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セブン最上級のカップ麺「中華蕎麦とみ田 純粋豚骨らぁめん」リニューアル!! 2代目の特徴と違いを解説

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セブンプレミアム ゴールド

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年10月2日(月)リニューアル、セブンプレミアムゴールドのカップ麺「中華蕎麦とみ田 純粋豚骨らぁめん」(298円+税)の実食レビューです。

リニューアル後は “山椒香る特製オイル” 封印!? 本店限定の味「らぁめん TOKYO-X 純粋豚骨」を再現したカップラーメンに起きた変化とは——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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中華蕎麦とみ田 純粋豚骨らぁめん 2023

中華蕎麦とみ田(ちゅうかそば とみた)とは、2006年(平成18年)6月5日の創業以来、千葉県松戸市に本店を置き、今もなお絶大な人気を誇っている銘店で、最盛期には4時間待ちの行列を叩き出した伝説の持ち主。店舗での人気はもちろん、メディア露出も多く、様々な商品を監修していることもあり、現在のラーメン・つけめん業界において “最も知名度が高い人気店” の一つに数えられます。

二代目「中華蕎麦とみ田 純粋豚骨らぁめん」

今回の新商品「中華蕎麦とみ田 純粋豚骨らぁめん」は、セブンプレミアムの中でも最上級に位置している「セブンプレミアムゴールド」のカップラーメンで、2022年6月20日発売品のリニューアル版。商品名は変わっていませんが、黒を基調にしつつ、金色の太い帯をあしらったパッケージに身を包み、より洗練された印象を受けるデザインになりました。しかし、変わったのはパッケージだけではありません。

2022年6月20日発売の初代「中華蕎麦とみ田 純粋豚骨らぁめん」は、2020年8月13日の営業より “幻の豚” と呼ばれる「TOKYO X(東京エックス)」を軸に据えた、本店限定の「らぁめん(TOKYO-X純粋豚骨)」を再現したカップラーメンで、それ以前の「中華蕎麦とみ田」といえばの濃厚魚介豚骨系とは大きく異なる味わいをイメージ。

しかも “華やぐ香りで二度美味しい山椒香る特製オイル付” というアイディア商品で、別添の「豚骨だれ」には大量のポークエキスと豚頭エキスも使うなど、かなり気合が入っていたのですが、とろみ成分の威力も凄まじく、後半にかけて骨の旨味や豚脂の香りがボヤけてしまい、せっかくの魅力が格段に衰えてしまう “とろみの罠” に直面。

初代「中華蕎麦とみ田 純粋豚骨らぁめん」

また途中で加える「山椒が香る特製オイル」の “山椒が香る” も山椒フレーバー(香料)で演出していたので、なるほど香りの影響力は強かったのですが、味覚に訴えかけてくる清涼感は控えめ。とろみに埋もれていた豚骨感を山椒の香りが引き出してくれる、そんな効果を感じたと同時に豚骨の旨味を相殺しているような、どうにも中途半端な印象を受けたので、このブログでの評価は伸び悩みました。

引き続きリニューアル後の「中華蕎麦とみ田 純粋豚骨らぁめん」も本店限定メニューをイメージしているため、モデルとなっている商品そのものは変わっていないようですが、二代目のパッケージに “山椒香る特製オイル付” の訴求は見られません。

二代目は “豚の旨み” に期待したいところ

それよりも “豚の旨みを凝縮した濃厚スープ 店主のこだわりを込めた本店限定の味わい” という項目を上品にアピールしているため、初代よりもストレートに豚骨の旨みを強化しているのではないかと。はたして以前よりも “純粋豚骨” がピュアに伝わってくるのかどうか、リニューアル前後の違いに注目しながらレビューします。

開封

小袋が1つ減って身軽に

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「特製ポークオイル」と「豚骨だれ」の合計3パックで、初代には別添されていた「山椒香る特製オイル」は入っていません。ただ、特製ポークオイルの小袋には “うま味と とろみの” と記載されているため、とろみ成分は引き続き使用している様子。

実はノンフライ麺の仕様も変わっている

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は初代と同じ4分となっているのですが、調理前の麺重量は70gから80gに増えています。また原材料名を確認してみたところ、初代とは異なる配合だったので、ただの増量ではありません。

ちなみに販売価格は278円(税込300.24円)から298円(税込321.84円)に値上がりしているのですが、リニューアル前にNB(ナショナルブランド)商品の価格改定が即席カップめん業界全体で実施されたので、その影響を受けての変更です。高価格帯の商品が多くリリースされていた2023年の市場を考慮すると、けっこう良心的?

製品詳細情報・購入価格等

製品名:中華蕎麦とみ田 純粋豚骨らぁめん
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:145g(めん80g)
商品コード:4902881485333(JAN)
発売日:2023年10月02日(月)
実食日:2024年01月04日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:298円(税別)
購入価格:321.84円(税込)
麺の種類:ノフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(豚骨だれ・特製ポークオイル・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、乳たん白、ポークエキス)、スープ(ポークエキス、豚脂、香味調味料、しょうゆ、たん白加水分解物、油脂加工品、食塩、糖類、香辛料(ガーリック))、かやく(チャーシュー、メンマ、ねぎ)/ 加工デンプン、増粘多糖類、酒精、調味料(アミノ酸等)、かんすい、ソルビット、炭酸カルシウム、カラメル色素、乳化剤、卵殻カルシウム、酸味料、香料、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む商品を製造しています。

実食開始

かやくの内容は変更なし

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、丸型のチャーシューが1枚に、熱風乾燥の青ネギとメンマを組み合わせている、セブンプレミアムゴールドのカップラーメンにしては簡素な内容となっているのですが、よくも悪くも初代から変わっていません。実際の「らぁめん(TOKYO-X純粋豚骨)」も基本的なトッピングはシンプルなので、高級感は扨措くと、あながち的外れとはいえないラインナップ。

とろみ成分の溶け残りに注意

かやく以外の小袋は後入れなので、かやくを空けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製ポークオイル」と「豚骨だれ」を温めながら待つこと4分。時間になったら「特製ポークオイル」を “よく揉みほぐし、とろみが出るまで念入りに” 混ぜ合わせ、それから「豚骨だれ」を加えるのがポイント。

ちなみに “とろみは「豚骨だれ」を混ぜている間にも強くなる” レベルなので、普段はチャチャッと混ぜる方も、ちょっと混ぜ過ぎかな? くらい丁寧に混ぜ合わせてください。それでは、引き続き前回発売品からの違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(145g)あたり
カロリー:527kcal
たん白質:13.9g
脂  質:21.7g
炭水化物:71.6g
(糖  質:66.2g)
(食物繊維:5.4g)
食塩相当量:8.6g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:6.0g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:887mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:527kcal(めん・かやく:343kcal)(スープ:184kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ぷりぷりした食感に

前回発売品にもノンフライ麺を使用していましたが、原材料名を比較してみると「小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、乳たん白」から「小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、乳たん白、ポークエキス」に変わっているため、新たにポークエキスを配合し、スープとの一体感を高めようとしたことが伝わってきます。

スープと戦っている間に食べごろ

とはいえ “麺から滲み出るポークエキスの旨みが‥‥” などと効果まで分かりやすく伝わってくるわけではないけれど、リニューアル前よりも加水率が低く、内側からプリッと弾ける歯切れの良さが印象的。後述するスープの味が強く、それに小麦感は押され気味ですが、緩やかな縮れと細身の形状が相俟って、スープを運ぶ媒体としての機能は申し分ありません。

ちなみに前回発売品では “中心部までギュッと詰まった密度の高さと芳醇な小麦の香り” が印象に残ったのに対し、今回は歯切れの良さが際立っていたので、随分とイメージは変わりましたけど、それだけにスープのインパクトはリニューアル前よりもダイレクトに楽しめました。

スープ

豚骨感の持続力UP!!

とろみ成分が入っている「特製ポークオイル」は、これだけで全体がボテッとするくらい、だいぶ不自然なアイテムなんですけどw 豚脂の芳ばしさもプラスしてくれるアイテム。もちろんコレ単体で味が決まるわけではないけれど、豚脂の芳ばしさは臨場感を高める上で重要な要素。

しっかり混ぜてー

味の決め手となる「豚骨だれ」は、口に含んだ途端、初代と同様に豚骨の旨味がグワーッ、と押し寄せてくるので、さすが天下「中華蕎麦とみ田」監修だなと噛み締めつつ、どうせ後半にボヤけてくるんでしょ? などと。そのくらいのテンションで構えていたのですが、なんのなんの。骨っぽい旨みだったり、豚脂の芳ばしさだったり、そういった魅力が最後まで持続するため、満足度は一変。

それでも粘度の高さが不自然に思えるのと、しょうゆの加減も強くなっていたので、ちょっと後半にかけて舌が疲れてくる側面が無きにしも非ずではあるものの、山椒香る特製オイルの廃止と引き換えに、豚骨の存在感と持続力がアップしている、いい意味で極端なステ振りに変わっていました。

かやく

もうちょい特別なラインナップだといいんだけど‥‥

めん・スープからは明白なリニューアルを感じたのに対し、かやくは一つ残らず据え置きで、値段のわりにメインのチャーシューは安っぽく、引き続き高級感は皆無といわざるを得ません。たとえば「もちもちの木」の穂先メンマしかり「明星 ぶぶか油そば ガチ太」の極太メンマしかり、明星食品は個性的なメンマを保有しているハズなので、それを起用してほしかったなと。

それとネギの色と風味がイマイチだったんですけど、このパターンちょいちょいあるんですよね。賞味期限まだまだ先なのに‥‥w

総評

4.0

かやくの内容に変更はなかったので、もう一捻り欲しいところではございますが、あきらかに豚骨感の持続力が増していたこと。またノンフライ麺の質感が変わったところも大きく、よりスープのインパクトを活かそうとしているような方向性にシフト。

初代・二代目ともに本店限定の「らぁめん(TOKYO-X純粋豚骨)」をイメージしているのに、ここまで雰囲気が変わるのも不思議な話ですけど、リニューアル前は中途半端に思えた「山椒香る特製オイル」を省き、豚骨感を叩き上げた方向性は分かりやすく、いいテコ入れになったと感じました。とはいえ改善点が完全に解消されたわけではないため、今後の進化にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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