どうも、taka :aです。
この記事では、2020年3月30日(月)に新発売とリニューアルを予定している「カップ麺の新商品一覧」をまとめ、これまでの経験に基づいた所感を交えながら各製品の特徴と見所を画像付きで解説、今週の注目カップ麺を選定します。
コンビニの新商品や新作カップ麺(カップラーメン、カップ焼そば等)の最新情報、話題のニュースが気になる方は(こっそりメーカー未公開の新発売予定リストも公開しているので)、よろしければ最後までご覧ください。
今週の新商品 新作カップ麺リスト
▼日清食品
・日清ラ王 麻辣担々 / 230円(全国)
・日清ラ王 背脂醤油 / 230円(全国)R
・日清ラ王 濃厚味噌 / 230円(全国)R
・日清の汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば / 193円(全国)
・日清の汁なしどん兵衛 釜たま風うどん / 193円(全国)
・チキンラーメンの油そば / 193円(全国)
▼明星食品
・明星 ぶぶか 油そば / 230円(全国)R
・明星 中華三昧 赤坂榮林 麺なしトマト酸辣湯 / 160円(全国)
▼東洋水産(マルちゃん)
・本気盛 黒マー油鶏白湯 / 220円(全国)
▼サンヨー食品
・ポケモンヌードル しょうゆ味 / 140円(全国)R
・ポケモンヌードル シーフード味 / 140円(全国)R
▼寿がきや食品
・徳川町如水 如水流たいわんラーメン / 238円(沖縄除く全国)
▼大黒食品工業
・大黒 冷し中華 醤油だれ / 198円(全国)*1
・大黒 冷したぬきうどん / 198円(全国)*1
・大黒 冷したぬきそば / 198円(全国)*1
▼ファミリーマート
・ラ王 黒タンタン / 212円(全国)*2
▼ミニストップ
・マルちゃん 鶏喰 〜TRICK〜 鶏の醤油らーめん / 208円(全国)
▼セブンイレブン
・日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニク背脂風豚骨 / 230円(全国)
・おだしを利かせた揚げなすのおろし風そば / 198円(全国)
・ごぼうをそのまま麺にした かきたま酸辣湯スープ / 178円(全国)
*1 大黒冷しシリーズ3品 緊急販売中止
*2 ファミマ限定ラ王 2020年3月31日(火)発売
日清食品「日清ラ王」新発売&リニューアル
「ラ王」さらなる麺の旨さを追求した “新・まるで、生めん。” 搭載!! 日清ラ王(らおう)とは、1992年9月21日から発売されている本格志向のブランドで、ネーミングの由来は “ラーメンの王様” を省略したもの。デビュー当初は「スーパーネットワーク製法」と「三層めん製法」を駆使した生タイプめんを採用していましたが、2010年8月2日の “追湯式典” をもって生めんタイプは生産を終了します。
そのわずか1ヶ月後となる2010年9月6日、関東甲信越・静岡地区先行でノンフライ麺タイプの王位継承者(現在の「日清ラ王」シリーズ)を発売。同年10月4日に全国発売されて現在に至るのですが、今回のリニューアルで “生めん食感” を追求した「背脂コク醤油」と「香熟コク味噌」のノンフライ麺をテコ入れし、これまで以上に小麦の風味と喉越しを強化。
さらに今週の新商品として、噛むほどに痺れる “花椒(かしょう)練り込み麺” を使用した「麻辣担々(まーらーたんたん)」を新発売。花椒練り込み麺を使用したラ王といえば「ビリビリ辛うま 汁なし担々麺」や「焦がし醤油」「焦がし味噌」、さらに後述のファミマ限定ラ王「黒タンタン」にも使用しているため、今回が初起用ではないのですが、もしかすると従来の麺とは仕様が変わっているのかもしれません。
日清食品「日清の汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば」新発売
順調に売り上げを伸ばしている湯切りタイプの「汁なしどん兵衛」に “温・冷” どちらでも食べられる新作登場!! 2018年5月28日に発売された “どん兵衛初” の湯切りで作る釜たま風うどん「日清のどん兵衛 釜たま風うどん」の登場以来、定期的に新製品が開発されているのですが、湯切りタイプの「蕎麦」が出るのも「冷やし」を提案しているのも今回が初めて。
通常調理の “温盛(あつも)り” はもちろん、湯切り後に冷水で冷やす “冷盛(ひやも)り” でも食べられる2WAYタイプの新作で、別売の生卵を加えるアレンジ “追い卵” もパッケージでアピール。テーマもカップ麺をはじめ全国的に人気が拡大し続けている「ラーそば(辣油入り蕎麦)」ということで、とりあえず間違いなく美味しそうな商品ではあるものの、ちょっと思い出したいのが東洋水産の新商品。
2020年1月20日、東洋水産が日清食品よりも早く「マルちゃん 汁なしラー油肉そば」というカップ麺を発売しているため、どん兵衛は後追いの状態。さらに遡ると湯切りタイプではないラー油入りの和蕎麦カップ麺を他社に先駆けて発売したのも東洋水産なので、1976年(昭和51年)8月9日から今もなお “赤いきつねとの因縁” が続いているように感じます。
日清食品「日清の汁なしどん兵衛 釜たま風うどん」リニューアル
どん兵衛史上初の “釜たま風” まろやかたまごタレ従来比30%増量!!「日清の汁なしどん兵衛 釜たま風うどん」とは、前項「日清の汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば」でも触れた湯切りで作る釜たま風のカップうどんで、初代発売日は2018年5月28日。その後、2019年3月11日に復活して以降、定番どん兵衛のラインナップに加わったので、純然たる新商品ではなくリニューアル。
そのため日清食品の公式ウェブサイトでは “2020年3月発売商品のご案内” として簡易版のニュースリリースになっている(他のリニューアル商品や再販品と一括りにされている)のですが、甘みのある “特製だし醤油” と30%増量(従来品比)した “まろやかたまごタレ” を強調しているため、まったくテコ入れなしの再販ではありません。
めん重量は従来品と同じ74gかつ具材は花形かまぼこ、ねぎ、刻み海苔と特に変わった様子なし。2019年の再販売時(二代目)から花形かまぼこを導入し、その時点で初代よりも特製まろやかたまごタレを増やしているのですが、今回さらに特製まろやかたまごタレを30%増量と単純に満足感がアップしていそうな予感。ちょうど前回から約1年強でリニューアルしているため、おそらく引き続き通年商品と思われます。
日清食品「チキンラーメンの油そば」新発売
湯切りで作る “汁なしチキンラーメン” 第1弾「チキンラーメンの油そば」再販決定!! 日清の汁なしカップ麺が目立っている2020年3月第5週、チキンラーメンからも湯切りタイプの新商品がリリースされたのですが、汁なしチキラー第1弾のテーマと同じ「油そば」なので、純然たる新商品ではありません。ただ、まったくテコ入れなしの再販ではなく “ラー油と酢” の「追いがけパック」を別添しています。
初代「チキンラーメンの油そば」が発売されたのは、ちょうど1年前の同時期にあたる2019年3月25日。おなじみ「チキンラーメン」の麺に鶏油(ちーゆ)とラー油ベースの濃厚な醤油だれが絡む油そばアレンジで、チキンラーメンと相性のいい生卵を加えて仕上げると “まろやかでコクのあるドロ旨い味わい” が楽しめることもアピールされていたのですが、今回そういった記載はありません。
しかし、湯切りで作る初代・チキンラーメンの油そばには入っていなかった「追いがけパック」を別添ということで、引き続き “鶏油仕立ての濃厚醤油だれ” を踏襲しつつ、ドロ旨い味ではなく “さっぱり感” を強調しています。前回は入っていた “ひよこちゃんナルト” も不採用なので、やや仕上がりの見た目は地味かもしれませんが、グッと本格感がアップしていそうですね。
明星食品「ぶぶか 油そば」リニューアル
今年で発売19年目を迎えるカップ油そばのパイオニア商品「ぶぶか」の麺がパワーアップ!!「明星 ぶぶか 油そば」とは、東京・吉祥寺にある「らーめん専門店 ぶぶか」が監修したカップ油そば売上No.1商品で、初めて発売されたのは2002年6月。通常、有名店監修のカップ麺は数量・期間限定のスポット商品が多いのですが、現在「ぶぶか 油そば」は通年商品として年間継続的に販売されています。
前回のリニューアルは、2019年3月25日。焼豚の旨味が溶け込んだ醤油ダレと別添のマヨネーズはそのままに、油揚げ麺を明星食品史上もっとも太い “もっちり極太三層麺” に刷新。そして今回、2020年版のリニューアルポイントも油揚げ麺の変更で、油そばユーザーが重視する「食べ応え」と「味の濃さ」に対応すべく、新たに “にんにく練り込み極太麺” を採用とのこと。
近年、にんにく練り込み極太麺といえば、有名店が監修している明星食品のカップ油そば・まぜそば系の商品で頻繁に使用されている油揚げ麺に共通する項目で、そのクオリティの高さは折り紙付き。トッピングのプレーンマヨネーズと具材(チャーシュー、メンマ、ナルト)は引き続き変更なく、タレは従来よりも割合を増し、濃厚感をアップさせているらしいので、ジャンクな食べ応えと味の濃さに注目ですね。
東洋水産「本気盛 黒マー油鶏白湯」新発売
クリーミーで濃厚な鶏白湯に黒マー油!?「本気盛」から “ありそうでなかった” 新展開!! 本気盛(まじもり)とは、ボリュームのある「大盛り」の麺量と「濃い系」スープ、さらに「がっつり」具材が特徴的な東洋水産の縦型ビッグブランドで、初めて発売されたのは2007年3月26日。今回の新作は鶏白湯(とりぱいたん)に黒マー油(焦がしニンニク油)ということで、カップ麺でも珍しい組み合わせです。
試しに「鶏白湯 黒マー油」で検索してみたところ、業務用スープなどを販売している昭和39年3月30日創業の和弘食品株式会社というメーカーが “黒マー油名古屋コーチン鶏白湯” のレシピを公開していたり、東京・中野にあった「麺匠 黒庸介」というラーメン店(現在閉店)が黒マー油入りの “濃厚黒鶏白湯らーめん” を提供していたり、業界初の組み合わせというわけではない様子。
とはいえカップラーメンで焦がしニンニク油入りの鶏白湯ラーメンは珍しいですし、昨年9月16日に「本気盛 黒マー油濃厚みそ」という変わり種の新商品を発売しているため、今回その続編的な背景があるのかも——ちなみに東洋水産が提示している販売ルートは “CVS(コンビニエンスストア)他” となっているため、コンビニに新商品が並び始める火曜日(3月31日)以降に探すのが確実です。
「徳川町如水 如水流たいわんラーメン」新発売
名古屋・徳川町(森下)にある名店「如水」の人気メニュー “如水流たいわんラーメン” を商品化!! 如水(じょすい)とは、名古屋で圧倒的な知名度を誇る行列必至のラーメン専門店で、その実力は日本トップレベルとの呼び声も高く、以前に東洋水産(マルちゃん)がファミリーマート限定のカップラーメンを製造していたのですが、今回はホームグラウンド・愛知の寿がきや食品とタイアップ。
出典:寿がきや食品 > TOP > 商品情報 > 徳川町如水 如水流たいわんラーメン
東洋水産×ファミリーマート限定のカップラーメンは、2013年4月2日発売の「徳川町 如水 塩ラーメン」(大判どんぶり型・ノンフライ麺)及び2014年10月14日発売の「徳川町 如水 香そば塩」(縦型ビッグ・油揚げ麺)ともに「如水」の “塩ラーメン” を再現していたのに対し、今回はコンビニ・一般販売を問わないNB(ナショナルブランド)商品かつ「たいわん」と名古屋らしいテーマ。
たいわん(台湾ラーメン)といえば、1960年(昭和35年)創業の台湾料理専門店「中国台湾料理 味仙(みせん)」発祥の “名古屋めし” で、挽肉とニラを使った不動の人気を誇る激辛ご当地ラーメンですが、それを「如水」流にアレンジ。真っ赤なスープは見た目ほど辛くないらしく、たっぷりの挽肉と玉ねぎを使っているのが特徴とのこと。ご当地タンタン麺よろしくオリジナリティが強そうなので、バイアスを外しておきましょう。
大黒食品工業「冷し」シリーズ新発売
大黒の春夏シーズン商材「冷しシリーズ」が今年も登場!! 大黒冷し(冷やし)シリーズとは、群馬県佐波郡玉村町に本社を置く大黒食品工業株式会社の “冷やして食べる汁なしカップ麺” ブランドで、今週は日清のどん兵衛からも冷やして食べられる汁なしカップ麺「日清の汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば」が発売されますが、冷やし系カップ麺を市場に定着させたのは大黒といっても過言ではありません。
出典:大黒食品工業「今年も大黒から爽やかな味をお届けします!季節商品『大黒 冷し中華醤油だれ』『大黒 冷したぬきうどん』『大黒 冷したぬきそば』の3品を発売します。
今年のラインナップは「冷し中華 醤油だれ」「冷したぬきうどん」「冷したぬきそば」で、以前は「冷し中華 ごまだれ」や「冷し担々麺」などを発売していた時期もあるのですが、今回は上記の3商品を展開。いずれも大黒冷しシリーズ初の新フレーバーというわけではなく、何度も発売されているため、スーパーやドラッグストアなどで見かけた方も多いのではないかと思います。
「冷し中華 醤油だれ」はリンゴ酢とハチミツのアクセントをアピール、「冷したぬきうどん」と「冷したぬきそば」はカツオと昆布の旨味めんつゆ仕上げとなっていて、後者2品は揚げ玉と七味唐辛子付。これまで大黒の冷しシリーズは何度か食べているのですが、きちんとブログでレビューしたことはなかったので、今年こそ——
※2020年3月30日追記:某パンデミックの影響で即席麺の需要が急上昇したので、今年の「冷しシリーズ」と「大黒軒ソースやきそば」は緊急販売休止とのこと。理由は生産ラインの効率化を図るため、同社の大盛バケツ型カップ麺「ビッグシリーズ」の製造に特化させたから——との回答でした。
ファミリーマート「ラ王 黒タンタン」新発売
日清食品×ファミマ限定ラ王「黒タンタン」ついに三代目!!「ラ王 黒タンタン」とは、2018年11月13日及び2019年7月9日にも発売されていたコンビニ限定の変わり種ラ王で、前述の “花椒練りこみ麺” と “黒ラー油” を特徴としているPB(プライベートブランド)商品。パッケージのイメージ写真が2019年7月9日発売品と完全に同じなので、もしかすると中身は変わっていない可能性が高いです。
出典:ファミリーマート > HOME > 商品情報 > 加工食品 > ラ王黒タンタン
前回・前々回の「ラ王 黒タンタン」は、まったくテコ入れなしの完全なる再販で、パッケージのキャッチフレーズが「まるで、生めん」から「この刺激、やめられない」に変わっていたのですが、原材料名や栄養成分表示は変更なし。一見すると担担麺に黒マー油を組み合わせたような雰囲気ですが、黒ラー油の正体は黒く着色されたラー油なので、担担麺に黒マー油を浮かべた黒タンタンではありません。
また “花椒練りこみ麺” よりもスープにおける胡麻の濃度が強烈で、芝麻醤(ねりごま)や擂り胡麻(すりごま)のコクが凄まじく、とにもかくにも印象に残ったのは “胡麻が強烈な一杯” というイメージでした。値段は前回のファミリーマート標準価格200円(税別)から212円(税込228円)にアップしていますが、おそらく大幅な変更はないでしょう(※ただしファミリーマートのイメージ写真は実際のパッケージと違うことが多いです)。
今週注目のカップ麺と展望
再販やリニューアル・季節の定番品も多いので、純然たる新商品は少ないのですが、日清ラ王の “花椒練りこみ麺” を採用したNB「麻辣担々」にPB「黒タンタン」、さらに「日清の汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば」や寿がきや食品×如水の「如水流たいわんラーメン」など、今週の新作カップ麺は旨辛系に力が入っているラインナップ。
さらに日清食品の湯切りタイプ3品に大黒食品工業の冷しシリーズも解禁と春夏シーズン商材も動き始め、変わり種といえばカップ麺でも珍しい「本気盛 黒マー油鶏白湯」も今週注目のカップ麺。他にもノーアナウンスのコンビニ限定品や先週の取り零し分も視野に入れつつ、新商品を優先しながらレビューしていくので、今週も一緒にカップ麺を楽しんでいけたらなと思います。
メーカー未公開情報あり! カップ麺マル秘リスト
それでは、最後に私の把握している新作カップ麺の発売予定リストを公開します。中にはネットで商品名を検索しても出てこないメーカー未公開のタイトルも混ざっているため、発売日が変動する、またはリリースされない場合もあるかもしれませんが、こんなカップ麺が出るかもしれないよー、くらいの気持ちで話のネタにでもご活用ください。
2020年04月06日
・明星 大砲ラーメン 醤油とんこつ
・麺づくり 旨辛 鶏白湯 / 酸辣湯麺
・俺の塩 たらこ味 大盛 からしマヨネーズ
・タテロング THE和 香ばしい桜海老のおろし風そば
・焼そばモッチッチ 塩焼そばモッチッチ / ふわり鰹だし
・ペヤング 超大盛やきそば マシマシキャベツ(一般販売)
・おどろき麺0 濃厚ごま担々麺
2020年04月13日
・明星 のりたま焼うどん だし醤油味
・明星 みかさ監修 塩焼そば
・日本唐揚協会認定 からあげラーメン 醤油 / 塩
・CoCo壱番屋監修 カレーラーメン / カレー焼そば
・ペヤング ソースやきそば具材アップ(一般販売)
・ニュータッチ 大盛山形鳥中華 / 大盛名古屋カレーうどん
2020年04月20日
・明星 辛麺屋輪監修 25辛宮崎辛麺
・わかめラー まさかの麺なし ごま・しょうゆ
・全国ラーメン店マップ 奈良編 天理スタミナラーメン しょうゆ味
・ニュータッチ 東京油そば / 大阪かす焼そば
2020年05月11日
・明星 一平ちゃん夜店の焼そば わさびマヨ醤油味