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【実食】絶品おだしで〆まで美味しい「鯛だし塩らーめん」の魅力と欠点を解説

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年4月8日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 絶品おだしで〆まで美味しい 鯛だし塩らーめん」(328円+税)の実食レビューです。

一、らーめん。二、だし茶漬け。おにぎりと絶品おだしで〆(しめ)の一杯まで楽しめる、新しいコンセプトのカップラーメン新登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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明星 絶品おだしで〆まで美味しい 鯛だし塩らーめん

絶品おだしで〆まで美味しい「鯛だし塩らーめん」とは、おいしいラーメンのスープを最後まで楽しみたい、そんな気持ちに応えるべく開発されたカップラーメンで、まずは “しなやかなノンフライ麺を合わせた鯛だし塩ラーメン„ を堪能していただいた後、麺を食べ終えてから残ったスープに “おにぎり(別売)„ を入れ「鯛だし茶漬け」感覚で楽しめることをコンセプトにした一杯。

おにぎりとの相性だけを訴求した商品ではなかった

カップラーメン+おにぎりの組み合わせは鉄板ですし、残ったスープに白ごはんドボンもヘビーユーザーにとっては恒例の図。おにぎりを同梱した前代未聞のカップラーメンでもないので、ことさらにアピールするようなポイントでもなかろうに‥‥などと、そのように感じていたのですが、興味深いのは “〆のために開発した「追いおだし」を別添„ している点。

「一、らーめん」の特徴は、真珠・ハマチ・マダイの養殖が盛んなことで知られる宇和海産の真鯛エキスを(製品中、宇和海産真鯛のエキス2.3%)使用していることで、そこに鶏・鰹・昆布の旨みをブレンド。さらに、焼き鯛オイルで特徴を付けた、ひとくち目から鯛の香りと旨みの広がる塩スープを公式が訴求しているため、焼いたような芳ばしさも見どころ。

「一、らーめん」の訴求

「二、だし茶漬け」に使う “おにぎしは自分で準備しなければいけない„ ので、無難にコンビニの塩むすび系を選んだらいいのか、それとも梅・鮭・いくら・昆布・明太子・ツナマヨなんかでトリッキーに攻めたほうがいいのか、あるいは焼肉・チャーハン・オムライスなんかの変わり種おむすびを躊躇なく手に取って他の人とは違うんだぜアピールしたほうがいいのか‥‥その必要はないか。

「二、だし茶漬け」の訴求

とりあえずパッケージのイメージ的に、海苔なし・具なしのシンプルおにぎりを用意するのが安全そうな雰囲気。それに「追いおだし」は “鯛だしパウダーに、のり、ごま、わさび風味顆粒、かつお節を合わせた„ ふりかけらしいので、塩むすびだと余計にノド渇くか? とりあえず撮影やら執筆やらの間にコメ炊いとくかw

開封

4種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」と「あとのせかやく」「追いおだし(鯛だし茶漬け用)」の合計4パック構成で、追いおだしは専用のデザイン。追いおだしのアイディアには、同社の「麺とスープだけ」に近い衝撃を感じたんですけど、おにぎり温めないとスープ冷めちゃいそうですよね? 炊き立て白ごはんじゃダメなんだろうか——。

やや細身だけど熱湯5分

たとえば筆者の場合、そもそも家で(普段は食べないけど、レビューのために)米を炊いているわけで、わざわざ握ることのメリットとは‥‥などと複雑に考えてしまったのですが、さておき麺はノンフライで、明星食品曰く “しなやかでぎゅっと詰まった弾力„ が特徴とのこと。そりゃ宇和海産の真鯛エキスを使用しているわけですから、油揚げ麺だと残念な気持ちになるでしょう。ただ、見逃せないのが値段。

今回のカップ麺に設定されているメーカー希望小売価格は328円(税別)ということで、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は354.24円。加えて前提の「おにぎり」購入も加味すると、比較的に安価な塩むすび系でも100円(税込108円)は別途必要になります。もちろんスーパーやドラッグストアを利用すれば、コンビニよりも安上がりですけど、おにぎりありきのコンセプトが吉と出るか凶と出るか。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 絶品おだしで〆まで美味しい 鯛だし塩らーめん
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:97g(めん70g)
商品コード:4902881405539(JAN)
発売日:2024年04月08日(月)
実食日:2024年05月05日(日)
発売地域:全国
取得店舗:ウエルシア薬局
小売価格:328円(税別)
購入価格:321.84円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・かやく・あとのせかやく・追いおだし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、乳たん白)、スープ(植物油脂、鯛エキス、食塩、しょうゆ、糖類、香味油、たん白加水分解物、チキン調味料、酵母エキス、油脂加工品、かつおぶしエキス、昆布エキス)、かやく(チャーシュー、メンマ、ねぎ)、ふりかけ(ごま、混合削りぶし(かつおのふし、いわしの煮干し、さばのふし)、香味調味料、のり、鯛エキス、食塩)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、かんすい、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、酒精、炭酸カルシウム、卵殻カルシウム、乳化剤、香料、カロチノイド色素、膨張剤、カゼインナトリウム、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、微粒二酸化ケイ素、ビタミンB1、クチナシ色素、ベニバナ黄色素、カラメル色素、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、えび・かに・くるみを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

先入れの具材はチャーシューとメンマのみ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、内容は丸いチャーシューとメンマのみ。題材と値段的に鯛の摘入(つみれ)なんかも搭載されていたら嬉しかったんですけど、そこまではコストが許さなかった様子。ちなみに “追いおだしはらーめんに入れてもおいしく召し上がれます„ とのことですが、今回は「二、だし茶漬け」まで試すので、かやくを入れてから熱湯を注ぎ‥‥

想像以上に鯛の香りが強い‥‥!!

フタの上で「液体スープ」を温めながら、待つこと5分。時間になったら「液体スープ」を馴染ませ、仕上げに「あとのせかやく」をトッピングしたら出来上がり。焼き鯛オイルの主張は想像していたよりも大人しかったんですけど、焼きの芳ばしさだけに感けない、鯛の骨や身を彷彿とさせる香りと密度感については想像以上だったファーストインプレッション。

ちなみに「二、だし茶漬け」で〆る場合 “スープ量はカップ内側の下線を目安に残してください„ とのことなので、こういう「しおケアカップ」の使い方もあるのかと、そこにも感心した次第。とはいえカップラーメンとしてはミドルレンジクラスに位置している商品ですから、引き続きコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(97g)あたり
カロリー:336kcal
たん白質:8.9g
脂  質:7.6g
炭水化物:58.0g
食塩相当量:6.0g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:3.8g)
ビタミンB1:0.20mg
ビタミンB2:0.23mg
カルシウム:147mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:336kcal(めん・かやく:300kcal)(スープ:36kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

しっかり本格的

5.0

熱湯3、4分くらいでも問題なさそうなサイズ感ですが、パッケージの表示通り5分きちんと待ってからフタを開け、別添の「液体スープ」を馴染ませて直後に確認してみたところ、しっかりと密度感のある噛み応えでビックリ。かといって部分的に戻っていないとか、そういった不具合もなく、なるほど “ぎゅっと詰まった弾力„ という表現にも納得の組織。

存在感はあるけどスープの邪魔になるほどではない

加水率は中位ですが、小麦の香りは低加水寄りで、適度な粉っぽさを残しながら、ふんわりと芳醇。それでいて時間の経過に伴う食感の移り変わりもポジティブで、変化のスピードが遅いところはノンフライ麺らしいポイントになりますが、おかげで焦って食べなくても大丈夫。後半は表面はスープとの一体感が増し、中心部はモチモチ感がアップするので、ダレるような伸び方ではありません。

ふんわり芳醇といえども小麦の風味は強いので、けっこう食べ始めからスープに影響を及ぼしてくるのですが、後述する鯛の個性を打ち消すほどではなく、いい意味で「らーめん」らしいと思える滲み方。328円(税別)というメーカー希望小売価格を加味しても、充分に納得できる水準に達していました。

スープ

カップラーメンらしからぬ本格さ

6.0

原材料にチキン調味料を使用していますが、旨みの主役は一見して明白に鯛。たしかに焼き鯛オイルに由来する芳ばしさも印象的な項目になりますけど、じっくりと低温で身や骨を炊き出したような、それでいて臭みなどの不純物は丁寧に取り除かれている、まるで和食料理に使われる鯛だしを彷彿とさせる上品さ。でも、けっして起伏がない味ではありません。

かつおぶしエキスと昆布エキスを隠し味に使用しているため、原材料の海産物は100%鯛ではないけれど、鰹と昆布は完全に脇役。香辛料や香味野菜で味を引き立てるのではなく、海産物のサポートが鯛の旨みを持ち上げ、いくつかの層を形成している、なんとも奥床しい仕上がり。こってり感やラーメンならではの荒さは控えめですが、ここまで来るとカップ麺らしからぬ領域です。

かやく

あとのせかやくナイス

4.0

先入れのチャーシューは小さめですが、けっこう塩気が強く、サイズ以上の存在感。スープが繊細さを売りにしていた分、もうちょい控えめでも‥‥などと思った節もありますが、逆にスープが繊細だからこそ、味にフックを入れてくれる存在と捉えられなくもありません。

片やメンマの主張は控えめで、やさしい印象がスープにフィット。あとのせかやくの小袋に入っていた細切りのFDネギも効果的で、上品に香り高く、スープを引き立てることに大きく貢献していました。

総評

5.0

カップラーメンというカテゴリーの中では、かなり上品な部類に入るので、この優しさに物足りなさを感じられる方も一定数いらっしゃると思いますが、この上品な繊細さこそ本商品の魅力。とはいえ鯛の厚みについては申し分なく、だし茶漬け前の状態で★5は即決でした。——で、明星食品は最初から「追いおだし」を入れてもいいと公表していますけど、それは正直もったいない。

というのも指示通り内側の下線までスープを残し、おにぎりを入れ「追いおだし」を追加してみたところ、鯛エキスの効果で鯛の旨みが拡大するのですが、同時に混合削りぶし(鰹節、いわし煮干、鯖節)や刻み海苔、ごま、わさび風味顆粒の主張も強く、いわゆる “お茶漬けの素を使いました„ ど真ん中。せっかくの鯛だしが鳴りを潜めるので、なんというか無難な味に落ち着いてしまいます。

間違いなく美味しいけど「★4」かな‥‥

おにぎりは味付なしの白米を握り、タネも入れないプレーンの状態で使用しましたが、それでも濃いめの味に仕上がったので、コンビニの塩むすび等を使用する場合はスープを多めに残す、あるいは少し追加で熱湯を足したほうがいいかも。っていうか、そもそもシンプルに “炊き立てごはんと岩塩をひとつまみ„ これがベストかもしれないw

というわけで、本商品の魅力は、鯛の滋味あふれるスープと「追いおだし」のアイディア。それらの満足度からコスパ的にも悪くないと思った反面、おにぎりを自分で用意しなければいけない手間と費用、さらに「追いおだし」の内容が無難だったところは欠点かなと。それだけに他の味も展開してほしいと素直に思えるポテンシャルを秘めていたので、ぜひ続編の登場にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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