どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年7月23日(火)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「海鮮ちゃんぽん」(198円+税)の実食レビューです。
いわゆる長崎ちゃんぽんかと思いきや別物!? オーソドックスなようで独自性を感じる新フレーバー登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
セブンプレミアム 海鮮ちゃんぽん
セブンプレミアム(SEVEN&i PREMIUM)とは、言わずと知れたセブン&アイ・ホールディングスが展開しているPB(プライベートブランド)で、現在を遡ること17年以上、2007年(平成19年)5月23日に発足。お客様の生活を「より豊かに・楽しく・便利に」することを目標に、たった49のアイテム(加工食品32項目、デイリー商品17項目)からスタート。
当時のPB商品といえば、安定して売れているNB(ナショナルブランド)商品に似せた内容で、圧倒的に価格が安く、それに伴って品質も‥‥などと、味や内容量に対する妥協が当たり前とされていたジャンル。対してセブンプレミアムは「おいしさ・安全・安心」の面において、コストパフォーマンスの最優先項目を低価格に向けていた従来の常識を覆し、PBにおける顧客満足度の大幅な底上げに成功しました。
今回の新商品「セブンプレミアム 海鮮ちゃんぽん(Champon Noodles with Seafood)」は、セブン&アイグループのCVS専用、つまりセブン-イレブン店舗限定商品として企画されたカップラーメンで、共同開発者はマルちゃんのブランドで知られる東洋水産。
セブンプレミアムの即席カップめんカテゴリーにおける「ちゃんぽん」といえば、サンヨー食品や明星食品との共同開発商品を以前に食べたことがあるんですけど、いずれもレギュラーサイズ。東洋水産との共同開発商品で、なおかつ縦型ビッグの「ちゃんぽん」は、もしかするとセブンプレミアム初の製品スタイルかもしれません。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、食べる直前に加える「特製油」1パックのみで、こちらにはマルちゃんマークを印刷。東洋水産の縦型カップに「特製スープ」が別添されていた場合、いわゆるタレに該当する成分も入っているのですが、小袋の名称が「特製油」となっていると、ほぼ例外なくオイルが単体で充填されています。
かやくはキャベツを筆頭に、かに風かまぼこ2種、いか、貝柱風かまぼこの組み合わせで、貝柱風かまぼこは「俺の塩」に入っている例の具材。2019年(令和元年)6月3日に実施された「俺の塩」リニューアルを機に、一度は現役を退いた貝柱風かまぼこですが、2023年(令和5年)2月20日のリニューアルにてファン待望の復活を果たしました(ちなみに公式の通称は “かまほた„ といいます)。
そして、実食前に言及すべきは販売価格。2024年8月現在、一部例外もありますが、東洋水産のNB商品における縦型ビッグのメーカー希望小売価格は271円(税別)なので、それをセブン-イレブン店舗で購入した場合、税込価格は292.68円。対して今回の「海鮮ちゃんぽん」は、1食あたり198円(税込213.84円)と事実上の標準を大幅に下回る販売価格を実現しています。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:セブンプレミアム 海鮮ちゃんぽん 販売者:東洋水産株式会社 製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34) 内容量:105g(めん72g) 商品コード:4901990378000(JAN) |
発売日:2024年07月23日(火) 実食日:2024年08月03日(土) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:198円(税別) 購入価格:213.84円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:プラ+紙 湯量目安:450ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:1袋(特製油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(ポークエキス、植物油、食塩、香味油脂、砂糖、魚介エキス、香辛料、粉末野菜、豚脂、たん白加水分解物、しょうゆ)、かやく(キャベツ、かに風かまぼこ、いか、貝柱風かまぼこ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、クチナシ色素、ベニコウジ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、パプリカ色素、香辛料抽出物、(一部にえび・かに・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は高温の揚げ油を通過させた油揚げ麺で、湯戻し時間は4分と中途半端。魚介の旨みと香辛料を効かせた「海鮮ちゃんぽん」というコンセプトから、オーソドックスに長崎ちゃんぽんがモデルかと思っていたんですけど、それと比較して麺の雰囲気は異なります。ただ、堂々と長崎ちゃんぽんを標榜しているわけでもないので、バイアスは危険。
別添の「特製油」は後入れなので、それを引っ剥がしてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと4分。時間になったら「特製油」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。カニカマの膨張率が激しいので、これ単体でも充分なインパクトを感じるのですが、その下に敷き詰められるほどキャベツの量も多く、かなり好感触なファーストインプレッション。
ちなみに製造所は酒悦の房総工場となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月より東洋水産が資本参加している連結子会社で、東洋水産の縦型ビッグ製品を担当しています。つまり、酒悦の房総工場については “マルちゃんの工場„ という認識で問題ありません。それでは、引き続きコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(105g)あたり |
カロリー:485kcal たん白質:11.9g 脂 質:23.6g 炭水化物:57.6g (糖 質:54.9g) (食物繊維:2.7g) 食塩相当量:6.8g (めん・かやく:2.4g) (スープ:4.4g) ビタミンB1:0.33mg ビタミンB2:0.31mg カルシウム:166mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:485kcal(めん・かやく:371kcal)(スープ:114kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
これはこれと割り切れば
かなり縮れが強く、断面も長方形の平打ち状なので、ちゃんぽんの麺は丸断面で太ストレートじゃないと認めない! みたいなバイアスが強い場合、これじゃない感は凄まじいと思います。形状でいうと真逆ですからねw ただ、けっこう反発性のある質感で、前半は適度な歯応えが印象的。
それは徐々に馴染んでくるのですが、ただ単純に柔らかくなるのではなく、ソフトに移行すると同時にモチモチとした粘りも出てくるため、頭ごなしにネガティブな変化ではありません。さらに時間が経過すると粘りは弱くなり、ふかふかとした軽さが目立ってくるのですが、それでも若干ながら中心部に硬さが残るのと、スープの個性を引き立てるようなポジションに就くため、後半は後半でイイ感じ。
ちゃんぽんのイメージ的に、もうちょっと粘りが強ければ‥‥などと、そのように思った節もありますが、後述するスープとの相性に問題はなく、これはこれと割り切れば問題ありません。ちなみに調理前の麺重量は72gと中途半端(縦型ビッグの麺重量は平均70〜80g)なので、そこが個人的に最も気になった項目ですw なんというか、おとなの事情を感じますよね。
スープ
豚骨の比重と特製油の芳ばしさに注目
まずは粉末スープ単体の味を確認してみたところ、CVS専用らしく濃いめの味わいで、とろみの強さが不自然に思えたのですが、もしかして「ちゃんぽん」提供する前は「とんこつラーメン」やってました? ってくらい、丁寧なポークエキスのコクたるや。まさに東洋水産の縦型ビッグらしいポークエキスの系統で、魚介エキスや粉末野菜でチャンポンらしさもあるけれど、気合の入れ様は豚骨が圧倒的。
パッケージには “香辛料が利いた„ との記載があったので、けっこうブラックペッパーも強いのかと予想していたのですが、ペッパー系の原材料についてはS&B(エスビー食品)のテーブルコショーくらい粒子が細かく、あくまでもサポート的。ただ、おかげでポークエキスの個性が際立っていたのかなと。そして、面白かったのが別添の特製油。
ちゃんぽん系のカップラーメンに別添されているオイルといえば、ほとんどの商品で具材を炒めたような風味やラードのコクを意識しているのに対し、こちらは玉ねぎを彷彿とさせる芳ばしさが印象的。けっして焦がさないように、じっくりと玉ねぎを熱したような独特の風味が加わって、それが他の商品にはない個性を演出していました。
かやく
すばらしく具沢山
四角いカニカマはフワッフワで、魚肉練り製品ならではの旨みも強く、その旨みに関しては細切りのカニカマにも共通して備わっているのですが、細切りサイドは比較的に密度が高めの食感。キャベツは特別な品種を使っているわけではないけれど、前述のように量が多く、反対にイカは少量ですが、強めの風味でスープの旨みアップに寄与。
貝柱風かまぼこは、まさに「俺の塩」に入っている例の具材で、これ単体なら★8でも差し支えないくらい、ほぼホタテの貝柱。その形状と食感も然る事乍ら、噛んだ瞬間に貝の旨みが爆発する、あいかわらずのクオリティに大満足でした。これ、PB商品にも使えちゃうんですね。
総評
いわゆる長崎ちゃんぽんをイメージしていると、麺の形状やサポート的な魚介感に物足りなさを感じるかもしれないし、物足りなさといえば、訴求のわりに常識的だった香辛料にも目が行きますけど、ポークエキスの強さと特製油の芳ばしさは個性的。さらに具材たっぷりで、なおかつセブン-イレブン店舗での販売価格を加味すると、コストパフォーマンスの高さも評価できる良品でした。
全国各地で真夏日ないし猛暑日が続いている現在、とろみの強さが厳しい項目になりますがw 朝晩に冷えを感じる秋の始めまでは賞味期限に余裕もありますので、ストック用に確保しておくパターンもアリ。また寒いくらいエアコンが効いている職場とか、そういったシーンでも活躍してくれそうな一杯です。【author・taka :a(大石敬之)】