どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年11月12日(月)新発売、SKE48のカップ麺「明星 SKE48ラーメン部監修 進化系名古屋らーめん シビ辛鶏白湯」の実食レビューです。
SKE48×ラーメンWalker創刊10周年の特別タイアップ企画!SKE48ラーメン部が本気で監修したカップラーメン “進化系名古屋らーめん シビ辛鶏白湯” の仕上がりを実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
SKE48のカップ麺 進化系名古屋らーめん シビ辛鶏白湯
「SKE48」は、東京・秋葉原を拠点に活動する、AKB48の全国進出第1弾として2008年7月に名古屋・栄に誕生したアイドルグループで、本拠地・栄(SAKAE)の頭文字を取ってSKE48(エスケーイー・フォーティエイト)と命名。後に日本全国、そして世界展開される48プロジェクトのパイオニアとなります。
「ラーメンWalker」は、ラーメンが⼤好きな⼈たちのために、ラーメンに特化した情報を発信する⽇本最⼤級のラーメン専⾨誌で、刊行はKADOKAWA(角川文庫)。今回、結成10周年を迎えた「SKE48」と創刊10周年を迎えた「ラーメンWalker」の特別タイアップ企画として “SKE48ラーメン部” が監修したカップ麺が開発されました。
「SKE48ラーメン部」とは、2期生の高柳明音さんを部長として、須田亜香里さん、松村香織さん、高木由麻奈さん、竹内彩姫さん、相川暖花さんの6人が在籍しており、最低でも週に1度はラーメンを食べたりする、などのラーメン活動を認められた真のラーメン好きメンバーのみで構成されているそうです。
カップ麺の実食前に開発ストーリーなどの資料や動画、メンバーのインタビューなども拝見しましたが、今年の8月から企画はスタートしていたようで、かなりガチですね。製品パッケージは全面的にSKE48を起用し、ラーメンWalkerの主張は控えめなんですけど、アイドルグループが開発に携わったという話題性だけではない、こだわりと気合の入れようを感じました。
カップ麺のテーマは “進化系名古屋らーめん” となっているのですが、いま名古屋でも注目されている “名古屋コーチン” を使用した鶏白湯のイメージをベースにして、2018年トレンド味覚 “麻辣(マーラー)” を意識した花椒の痺れと唐辛子の辛さを別添の調味油で追加・調節できる模様。
実際にカップ麺を試食したSKE48ラーメン部メンバーの感想は、部長をはじめ “たぶん辛い食べ物が苦手な人でも大丈夫だと思う” というニュアンスだったんですけど、それから調整が入ったのか「※小さなお子様や辛味が苦手な方は十分ご注意ください。」との注意事項が掲載されています。
もちろんSKE48ファンの方にとっては手放しで購入決定かとは思いますが、まったくアイドルグループに詳しくないカップ麺マニアの私でも楽しめる味なのかどうか‥とりあえず開封して中身をチェックしてみましょう。
開封
まずはフタ上に貼り付けられている別添の小袋(調味油)を取らなければいけないのですが、開封口の上部に「ラーメンを食べてSKE48コラボグッズが当たる!(詳しくはフタ裏で。)」というキャンペーン告知が掲載されています。
フタ裏には「SKE48ラーメン部 公認プレゼントキャンペーン」の応募方法が掲載されているのですが、メンバー公認のレンゲ(全6種類のうち1つ)が抽選で合計480名様に当たるキャンペーンで、さらに「ラーメンWalker東海2019」もあわせて購入すると “ダブルプレゼント” に応募できるそうです。フタ裏にある応募券(文章の最下段に掲載)1枚1口となっているので、興味のある方はチェックしてみてください。
さて、いきなり具沢山ですよ。ニラや挽肉、唐辛子を採用しているので、 “名古屋らーめん” というタイトル通り名古屋めしの「台湾ラーメン」を思わせる構成です。通常、台湾ラーメンにスクランブルエッグが入ることはありませんが、明星食品のタテ型カップ麺には頻繁に採用される傾向にあるので、これについては明星の個性ですね。
私は日曜日の夜にイオンで購入したのですが、火曜日からコンビニの店頭にも並びますし、他にも一般のスーパーやドラッグストア、ディスカウントショップなど、特に販売ルートが限定されているカップ麺ではありません。(※コンビニではローソンという情報もあり)
製品情報・購入価格
製品名:明星 SKE48ラーメン部監修 進化系名古屋らーめん シビ辛鶏白湯 販売者:明星食品 製造所:R(埼玉工場) 内容量:100g(めん75g) 発売日:2018年11月12日(月) JANコード:4902881435451 希望小売価格:218円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:350ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(調味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、酵母エキス)、スープ(鶏・豚エキス、たん白加水分解物、糖類、デキストリン、食塩、豚脂、乳等を主要原料とする食品、香味調味料、香辛料、チキンオイル、香味油、酵母エキス、植物油脂)、かやく(豚・鶏味付肉、卵、香辛料、ニラ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、カロチノイド色素、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・さけ・さば・大豆・ごま・ゼラチン |
実食開始
さて、完成です。そこそこスープの粘度が高く、とろみ成分が粉末スープに仕込まれているので、しっかり底から念入りに混ぜましょう。また、お湯の目安量もタテ型ビッグ容器なのに350mlと少なめなので(平均400ml前後)、お湯の入れすぎにも注意してください。
2018年は特に麻辣系の新作カップ麺が数多くリリースされていたのですが、その中でも明星食品は他のメーカーと比較して意欲的に新製品の開発に取り組んでいたので、けっこう期待値の高い実食前の現在。で、ふつうに調理すると‥
たぶん、こんな感じに仕上がると思います。それでは、実際に食べてみましょう。花椒の痺れと唐辛子の辛さによる「シビ辛」はもちろん、麺の仕上がりや鶏白湯の濃度、そして「進化系」や「名古屋」の個性にも注目しながらレビューします。
1食(100g)当たり
カロリー:443kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:443kcal(めん・かやく:372kcal)(スープ:71kcal) |
めん
食べ応えのある中太麺です。高柳部長が熱烈に推した中太麺を使用しました。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
開発会議にて細麺と太麺を試食し、品を感じるのは細麺だけど “品とかじゃない” と部長の鋭いツッコミ。しかしながら他のメンバーもスープ(シビカラ)とのバランスや食べ応えを考慮して(また、おじさんファンを意識して)太麺を推し、会議当日に参加できなかった松村さんの意見もあわせて満場一致の太麺採用となったようです。
カップ麺としては中太麺になるのですが、最近の明星食品が得意としている加水率と密度の高い “もちもち” とした弾力に食べ応えを感じる多加水麺系の油揚げ麺で、摩擦抵抗の少ない表面の滑らかな口当たりをキープしながらも適度な縮れと平打ちの形状によって孤立することはありません。雰囲気は東洋水産の「本気盛」に似ているのですが、もう少し洗練された面持ちですね。
麺の量は75gとタテ型ビッグ製品の標準値よりも少なめになるのですが、有名店監修のカップ麺なんかになると麺量70gもザラなので、それを思えば特別に少ないわけではありません。ややスープとのバランスは麺が優勢なんですけど、浮くほどではなかったし、粉末スープが染み込んで麺自体にも下味が付くため、相性は悪くありませんでした。「日清のどん兵衛 きつねうどん」が麺量74g+大きな油揚げなので、それが完食できるのであれば女性の方でもタテ型ビッグだからといって恐れるに足りません。
スープ
まろやかな鶏白湯をベースに、チリで辛味をつけ、ラー油と花椒を効かせた調味油で仕上げるシビ辛鶏白湯味です。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
撮影の前に調味油なしの状態で味見してみたんですけど、唐辛子特有の芳ばしい香りが漂い、軽くピリッときます。でも、ぜんぜんピリ辛以下。名古屋コーチンを採用しているわけでもなく、あまり炊き出したような骨っぽさも感じられませんし、豚エキスや豚脂が使用されていたりするので、純然たる鶏白湯ではありません。
とろみの付け方も含め、いかにもカップ麺らしい味というか、お店の鶏白湯をイメージしていると確実にズッコケます。しかし、今回は本格志向の再現カップ麺ではありませんし、これもカップラーメンならではの醍醐味ですからね。このままでも “まったり” 美味しかったのですが、この状態から「シビ辛」は得られず、少しボヤけているような印象が並行しました。しかし、そこで別添のオイルが活躍。
わりとインパクトのある色ですが、特に量が多いわけではありませんし、辛さレベルとしては “よほど辛い食べ物が苦手じゃなければ大丈夫” 。つまり、騒ぐほど辛くないです。それだけにパッケージの警告文は誇張に思えたのですが、食べていて身体がポカポカしてくる程度には効いていたし、唐辛子のホットな辛さ(辣味)だけでなく、オイルに添加されている花椒の痺れ(麻味)も味のアクセントに寄与。
花椒の刺激も昨今の激痺系カップ麺を思えば超初心者レベルになるのですが、その確かなアクセントは意外とありそうでなかった “鶏白湯×麻辣” という「進化系」の個性を演出する上で効果的な存在となり、ふと鼻を抜ける清涼感が心地よく、これくらいのバランスなら10代の女子高校生や20代・30代の働く女性、また主婦層の方やアラフォー以上の女性でも食べやすいスープになると思います。その分、ゴリゴリの男性ユーザーには少し物足りないかも。
かやく
唐辛子入りの辛みのあるひき肉、ニラ、タマゴ、輪切り唐辛子を組み合わせました。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
ご覧の通り具材は豊富で、ちょっとスープに物足りないところがあるかなぁ‥と感じていた部分を具材が押し切ります。挽肉は今回のカップ麺にあわせて新開発された初採用の “台湾ミンチ” 、同じく台湾ラーメンを彷彿とさせる風味のいいニラと大きめの輪切り唐辛子、そして明星食品らしいスクランブルエッグとなっているのですが、それぞれ量も多め。
挽肉自体の辛さは強くなかったんですけど、たしかに少しピリッとしたアクセントが来て、サイズは大きく食べ応えがあり、カップ麺らしいジャンクさは今回のスープに対してプラスに作用。写真では他の具材が見えるようにニラを重ねて配置しているので、実際もっと多く、スタミナ感のある風味がスープのパンチを後押し。
警告文が必要なほど辛いスープではありませんでしたが、具材の輪切り唐辛子によるピリッとした刺激が嬉しく、ちょいちょい口に飛び込んできますし、意図的に拾って楽しむことも可能。ふっくらと膨張したスクランブルエッグは、ほんのり甘い味付けで唐辛子とは対比を描くアクセントになり、食べ応えアップに貢献すると同時に挽肉と肩を並べてカップ麺ならではの魅力をアピールしていました。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
お店で提供されているような鶏白湯やパッケージの警告文から想定される強い刺激に期待していると、まず確実に物足りなさを感じることになります。さらに具材の構成も相待って本格さは削がれることになるのですが、麺のタイプやスープの方向性、それぞれ見据えている先が同じだったので、カップ麺(カップラーメン)に理解のある方であれば違和感なく楽しめるでしょう。
カップ麺マニアのブロガー的には少し物足りなさが否めなかった反面、もちろんSKE48ファンの方にとっては無条件で好印象かと思いますし、たとえば高校生くらいの娘さんと、お母さんも一緒に楽しめるような、ほどよいバランスだと思います。
刺激マニアの方や硬派な鶏白湯に期待していると “しょせんはカップ麺” ですし、おじさん各位におかれましてはレジまで持って行くのに少しばかり勇気が必要なパッケージになるかもしれませんがw アイドルグループ監修という話題性に感けただけの製品ではなく、きちんと「名古屋」のイメージや「進化系」の個性を取り入れながら “カップ麺ならではの魅力” を詰め込んでいる、SKE48ラーメン部メンバーの名古屋とラーメンに対する愛情や熱意が感じられた一杯でした。(※2018/11/12 17:36 追記「SKE48 10周年記念 イオンカード(SKE48)発表会」の関係か、カップ麺もイオングループで意欲的に販売されているようです)