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結論【ファミマに行け】セブンの「六角家」カップ麺 “急激に劣化„

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2025年12月2日(火)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「横浜ラーメン六角家 濃厚家系豚骨醤油ラーメン」(248円+税)の実食レビューです。

家系のレジェンド「六角家」店舗移転記念でセブンイレブン限定のカップラーメンが今年も復活! ただし、これまでとは “別物„ です。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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横浜ラーメン六角家 濃厚家系豚骨醤油ラーメン

六角家(ろっかくや)とは、家系総本山「吉村家(よしむらや)」初の支店「本牧家(ほんもくや)」で店長を任されていた故・神藤隆(じんどう たかし)氏が当時33歳の頃、吉村家の創業者・吉村実(みのる)氏との対立を理由に従業員を引き連れ、1988年(昭和63年)に六角橋商店街付近で開業した伝説のラーメン店。かつては「吉村家」「本牧家」と並ぶ “家系御三家„ に数えられ、家系ラーメンを広く認知させた名門中の名門です。

セブンプレミアムの「六角家」カップ麺

このページでレビューする「横浜ラーメン六角家 濃厚家系豚骨醤油ラーメン」は、セブン&アイグループの中でもコンビニのセブン-イレブン店舗にしか売ってないカップラーメンで、共同開発者は東京都渋谷区に本社を構える明星食品。六角家と明星食品の付き合いは現在を遡ること25年、2000年(平成12年)12月25日発売のカップラーメンから続いているのですが、当時の「六角家」と現在の「六角家」は厳密にいうと異なります。

もともと「六角家」の本店を運営していたのは有限会社六角家でしたが、その代表者だった神藤隆氏が体調を崩し、2017年(平成29年)10月末には神奈川県横浜市神奈川区西神奈川の本店を閉店。2020年(令和2年)9月4日には横浜地方裁判所から破産手続開始が決定され、同年12月21日に有限会社六角家の法人格が消滅しました。

つまり、今回のカップラーメンを監修しているのは有限会社六角家ではないのですが、パッケージに掲載されている「ラーメン六角家」の店舗外観に注目。こちらは2025年(令和7年)6月29日の最終営業をもって閉店し、同年7月14日からトツカーナモール1階(神奈川県横浜市戸塚区戸塚町16-1)にて営業を再開している「ラーメン六角家 戸塚店」移転後の店舗。

ここが現存する唯一の「六角家」

神奈川県横浜市戸塚区下倉田町で営業していた「ラーメン六角家 戸塚店」は、2018年(平成30年)12月13日に神藤隆氏の実弟・神藤誠氏が屋号を受け継ぎ、株式会社ヘキサゴナルハウスが経営していた店舗。2025年12月現在、新横浜ラーメン博物館(ラー博)にてFC店「六角家1994+」が営業していますが、それを除くとトツカーナモール1階の店舗が “唯一の六角家„ なので、移転に伴い屋号から「戸塚店」を外したのでしょう。

ちなみに現在「ラーメン六角家」が店舗を構えている場所は、平塚にある「地獄の担担麺 天竜本店」の創業者・中山健治氏の実姉で、アジアンカフェ「バニアンツリー」の元経営者・柳沢梨絵氏が店主を務めていたワンタンと豚バラの店「亜細亜楼(あじあろう)爺爺(イエイエ)」の跡地なんですけど、話を六角家のカップラーメンに戻しまして——。

昨年(令和6年)12月3日にセブンプレミアムから「銘店紀行(めいてんきこう)横浜ラーメン六角家 豚骨醤油」をリリースしているため、今回の「横浜ラーメン六角家 濃厚家系豚骨醤油ラーメン」は続編というか後継商品に位置しているのですが、セブン-イレブンが公表している商品名やパッケージにも「銘店紀行」の表記は見当たりません。

2024年12月発売品のパッケージ

これは「銘店紀行 博多だるま」の終売(それと同時に “どんぶり型の博多だるま„ 念願の復活)を示唆しているのか、それとも契約上の問題なのか現時点では定かでないけれど、六角家の公式SNSアカウントは今回のカップ麺について【店舗移転記念】と発表済み。また昨年12月発売品と比較してパッケージデザインの大幅なリニューアルはもちろん、栄養成分表示の各数値なども違うため、内容にも変更があるようです。

開封

まずは「特製オイル」を取る

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製オイル」1パックのみで、小袋は「ラーメン六角家」専用のデザイン。従来品から大きく変わっていなければ、家系ラーメンといえばの鶏油(ちーゆ)を演出するオイルが入っているハズなんですけど、明星食品の鶏油系って唇に当たったとき妙な固まり方するんですよね。

かやく充実

それが人工的に思える反面、鶏の香りは他社のオイルよりも強いのですが、さておき具材はチャーシュー、ほうれん草、ねぎの組み合わせで、昨年12月発売品と同様のラインナップ。大豆たん白加工品が横行している昨今、ちゃんと本物の豚肉を使ってくれているのはポイント高いです。

ちなみにセブン-イレブン店舗での販売価格は1食あたり248円(税込267.84円)なので、セブンプレミアムの定番BIGシリーズ(税込213.84円)よりも高めの設定になりますが、定期的に展開される有名店監修の留型ビック(「Ramen Feel」や「きんせい」「麺屋さくら井」など)と同じ値段。来年4月に基準が変わりますけど、現時点でNB縦型ビッグ製品の希望小売価格は271円(税別)を基準にしているため、それよりも安価です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 横浜ラーメン六角家 濃厚家系豚骨醤油ラーメン
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:100g(めん70g)
商品コード:4902881484800(JAN)
発売日:2025年12月02日(火)
実食日:2025年12月06日(土)
発売地域:全国(セブン-イレブン限定)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
販売価格:248円(税別)
購入価格:267円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:390ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、酵母粉末、香味調味料、大豆食物繊維)、スープ(鶏・豚エキス、たん白加水分解物、糖類、デキストリン、しょうゆ、食塩、粉末油脂、乳等を主要原料とする食品、豚脂、植物油脂、香辛料(ガーリック、ペッパー、ジンジャー)、チキンオイル、香味調味料、香味油)、かやく(チャーシュー、ほうれん草、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、ソルビット、香料、増粘剤(キサンタンガム)、カラメル色素、かんすい、乳化剤、微粒二酸化ケイ素、酸味料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本商品製造工場では、落花生(ピーナッツ)、かにを含む商品を製造しています。

実食開始

熱湯5分のノンフライ麺を搭載

明星食品の縦型ビッグ製品でノンフライ麺を採用しているブランドといえば「麺神(めがみ)カップ」のイメージが強くありますけど、それほど太くありません。でも、湯戻し時間は長めの5分。ちなみに原材料名の並びは昨年12月発売品から変わっていないため、前回と同じノンフライ麺を使っているのやも。

あれ‥‥?

別添の小袋は後入れなので、熱湯を注ぐ前に(※やけど防止のため)フタの上から取り、内側の線まで熱湯を注ぎ待つこと5分。時間になったらフタを剥がし「特製オイル」を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。とろみ成分が含まれていたので、調理の際は容器の底から丁寧に混ぜるように意識してください。

さて、このブログで六角家のカップラーメンをガチめに掘り下げるのは、2019年(平成31年)1月以来‥‥? なんですけど、2023年4月11日に発売された「ファミマル 横浜家系 豚骨醤油ラーメン」が “銘店紀行の六角家に激似„ だったので、なんかレビューした気になっていたようです。ただ、調理後の香りは「銘店紀行」時代と別物。あの鶏油がガツンとくる感じは鳴りを潜めている、随分と穏やかなファーストインプレッション。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:409kcal
たん白質:9.8g
脂  質:12.7g
炭水化物:65.0g
(糖  質:62.9g)
(食物繊維:2.1g)
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:4.2g)
ビタミンB1:1.54mg
ビタミンB2:0.37mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:409kcal(めん・かやく:357kcal)(スープ:52kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

後半けっこう柔らかめ

3.5

前述のように「麺神カップ」の系譜に連なるタイプとは異なるけれど、ほぐれにくさなどのストレスは皆無に等しく、戻りムラなどの不具合も目立たないところは明星食品の技術力を体感できる点。食べ始めは中心部に密度を感じる、それでいてカタすぎない、粘りのある弾力が特徴となっています。ただ、わりと早い段階から柔らかめの食感に。

スープとの馴染みはバッチリ

表面は食べ始めからソフトな口当たりで、小麦に由来する滑りを伴うところも茹で上げ直後の臨場感につながっているけれど、こんなに耐久性なかったかな‥‥って。とはいえ後述するスープとの相性が悪いのかといえば、まったくそんなことはなく、むしろ柔らかめになってからが本番なんじゃないかと。

そのくらい伸び方がポジティブだったので、再現度についてはさておき、ひとつのカップラーメンとしての取り合わせは悪くないと感じました。ただですね、問題はスープ‥‥というか「特製オイル」の香り。

スープ

どうしてこうなった

2.0

「特製オイル」を加える前のスープは、家系総本山「吉村家」や直系店舗の方向性とは違う、しょうゆのキレよりも豚骨のコクを重視した作り。それは「銘店紀行」時代から共通している特徴で、しっかり濃いめの味わいを打ち出しながらも “まろやか„ なテイストは「六角家」監修らしいステータスとなっているのですが、別添の「特製オイル」が別物。

例の凝固は気にならないが‥‥

以前は鶏の香りがワザとらしいほど強く、それだけに強烈なインパクトを放ち、今回もチキンオイルの芳ばしさが嗅覚には伝わってくるものの、いざ口に含むと “ごま油っぽい風味„ のほうが気になります。もしや「六角家」発祥のキャベチャー(刻んだチャーシューとキャベツを和えたもの)をイメージして‥‥? いやいや、だとしたら具材にキャベツが入ってないと成立しない。

この瞬間 “まったり豚骨+強烈な鶏油の風味=六角家のカップラーメン„ という方程式が狂ってしまったので、これが移転後の味わいに近いと言われてしまったらそれまでですけど、たぶんそうじゃないですよね。

かやく

すばらしい

4.0

大豆たん白加工品では味わえない、きちんと肉の旨みが滲み出てくるチャーシューは量も多く、ほうれん草の存在感もバッチリ。さらにネギもフリーズドライ加工という高品質な取り合わせから、これといって文句の付けどころが見当たらない、コストパフォーマンスについても高く評価できるラインナップでした。

総評

2.0

というわけで、やわらかめのノンフライ麺については結果的に悪くなかったし、かやくも充実していたのですが、特製オイルの変更が痛すぎる。味の水準は “ふつうにおいしい„(★3)を満たしているけれど、これまでの「六角家」監修シリーズとは完全に別物で、どうしちゃったの感が否めません。

お店の再現度はともかく、銘店紀行の「六角家」監修シリーズが好きだった方は、セブン-イレブンではなくファミリーマートに行ってください。2025年12月現在、ファミマルの「横浜家系 豚骨醤油ラーメン」まだ売ってます。そちらのほうが銘店紀行の「六角家」に極めて近い味わいに仕上がっていますし、販売価格も大盛りサイズで1食あたり198円(税込213円)と格安なので。【author・taka :a(大石敬之)】

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