルだったり、そういった表示はパッケージに見当たらず、体感的にもピリ辛〜中辛にも満たない程度。しかし、その人を選ばないギリギリの辛さに絡む、ニンニクの効き目についてはパワフルで、このスタミナ感が “ドラゴン„ たる所以なのかなと。

さらに赤みそ主体のタレも力強く、豆板醤のキレもあり、なるほど中毒性の高いテイストに仕上がっていたのですが、動物系の旨みは丁寧で、しょうゆのアクセントも効果的。ただ、どうにもカップ麺らしからぬ余韻が舌に‥‥って紹興酒!? その特徴的な味わいを全面に押し出しているわけではないけれど、円熟味の原因はコレかと納得。けっこう濃いめの味付けですが、まったく大味ではありません。

かやく

肉そぼろはイマイチすぎるけどキャベツたっぷりナイス

5.0

先に触れておくと「鶏・豚味付肉そぼろ」は案の定 “スッカスカのハズレ„ だったので、私は微塵も価値を見出すことはできなかったんですけど、たっぷりのキャベツはタンメンのイメージ的にも嬉しく、コリコリとした歯応えのニンジンも食感のアクセントに効果的。

隠れた傑作とも評価されている実店舗の味噌湯麺(みそたんめん)には、豚肉、もやし、チンゲン菜なども入っているため、品数の寂しさは否めませんが、たっぷりのキャベツを筆頭に、大盛りバケツの大容量カップでも物足りなさを感じることはなかったです。

総評

5.0

あいかわらずスッカスカの肉そぼろに関しては手放しに評価できない項目になりますが、たっぷりのキャベツはタンメンのイメージ的にも嬉しく、やや気泡の粗い油揚げ麺もスタミナ感あふれるスープにバシッとフィット。またスープもパワフルな方向性にありながら、隠し味に紹興酒を使用することで他にない深みを持たせるなど、想像していた以上の良品でした。

ちなみに「赤坂珉珉」の公式ウェブサイトでは「ドラゴン味噌タンメン」に茹でた「冷凍赤坂珉珉餃子」をトッピングしていたので、ローソンの「レンジで簡単!にんにく焼餃子」や、お惣菜の「焼餃子」をトッピングすると満足度爆上がりの予感。他にも「からあげクン」ちょい足しアレンジとか、麺を食べ終えてから「ドラゴン炒飯おにぎり」ぶち込むとか、すごいポテンシャルを秘めているかもしれない。【author・taka :a(大石敬之)】

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