スーパーカップ1.5倍 バニラ風味のクリーミーシーフード味ラーメン＠エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年7月30日（月）新発売のカップ麺、エースコック「スーパーカップ1.5倍 バニラ風味のクリーミーシーフード味ラーメン」の実食レビューです。

あなたはインターネットの画像検索で「スーパーカップ」と入力して検索したことはありますか？

そこには「エースコック」と「明治エッセル」が繰り広げる混沌とした世界が存在し、たとえば今現在だと「スーパーカップ1.5倍 しょうゆ」（カップ麺）、「明治エッセルスーパーカップ 超バニラ」（アイス）、「スーパーカップ1.5倍 とんこつ」（カップ麺）、「明治エッセルスーパーカップ チョコミント」（アイス）が交互に並んでいるカオスな状況だったりするのですが、エースコックさん‥やっちゃいました。

バニラアイスは入っておりません

かなり話題性の高いカップ麺ですし、店頭でも目立っているので、ご存知の方は多いかと思います。しかしながら中には怖くて手が出せない方もいらっしゃるでしょう‥ええ、お任せください。ここに恰好の人柱がおりますので。

ブランド発売30周年を迎える “カップ麺の”「スーパーカップ」が “明治エッセル” に挑戦状を叩きつけるかの如く現れた問題児ですが、エースコックの担当者曰く、アレンジメニューとして人気の高い「シーフード＋ミルク」という組み合わせに目を付けて「スーパーカップ」らしさを踏まえた上で模索した結果、なぜか「バニラ」に辿り着いたそうで、アイスのスーパーカップは “まったく意識せずに開発した” とのことです。お、おぉぅ‥言い切ったw

別添の後入れパウダーは、 “出来上がりで投入” すると「王道バニラー」（バニラの風味とシーフードの旨みの絶妙なバランスを楽しむ王道のスタイル）、 “半分だけ投入” すると「控えめバニラー」（バニラの風味をほのかに感じる甘さ控えめな味わいを楽しめる）、 “麺を食べ終えたら投入” する「〆（しめ）バニラー」（最後に入れてバニラ風味のスープを〆として楽しむ上級者向け!?）など、入れる順番で味が変わるそうです。とりあえずパウダーなしの味を確かめてから、「控えめバニラー」で様子を見て、それを確認し終わったら「王道バニラー」に挑戦してみましょう。

発売30周年を迎えるスーパーカップからインパクトのある新商品が登場！
定番のシーフードにバニラの香りと味わいが口いっぱいに広がる新感覚の一杯。

（エースコック「商品情報」より引用）

めん

しっかりとした弾力と滑らかさを併せ持つ角刃のめんです。口の中で存在感をしっかりと感じられる、食べごたえ抜群のめんに仕上げました。

（エースコック「商品情報」より引用）

かなり存在感が強い油揚げ麺

パッケージや製品説明に「カドメン」の文字は見当たりませんが、ガッシリとしたシゲキ的噛み応えの縮れた中太麺で、現行の「スーパーカップ1.5倍 しょうゆラーメン」よりも密度が高く、かなり存在感が強い食べ応えのある油揚げ麺です。平打ち麺ではなく断面が均等に四角いので、ガッシリと食感が楽しめる仕様となっており、時間の経過による食感の劣化も緩やかですね。

バニラ風味添加前のシーフードスープがクリーミーかつシャープだったので、絶大な存在感の油揚げ麺でも力関係は対等。いい意味でスーパーカップらしく、今回のシーフードスープに合っていると感じました。しかし、それは後入れ粉末スープを投入する前の段階であって‥

スープ

ポーク・チキンをベースにホタテやえびの旨みを加えたスープです。別添の後入れ粉末スープを加えることで、バニラのような味と風味が加わりシーフードとバニラが調和した一杯に仕上げました。

（エースコック「商品情報」より引用）

後入れ粉末スープ投入前

普通に美味しい！（このまま食べたい‥w）

とろみの強いシーフードスープで、まだバニラの風味はありませんが、乳化油脂や乳等を主要原料とする食品によってマイルドに柔らかく、それでいてエースコックらしい香味野菜がキリッと後味を引き締めている、なかなかよくできたスープです。驚きのある味ではないけれど、いい意味でスーパーカップらしいシーフード味と言えるのではないでしょうか。

控えめバニラー（半分投入）

え、控えめ‥‥？

いやいや‥けっこう半分でもインパクトありますよw 厳密にはバニラ味ではなく、糖類や乳化油脂、乳等を主要原料とする食品によってミルク感が添加されるので、端的に表現すると脱脂粉乳（スキムミルク）または練乳とクリープを入れたような仕上がりです。

“バニラ＝甘い” というイメージしかバニラとの共通点はなく、香料さえも使われているのかどうか怪しい感じで、バニラ味というよりも “バニラビーンズもバニラエッセンスも入っていないバニラ味のアイスを意識している” ような（やっぱりですよね‥w）、とにかく「脱脂粉乳」の印象が強く残りました。これ、全開バニラーしちゃっても大丈夫なのかな‥いや、しますよ、ええ。

王道バニラー（全投入）

王道の指標を完全に見失った件

甘いです、これはもう激しく甘い。なんかもう、半分ほど投入した時点で先は見えていましたが、そのビジョンそのままやってきました。とにかく甘い‥まだ「控えめ（？）バニラー」では香味野菜のキレが残っていましたが、もはや甘さ一辺倒と言っても過言ではありません。

時間の経過も関係していますが、この頃にはポタージュレベルの口当たりで、ちょっと味蕾が混乱するような‥とにかく “ラーメンのスープからは逸脱” していました。ポタージュ系の洋風スープはカップ麺だと珍しくもないのですが、ここまで甘いとスイーツの管轄に片足を突っ込んじゃってます。

かやく

シャキシャキとした食感の良いキャベツ、色調の良い卵、大きく存在感のあるかに風かまぼこを加えて仕上げました。

（エースコック「商品情報」より引用）

キャベツ多めでタマゴは行方不明

品数豊富とは言えませんし、たまごに関しては混ぜた途端に気配を消しやがるのですが、キャベツけっこう多めです。野菜の甘味を感じるキャベツはシーフードスープと合っていたのですが、バニラ風味（？）のスープとは‥うんw かに風味かまぼこも同じくシーフード的には嬉しい海鮮系の具材でしたが、「王道バニラー」まで踏み込んでしまうと蛇足的に思えてしましました。でも、いつもは具材に貧弱なスーパーカップとしては、別添の後入れ粉末スープにコストをかけたわりにボリュームが‥いや、でもショボいかな‥ちょっとスープの混乱が解けていないようで申し訳ないです。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆（3）
（標準は★3です）

とりあえず別添の後入れ粉末スープを入れなければ★4、「控えめバニラー」で★3くらい？「王道バニラー」は★2即決です。たぶん、これはパッケージ側面に書いてある上級者向けの “麺を食べ終えたら投入” する「〆（しめ）バニラー」が最も正しい食べ方なのではないかと感じました。脱脂粉乳的なパウダーが合わないわけじゃないけれど、「控えめバニラー」の段階でも半分は多すぎで、1/4ないし1/5が “控えめ”（適正量）だと思います。

これはこれでと思えなくはないものの、後入れ粉末スープを全投入してしまった場合、要は “脱脂粉乳ラーメン” を許容できるか否かという話になってしまうんですね。ただ、1/4くらいに抑えるとクリームシチューっぽい味になるような気がしました。とりあえず最初はスーパーカップらしさが感じられる普通に美味しいシーフードラーメンを楽しんで、後入れ粉末スープを少しずつ入れて甘すぎない程度を見極めながら適切なラインでストップ。麺を食べ終わってから怖いもの見たさで全投入してホ〜ラやっぱり苦笑い‥w みたいな楽しみ方もできると思うので（デザート感覚とは言えないかもしれませんが‥）、そんな遊び心を加味して及第点をつけました。

驚きの甘さに「EDGE」シリーズの影が見えましたが、量と投入のタイミングさえ間違わなければ “シーフードクリームシチューラーメン” みたいなイメージで楽しめるでしょう。ちょっと規格外の量だった後入れ粉末スープ（バニラ風味）は新商品のインパクト的に好印象でしたが、当ブログとしては “とりあえず1/4投入で様子見” する「ほどよくバニラー」をオススメします。適切なラインさえ見極めることができたら、★ひとつプラスないし好みによっては★5に化けるかもしれません。もし誤って入れすぎて甘いと感じた場合、黒胡椒でピシッと引き締めてバランスを取りましょう。