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セブンの最強PBが「鴨だしそば」のカップ麺を出した結果 “ちゃんと鴨だし„ だった件

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年9月3日(火)セブン-イレブン限定発売、東洋水産(マルちゃん)と共同開発「セブンプレミアム 鴨だしそば」(198円+税)の実食レビューです。

まさかの鴨オイル不使用!? 鴨のうま味が広がる、ちょっと珍しいタイプの即席カップ「鴨だしそば」新登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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セブンプレミアム 鴨だしそば

セブンプレミアム(SEVEN&i PREMIUM)とは、言わずと知れたセブン&アイ・ホールディングスのPB(プライベートブランド)で、現在を遡ること17年以上、2007年(平成19年)5月23日に発足。お客様の生活を「より豊かに・楽しく・便利に」することを目標に掲げ、たった49のアイテム(加工食品32項目、デイリー商品17項目)から始まり、おいしさ・安全・安心の観点から顧客満足度の底上げに成功。

最強のPBが「鴨だしそば」を展開

今では “最強のPB„ とまで評価されるブランドに成長した「セブンプレミアム」より、鴨のうま味が広がる「鴨だしそば」が登場ということで、これはもう間違いないだろうと。しかも共同開発者は、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産。同社の定番商品に「おそば屋さんの鴨だしそば」が存在するように、製造が決まった時点で「おいしさ・安全・安心」が約束されているような商品です。

ただ、ちょっと注意しておきたいのが販売店。容器のサイズが縦型ビッグの「セブンプレミアム 鴨だしそば」は、セブン&アイグループに属する店舗の中でもCVS(コンビニエンスストア)にしか売ってない、セブン-イレブン限定の即席カップめんで、同グループのGMS(General Merchandise Store、ゼネラルマーチャンダイズストア)では取り扱いがありません。

画像はセブンプレミアム公式より

しかし、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、ゆめタウンなど、GMS専用で販売されている「セブンプレミアム 鴨だしそば」もありまして、こちらの共同開発者も東洋水産なのですが、CVS限定は縦型ビッグ、GMS限定は縦型レギュラーとサイズを分けて展開中。

またCVS用のキャッチフレーズは「鴨のうま味が広がる」なのに対し、GMS用のパッケージには「だしにこだわった」と記載するなど、そういった違いも生じているのですが、このページではコンビニ向けの「セブンプレミアム 鴨だしそば」を掘り下げます。

開封

まずは「特製スープ」を引っ剥がす

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製スープ」1パックのみで、表記が “特製油ではない„ ところがポイント。東洋水産の縦型ビッグに貼り付けてある小袋の名称が「特製油」となっていた場合、ほぼほぼ中身はオイルのみで構成されているのですが、名称が「特製スープ」だとエキスやタレに該当する成分、また濃縮スープなどが充填されています(※今のところ例外なし)。

味付鶏だんごデカい

かやくは味付鶏肉だんご、かまぼこ、ねぎの組み合わせで、文字にするとシンプルなのですが、味付鶏肉だんごの数は8個‥‥いや、割れた個体も合わせると約9個分。さらにネギもフリーズドライ加工かつ大きめの斜め切りなので、正式な商品名は「鴨だしそば」となっていますけど、これなら「鴨南蛮そば」を名乗っても差し支えない存在感。

ちなみにセブン-イレブン店舗での販売価格は198円(税込213.84円)ということで、直近にレビューしたセブンプレミアムの商品を例に挙げると、エースコックが担当していた「辛タンメン」と同じ値段。もう少し遡ると「海鮮ちゃんぽん」も同じ値段だったので、これが現在の基準になります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 鴨だしそば
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:99g(めん72g)
商品コード:4901990378062(JAN)
発売日:2024年09月03日(火)
実食日:2024年09月11日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:198円(税別)
購入価格:213.84円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋、卵白)、添付調味料(砂糖、食塩、しょうゆ、鴨エキス、魚介エキス、香辛料、こんぶエキス、チキン風味パウダー)、かやく(味付鶏肉だんご、かまぼこ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、リン酸塩(Na)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、酒精、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、香料、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、(一部に小麦・そば・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・やまいもを含む)

実食開始

緑のたぬきっぽい

麺は油で揚げたフライそばで、湯戻し時間は標準の3分。東洋水産のカップそばといえば、1980年(昭和55年)8月の発売以来、赤いきつねの補色となっている「緑のたぬき天そば」が代表的。その流れを汲んだ雰囲気に見えますが、容器の形状からして違うため、まったく同じ製法ではありません。あと、なんですかねコレ‥‥めっちゃ芳ばしい。

ビジュさいこー

別添の「特製スープ」は後入れなので、それを引っ剥がしてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。時間になったらフタを開けて「特製スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。熱湯を注ぐ前に触れた芳ばしさは、引き続き調理後も健在なんですけど、鴨だし系の商品にしては珍しく、鴨脂の主張が目立ちません。

ちなみに製造所は酒悦の房総工場となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月より東洋水産が資本参加している連結子会社で、東洋水産の縦型ビッグ製品を担当しています。つまり、この工場については “マルちゃんの工場„ という認識で問題ありません。それでは、引き続きコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)あたり
カロリー:434kcal
たん白質:12.7g
脂  質:19.8g
炭水化物:53.0g
(糖  質:49.4g)
(食物繊維:3.6g)
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.59mg
ビタミンB2:0.55mg
カルシウム:176mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:434kcal(めん・かやく:363kcal)(スープ:71kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「緑のたぬき」を少し頑丈にした感じ

5.0

念のため「緑のたぬき天そば」に搭載されている油揚げ麺と比較してみたところ、原材料名の表示「小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋、卵白」が完全に一致したので、使用している原材料そのものは変わりません。しかし、こちらのほうが強付きのある質感で、ボソボソとした田舎そば風のテクスチャー。

フライングしないほうが安全

本物らしさを競うのであれば、ニュータッチのヤマダイが誇るノンライそば(たとえば現在だと「凄麺 そばの逸品 鴨だしそば」に搭載)が最強なんですけど、インスタントらしい魅力でいえば「緑のたぬき」の系譜に連なる今回の油揚げ麺に軍配。すこし食べ始めに部分的な戻りムラを感じたのですが、致命的な不具合ではありません。

また調理前の麺重量は72gということで、中途半端に思えるボリュームですけど、途中で引き合いに出した「セブンプレミアム 海鮮ちゃんぽん」と同じ重量。日本蕎麦らしく粘りは抑えてありますが、不思議と耐久性があったので、そこにも「緑のたぬき」との違いを感じました。でも、間違いなく親類筋。

スープ

鴨エキスの立て方が個性的

5.0

まずは「特製スープ」を入れる前に味を確認してみたところ、見た目のわりにカエシの主張は弱く、逆に甘さは強めのテイストで、鰹や昆布の旨みも効かせてありますが、それでも方向性としてはチープな雰囲気。しかしながら前述の “芳ばしさ„ を筆頭に、まったく個性が備わっていないわけではありません。

表面に浮かんでいるのは鴨脂じゃない

続けて「特製スープ」を加えると、濃口しょうゆ特有のキレが参戦。味の輪郭がビシッと引き締まり、甘さとの調和も取れ、なおかつ「特製スープ」に鴨エキスを仕込んでいたのか、それとも濃口しょうゆに引き立てられたのか、鶏とは確かに異なるベクトルのエキスと “芳ばしさ„ が「鴨だし」を表現。

即席カップめん業界における鴨が題材の商品といえば、ほとんどの企業が鴨オイルのインパクトを強調してくるのに対し、セブンプレミアムの「鴨だしそば」は “ちゃんと鴨だしを主役に据えている„ ところがポイント。鴨脂たっぷりの蕎麦つゆを想像していた場合、拍子抜けするおそれもありますが、アブラに頼らず「鴨だし」を打ち出した商品は珍しく、そこに価値を感じました。

かやく

バッチリですよ

5.0

メインの鶏肉だんごは、生姜の香味を効かせた味付けで、しかしながら一辺倒になるほど強烈ではなく、ちゃんと鶏の旨みを尊重したバランス感。これが鴨肉なら最高だったんですけど、量が多い上に1個あたりのサイズも大きく、ふわふわ食感で満足度大。

大きめのネギも食感、風味ともに上品で、かまぼこが和の趣を高めている、シンプルかつ充実した内容でした。

総評

5.0

鴨脂に由来する特有の風味とコクに期待していた場合、ちょっとアテが外れたな‥‥との感想も出てくるかとは思いますが、ここまで “ちゃんと「鴨だし」を表現しているカップ麺„ は希少価値が高く、あえて脂に頼らなかった姿勢が見どころ。

コンビニで1食あたり198円(税込213.84円)なら手に取りやすい価格帯になりますし、コストパフォーマンスについても高く評価できる良品でした。鴨だしは気になるけど、あんまり脂っぽいのは‥‥という理由で敬遠されている方でも楽しみやすいと思うので、最寄りのセブン-イレブンを要チェックです。【author・taka :a(大石敬之)】

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