赤緑合戦再び勃発!? マルちゃんが “異色” のカップ麺「赤い天ぷらそば」と「緑の天ぷらうどん」を同時発売!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年11月7日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん 赤い天ぷらそば」及び「同 緑の天ぷらうどん」の実食レビューです。

赤いきつねと緑のたぬき‥‥じゃない!? マルちゃんの和風丼カップ麺に “変わり種の天ぷら” が食欲を刺激する「赤」と「緑」新登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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赤い天ぷらそばvs.緑の天ぷらうどん

マルちゃんの和風丼カップ麺とは、東洋水産を代表するロングセラーの即席カップめん「赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」を筆頭に「黒い豚カレーうどん」や「白い力もちうどん」などが在籍しているシリーズ(旧・色シリーズ)で、通年販売のレギュラー商品では伝統を重んじる姿勢を見せています。そのため保守的なイメージを抱かれることもあるようですが、こと変わり種になると話は別。

今度はコッチで赤緑合戦勃発か‥‥

今回の新商品「赤い天ぷらそば」と「緑の天ぷらうどん」は、おなじみ「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」と同じカラーリングのパッケージに身を包み、調理後のイメージ画像や商品名の配置など、かなりオマージュしていることが伝わってくるデザインなのですが、それぞれ “変わり種の天ぷらを搭載した” まったくの別物。

赤いパッケージが映える「赤い天ぷらそば」は、例の天ぷらとは一線を画す「紅生姜入りの小えび天ぷら」が特徴の一杯で、うどんではなく蕎麦(そば)を合わせている、というのも「赤いきつねうどん」との大きな違い。ええ、もはや共通点といえば調理後のイメージ画像にも写っているカマボコとネギくらいなんですけど、それだけに差別化は明白です。

「赤い天ぷらそば」は “富士そばインスパイア” 風?

東洋水産のニュースリリース(商品概要)には “濃いめのそばつゆに紅生姜の味わいがマッチした、見た目にも鮮やかな一品です。” との記載があるため、おそらく味の方向性は間東風。さしずめイメージとしては、東京都内を中心に店舗を展開している「名代 富士そば」(ダイタングループ)の人気メニューで、今年は2年ぶりにカップ麺も復活した「紅生姜天そば」を意識しているような雰囲気。

片や赤の補色である「緑の天ぷらうどん」は、香り豊かな「あおさ天ぷら」と「あおさ揚玉」を特徴とする一杯で、いつもの「緑のたぬき天そば」に入っている例の天ぷらにもアオサ入りの揚げ玉を使っているのですが、全体的に緑色。なんかこう、パッと見で美味しそうなのは「赤い天ぷらそば」なんですけどw

ぜんぜん関係ないけど枝豆を使った何かに見える

それはさておきパッケージには “だしの利いたつゆ” との訴求があるため、おそらく味の方向性は関西風。蕎麦ではなく饂飩(うどん)を合わせているところも「緑のたぬき天そば」との大きな違いで、トッピングにはワカメを採用し、磯の香りが引き立つフレームワークとなっています。というわけで、パッケージのシズル感は「赤」に軍配なのですが、ここから先の勝負は食べてみるまで分かりません。

開封

天ぷらで小袋がヌルヌルしているのも伝統行事w

さて、まずは「赤い天ぷらそば」から開封してみたところ、小袋は「粉末スープ」しか別添されておらず、紅生姜入りの小えび天ぷらは「緑のたぬき天そば」よろしく個包装されないまま、最初から容器の中に入っている状態。通常の赤いきつね・緑のたぬきに別添されている粉末スープはセパレート式の七味唐辛子付きですが、こちらに七味唐辛子は別添されていません。

片や「緑の天ぷらうどん」に別添されている小袋も「粉末スープ」のみで、セパレート式の七味唐辛子は付いておらず、あおさ天ぷらも個包装されずに最初から容器の中に放り込まれた状態。麺は「赤」と「緑」を入れ替えただけ、みたいな認識で問題なさそうですけど、つゆと天ぷらについては新規に開発したのでしょう。

メーカー希望小売価格は両方とも214円(税別)なので、いつもの「赤いきつね」や「緑のたぬき」と同じ値段。ただ、いつもは北海道・東日本・関西・西日本と4つのエリアで粉末スープ(つゆ)の配合を変えている「赤いきつね」と「緑のたぬき」に対し、今回の「赤い天ぷらそば」と「緑の天ぷらうどん」は全国共通の味付けなので、地域による味の違いはありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:赤い天ぷらそば / 緑の天ぷらうどん
販売者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場 / 伊万里東洋
内容量:88g(めん63g)/ 91g(めん66g)
商品コード:4901990373036 / 4901990373012(JAN)
発売日:2022年11月07日(月)
実食日:2022年11月11日(金)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:スーパー
小売価格:214円(税別)
購入価格:138円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:350ml
調理時間:熱湯3分 / 熱湯5分
小袋構成:1袋(粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

赤い天ぷらそば】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋、卵白)、かやく(紅生姜入り小えびてんぷら、かまぼこ)、添付調味料(砂糖、食塩、しょうゆ、粉末かつおぶし、たん白加水分解物、ねぎ、香辛料、香味油脂)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、リン酸塩(Na)、カラメル色素、増粘多糖類、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、クチナシ色素、酸味料、香料、アカダイコン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・そば・卵・乳成分・大豆・豚肉・やまいも・ゼラチンを含む)
緑の天ぷらうどん】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、乾燥酵母、卵白)、かやく(あおさてんぷら、あおさ揚玉、かまぼこ)、添付調味料(食塩、しょうゆ、砂糖、粉末かつおぶし、粉末こんぶ、わかめ、粉末煮干し、たん白加水分解物、ねぎ、香辛料、植物油)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、カラメル色素、レシチン、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・大豆・ゼラチンを含む)

実食開始

『赤い天ぷらそば』栄養成分表示[1食(88g)あたり]カロリー 422kcal(めん・かやく 386kcal / スープ 36kcal)、たんぱく質 9.9g、脂質 21.6g、炭水化物 46.9g、食塩相当量 4.5g(めん・かやく 1.3g / スープ 3.2g)、ビタミンB1 0.32mg、ビタミンB2 0.25mg、カルシウム 132mg(製造所:M1・関東工場)

手元にある「赤い天ぷらそば」の製造所固有記号は “M1” つまり東洋水産の関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)で、マルちゃんの「赤い○○」といえば “うどん” のイメージが強い分、ちょっと不思議な感じ。こっちにもワカメが入っていたら完璧だったんですけど、それこそ例の紅生姜天そばに寄り過ぎてしまうため、あえて採用しなかったのかもしれません。

『緑の天ぷらうどん』栄養成分表示[1食(91g)あたり]カロリー 445kcal(めん・かやく 410kcal / スープ 35kcal)、たんぱく質 6.4g、脂質 24.5g、炭水化物 49.6g、食塩相当量 3.9g(めん・かやく 1.6g / スープ 2.3g)、ビタミンB1 0.27mg、ビタミンB2 0.27mg、カルシウム 146mg[製造所:M11・佐賀工場(伊万里東洋)]

片や「緑の天ぷらうどん」の製造所固有記号は “M11” となっており、これは東洋水産のグループ企業である伊万里東洋(佐賀県伊万里市山代町楠久929-53)の工場で製造したことを意味する固有記号で、以前に「激めんワンタンメン」の販売エリアが全国に拡大された際、西日本エリアでの販売分を任されていました。

それぞれの栄養成分表示を確認してみると、かやくに揚げ玉を使い、なおかつ麺の量が若干ながら多い「緑の天ぷらうどん」のほうがハイカロリーに仕上がっているのですが、食塩相当量は「赤い天ぷらそば」のほうが高かったので、それについては粉末スープ(つゆ)の濃さが影響しているのでしょう。というわけで、勝つのは「赤」か、それとも「緑」か、お手並み拝見と参りましょう。

めん

「赤い天ぷらそば」は「緑のたぬき天そば」と同じ麺

ここは入れ替えただけ

「赤い天ぷらそば」の油揚げ麺は「緑のたぬき天そば」と同じような‥‥というか、おそらく完全に同じ油揚げ蕎麦で、ライバル関係にある「日清のどん兵衛」とは対極に位置するタイプ。角刃で切り出された縮れの強い形状で、ちょっとボソボソした、後者については本物の蕎麦っぽさを表現する要素であり、なおかつインスタントそば特有のジャンクさが並行する、なかなかに絶妙な立ち位置。

「緑の天ぷらうどん」は「赤いきつねうどん」と同じ麺

対して「緑の天ぷらうどん」の油揚げ麺は「赤いきつねうどん」と‥‥ややこしいですね文字にするとw ひとまずコッチは “マルちゃんの油揚げうどん” という認識で問題なく、こちらも先ほど引き合いに出した「日清のどん兵衛」と比較して伝統的。ちょっと強付いた食感で、無骨なタイプではあるけれど、その垢抜けない田舎者っぽさに魅力を覚えます。

ちなみに「赤い天ぷらそば(めん63g)」と「緑の天ぷらうどん(めん66g)」で異なる麺重量となっており、実際の食べ応えも「緑」に軍配だったのですが、どちらも後述する粉末スープとの相性に問題はなかったので、どっちが勝ちかについては好みの関係に大きく左右されるでしょう。

つゆ

「赤い天ぷらそば」は関東風

あなたは東派? 西派?

やはり「赤い天ぷらそば」のテイストは東日本向けで、後述する「緑の天ぷらうどん」よりも醤油の効かせ方が強く、魚介は粉末かつおぶしオンリーのシンプルな骨組み。後述する「緑の天ぷらうどん」と比較して、それよりも粉末しょうゆ特有の尖りを感じるけれど、そこに滲み出てくる紅生姜入り小えび天ぷらの風味との相性は悪くありません。

いつもの「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」と比較した場合、けっこう安っぽいというか、だしの深みに物足りなさを感じたものの、粉末スープの中に七味唐辛子が仕込んであったので、それが単調な部分を誤魔化してくれます。

「緑の天ぷらうどん」は関西風

片や「緑の天ぷらうどん」のテイストは西日本向けで、同時発売品の「赤い天ぷらそば」には使用していない粉末こんぶや粉末煮干しをブレンドし、やや砂糖の甘さは控えめ。こちらにも七味唐辛子は入っていましたが、根本からして違う味。

やはり「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」と比較してチープな味わいなのですが、おそらく関ヶ原を境に西日本では「緑の天ぷらうどん」が高く評価され、反対に東日本では「赤い天ぷらそば」が支持されるかもしれません。

かやく

想像していたよりも紅生姜の存在感は控えめ

ここも東西で意見は割れそう

「赤い天ぷらそば」の「紅生姜入り小えび天ぷら」は香りが強く、しかしながら実際に食べてみると紅生姜の存在感は小海老とフィフティで、ヤマダイの「ニュータッチ 名代富士そば 紅生姜天そば」(レビューは2020年11月発売品)に別添されていた “かき揚げ天ぷら” ほどのインパクトは感じません。

色付けにベニコウジ色素やアカダイコン色素を使用するなど、紅生姜だけに由来する赤ではないため、特有の攻撃性や酸味に期待していた場合、物足りなさを感じることになると思います。ただ、それだけに小海老の芳ばしさが掻き消されなかったり、塩っぱさは控えめだったり、つゆには紅生姜の風味が滲み出ていたり、結果的には程よい塩梅だったと思える優しい加減。

あおさの風味も色のわりに‥‥

片や「緑の天ぷらうどん」の「あおさ天ぷら」と「あおさ揚玉」もアオサの香りは明白で、しかしながら実際に食べている間は天ぷら特有の風味とコクのほうが強く、見た目ほどアオサの主張は強くありません。ただ、揚げ玉の追い討ちも相俟って、関西でいうところの “ハイカラうどん” っぽさが楽しめるのは魅力的。

ワカメの風味も西日本寄りの出汁を深める効果があったので、具材の満足度は「緑」に軍配だと感じました。ちなみにカマボコとネギは共通のトッピングで、カマボコの枚数に2倍の差が生じているのですが、よくある個体差です。

まとめ

というわけで、個人的には「緑」に軍配を上げたいのですが、私は関西生まれの関西育ち。普段から東日本向けの味わいに親しみを感じている方の間では、圧倒的に「赤」のほうが高く評価されるかもしれません。

そもそも「うどん派」vs.「そば派」という根本的な対立もあるため、どっちがオススメかを断言するのは難しいのですが、中立の立場で意見すると “それだけ実力は拮抗していた” ということ。おそらく「赤」と「緑」を隣り合わせで販売している店舗は多いと思うので、どっちが好みか食べ比べてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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