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○○を入れて本格さ爆上げ!? 福島の行列店【さんくるげ】監修「辛いらぁ麺」ファミマ限定のカップ麺に!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年2月1日(火)新発売、ファミリーマート×東洋水産のカップ麺「さんくるげ 辛いらぁ麺」の実食レビューです。

ラーメン評論家・大崎推薦「さんくるげ」の人気メニューが数量限定のカップラーメンに!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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さんくるげ 辛いらぁ麺

さんくるげとは、福島県田村市滝根町神俣で人気を博すラーメン店で、2019年(平成31年)4月22日にオープンするや否や、たちまち人気店としての地位を確立。店主の佐藤じょうじ氏は、都内でも有数のミシュラン掲載店「創作麺工房 鳴龍(NAKIRYU)」出身の経歴を持ち、亡き母の口癖だった「さんくるげ」を店名に掲げ、両親が営んでいた鮨屋をラーメン店にリノベーションさせました。

「さんくるげ」は福島で “ひっくり返す” を意味する方言

今回の新商品「さんくるげ 辛いらぁ麺」は、ラーメンデータバンクの取締役会長を務め “自称日本一ラーメンを食べた男” として知られるラーメン評論家・大崎裕史(おおさき ひろし)氏の推薦により、なかなか食べに行けない福島の名店「さんくるげ」の「辛いらぁ麺」を再現したカップラーメンで、ファミリーマート×ラーメンデータバンク共同開発カップ麺シリーズの第4弾。

ファミリーマート×ラーメンデータバンク共同開発カップ麺シリーズとは、ファミリーマートの40周年に向けたチャレンジ「40のいいこと!?」に掲げられたキーワードの1つ「もっと美味しく」の一環で、国内大手カップ麺メーカー5社(エースコック・サンヨー食品・東洋水産・日清食品・明星食品 ※50音順)協力のもと、大崎氏が推薦する有名店監修の数量限定商品を5回に分けて発売する企画。

2021年9月28日発売の「利尻らーめん味楽本店監修 焼き醤油味らーめん」(サンヨー食品)を皮切りに、同年10月26日発売の第2弾「支那そばや監修 醤油らぁ麺」(明星食品)及び2021年12月7日発売の第3弾「麺屋剛監修 剛麺 とんこつ味」(エースコック)は、それぞれ発売した最初の週に “ファミリーマート限定カップ麺の売上数量第1位” を獲得したそうです。

撮影協力:ファミリーマート

それに続く第4弾として登場した「さんくるげ 辛いらぁ麺」は、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産との共同開発商品で、スパイスと酸味を効かせた醤油味の特製旨辛スープが特徴とのこと。スパイスには唐辛子をはじめ、空前のブームを巻き起こした花椒(ホワジャオ)なども使用しているらしく、実食前のイメージとしては火鍋とか四川風の香り。

「さんくるげ」の公式サイトに掲載されているのは、淡麗系の「塩らぁ麺」と「生醤油らぁ麺」に、鳴龍のDNAを受け継ぎながらも地元産の荏胡麻(えごま)を取り入れた「たんたん麺」の計3品で、カップ麺の題材になった「辛いらぁ麺」についての詳細や写真は見当たりません。ただ、口コミサイトなどに掲載されている券売機の写真には「辛いらぁ麺」も入っているため、裏メニューではない様子。

ファミリーマートのニュースリリースに掲載されていた店主のコメントには “分かりやすく、しかも伝わりやすい味づくりを一番に考えており、スパイスや辛味・酸味の調和が特に大変でした” との開発秘話があり、続けて “私自身、賄いで「辛いらぁ麺」を食べるときは、必ずパクチーを添えています。パクチー好きな方はもちろん、苦手な方も是非パクチーを添えて召し上がっていただきたいです” とのこと。

生のパクチーは見つからなかった‥‥

すみません、あまり私はパクチーが得意ではないのですが、慣れとは怖いもので、数年前に(そこそこ)克服済み。辛味と酸味でトムヤムじゃないですけど、エスニック系に変わるのかな? というわけで、生のパクチーを探してみたところ、私の住んでいる地域(ど田舎)では入手できず、アレンジ用にエスビー食品の「菜館 パクチー(S&B SAIKAN 香菜)」を用意しました。

開封

容器側面の注意書きにも注目

「さんくるげ」のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製スープ」が1袋。東洋水産の縦型ビッグにおける小袋は、大きく分けて特製油(タレなし)と特製スープ(タレ入り)の2種類あり、今回は後者。容器側面には “スープをよくまぜてください” との注意書きがあるので、とろみ成分が粉末スープ、あるいは特製スープに入っているのかもしれません。

香りが独特

かやくは味付挽肉、ねぎ、ニラとシンプルで、ねぎとニラはフリーズドライ。挽肉もFDかな? それと香りが独特で、なるほど開封した瞬間に花椒の存在を感じるのですが、それと同時に五香粉(中国の代表的なミックススパイス、読み方はウーシャンフェン)を彷彿とさせる複雑さを備えています。なかでもシナモンと大茴香(八角)は目立つので、そっち系が苦手な方は注意してください。

ファミリーマート通常価格は212円(税別)なので、第1弾〜第3弾「利尻らーめん味楽本店」「支那そばや」「麺屋 剛」監修のカップラーメンと同じ値段。今回も2022年2月1日11時〜2月14日23時59分までの期間中、SmartNews(スマートニュース)の「ラーメンチャンネル」にて “さんくるげのカップ麺が50円で買えるクーポンが当たるキャンペーン” を実施していました。※50円引きではなく50円で買えるw

製品詳細情報・購入価格等

製品名:さんくるげ 辛いらぁ麺
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:99g(めん70g)
商品コード:4901990370899(JAN)
発売日:2022年02月01日(火)
実食日:2022年02月04日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:228円(税込)
ファミリーマート通常価格:212円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:460ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(チキンエキス、香辛料、植物油、しょうゆ、ゼラチン、食塩、砂糖、香味油脂、醸造酢、たん白加水分解物)、かやく(味付挽肉、ねぎ、ニラ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、酸味料、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、酒精、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、パプリカ色素、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)

実食開始

想像していたサイズよりも細くてビックリ

麺は油で揚げたフライ麺で、パッケージには “熱湯2分” の文字。なるほど細麺なのかと想像していましたが、博多とんこつラーメン用の極細麺よろしく細めに切り出されています。東洋水産の縦型ビッグといえば、太麺と細麺もある「本気盛(マジモリ)」をはじめ、洗練された味の「謹製(きんせい)」に、味濃いめの「やみつき屋」など、その中では本気盛の流れを汲んでいるような雰囲気です。

めっちゃ香りが個性的

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注いだら、フタの上で小袋を温めながら待つこと2分。ぼけ〜っと待つ3分は地味に長いけど、なかなかどうして2分も長い、いやいや短い、などと考えている間に2分ほど経過。時間になったらフタを剥がし、特製スープを加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり(余談ですが、ちゃんと時間は計ってますよw)。

ちなみに製造所は酒悦の房総工場となっていますが、酒悦は東洋水産が1983年(昭和58年)7月から資本参加している連結子会社で、同工場には東洋水産のコーポレートマークを掲げている、つまりは “マルちゃんの工場” という認識で問題ありません。それでは、念のため辛さレベルとアレンジ前後の違いにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)あたり
カロリー:440kcal
たん白質:12.2g
脂  質:21.6g
炭水化物:49.1g
食塩相当量:6.4g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.50mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:178mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:440kcal(めん・かやく:347kcal)(スープ:93kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

コリッとした歯応えがクセになる

5.0

お店の「辛いらぁ麺」に使われている麺について調べてみたところ、細めの自家製麺を使用しているらしく、加水率は低めとの評判。ちなみに当初の表記は “らぁ麺” ではなく「辛いラーメン」で、2019年11月26日に冬季限定メニューとして登場し、翌年からレギュラー入りしたことも分かりました。

熱湯2分で食べごろ

それをイメージした今回の油揚げ麺も加水率は低めの設定で、角刃で切り出した形状と適度な縮れが功を奏し、スープの持ち上げもよく、食べ始めはコリッとした歯応えが印象的。先に「本気盛」の流れを汲んでいるのではと触れましたが、麺については2017年11月13日発売品(スパイシー豚骨)以降の「ハリガネ」に使われている油揚げ麺を太くしたようなイメージで、それを洗練させたような質感。

博多とんこつラーメン御用達の低加水麺ではなく、それこそ「さんくるげ」の店主を輩出した「鳴龍」の担担スープにフィットしそうな質感で、ちょっとルーツを垣間見た気がしました。それでいて後述するスープとの相性にも問題はなく、加水率を下げながらも後半まで歯応えが持続していたのと、中盤以降は油揚げ麺特有の風味も気にならなかったので、いい取り合わせだと思います。

スープ

いわゆるスパイス系ラーメンに分類されるが‥‥

5.0

「さんくるげ」のスープは、会津地鶏の丸鶏や牛骨、真鯛、牡蠣などから旨みを抽出した清湯(ちんたん)を軸に、それを「塩らぁ麺」や「生醤油らぁ麺」「たんたん麺」にも使っているらしく「辛いらぁ麺」のスープもベースは同じ。それを再現したカップ麺のスープに牛骨や真鯛、牡蠣は使用していないようですが、鶏の繊細な旨みを中心に据えた構成は共通するポイント。

スパイス感も花椒をはじめ、丁子(クローブ)や大茴香、それと少量のシナモンを彷彿とさせるアクセントがあり、ちょっと人を選ぶ感じではあるものの、四川火鍋みたいな感じで本格的。またトロミ成分も少し含んでいましたが、おそらくパッケージの “スープをよくまぜてください” という注意事項は “スパイスが容器の底に沈まないように” というのが理由で、舌触りにザラつきを覚えます。

特製スープもバランスの取り方が凄まじい

そこに加える特製スープも面白く、粉末スープでは出せないオイルのコクも然る事乍ら、液体しょうゆの風味が加わることで臨場感が生まれるのと、もっとも印象に残ったのは酢の酸味。これがまた絶妙で、酸っぱいほどではないけれど、辛味が抑制され過ぎることもない、とにかく緻密な計算が伝わってくる効かせ方。

最終的な辛さレベルは “硬派にピリ辛” あるいは “中辛” だったので、辛い食べ物が苦手な方は念のため構えておいたほうが安全ですが、おそらく食べられないほどの辛さではないと思います。いやー、これは面白い。特に絶妙な酸味の効かせ方は「鳴龍」が得意としているポイントでもあるので、ここにもルーツを垣間見た気がしました。

具材

※デフォルトでパクチーは入ってません

5.0

味付挽肉、ネギ、ニラは、いずれも他の商品にも使われてきた汎用の具材なので、おそらく新規に開発されたものではありません。しかし、ちょっとジャンクな味付挽肉はスパイス満載のスープにピッタリで、フリーズドライのネギも主張し過ぎることなく好印象。

ニラもパンチを底上げすることに寄与している、今回の商品に合ったラインナップでした。ちなみに店主オススメの食べ方に必要なパクチーは入っていないため、パクチーが苦手な方は安心してください。

総評

5.0

スープは四川風の火鍋に酢を入れてアレンジした-・という例えが適切かは分かりませんが、それに通じる本格さがあったのと、スパイス感と酸味、辛味の掛け合いが絶妙で、麺のチョイスもバッチリ。とにかくスープの組み方が面白く、満足度の高い一杯に仕上がっていました。というわけで、アレンジせずとも充分に美味しかったのですが、店主オススメのパクチーをトッピングしてみたところ‥‥

ふぁっさぁ〜(わりと思い切ったw)

合わないわけがないですよねw ただ、もともともパクチーが苦手だった私でも “ぜったいフレッシュなパクチーのほうが合う”(生のパクチーで食べたい)と感じたので、用意できる方は検討してください。ベースのスパイス感が複雑なので、本格さ爆上がりです。さて、あとは残すところ第5弾(日清食品)のみ、はたして掉尾を飾る有名店は‥‥【author・taka :a(大石敬之)】

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