どうも、taka :aです。
この記事では、2019年12月9日(月)に新発売とリニューアルを予定している「カップ麺の新商品一覧」をまとめ、これまでの経験に基づいた所感を交えながら各製品の特徴と見所を画像付きで解説、今週の注目カップ麺を選定します。
コンビニの新商品や新作カップ麺(カップラーメン、カップ焼そば等)の最新情報、話題のニュースが気になる方は(こっそりメーカー未公開の新発売予定リストも公開しているので)、よろしければ最後までご覧ください。
今週の新商品 新作カップ麺リスト
▼日清食品
・神田まつや 鶏南ばんそば / 220円(全国)
・日清麺職人 ふぐだし / 193円(全国)
▼明星食品
・明星 銀座デリー監修 ホットカシミールカレーまぜそば / 230円(全国)
▼東洋水産(マルちゃん)
・謹製 豚そば / 220円(全国)
▼エースコック
・一度は食べたい名店の味 ど・みそ こってりビリ辛みそらーめん / 220円(全国)
・スーパーカップ1.5倍 味噌バター味ラーメン / 210円(全国)
・スーパーカップ1.5倍 塩バター味ラーメン / 210円(全国)
▼サンヨー食品(サッポロ一番)
・かねふく監修 明太とんこつ味ラーメン / 193円(全国)
・かねふく監修 明太塩バター味ラーメン / 193円(全国)
▼まるか食品
・ヨシモリ 超ボンビーやきそば / オープン価格(一般発売)
▼ローソン
・背脂にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン / 510円(全国)
※要冷蔵レンジ麺(電子レンジ専用のカップ入りチルド麺)2019年12月10日(火)発売
▼ファミリーマート
・家系ラーメン / 480円(沖縄除く全国)
※要冷蔵レンジ麺(電子レンジ専用のカップ入りチルド麺)2019年12月10日(火)発売
▼南九州ファミリーマート
・鹿児島らーめん たけ家監修 濃厚胡麻担担麺 / 269円(鹿児島・宮崎)
※2019年12月13日(金)発売 / サンヨー食品
▼セブンイレブン
・日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチニンニクバター味噌 / 220円(全国)
・セブンプレミアム かぼちゃコロコロほうとう風うどん / 128円(全国)
・セブンプレミアム 痛快旨辛麻辣飯 / 228円(首都圏)
日清食品
「神田まつや 鶏南ばんそば」新発売
江戸前そばの老舗が認めた逸品が今年も登場! 1884年(明治17年)創業の老舗そば店「神田まつや」が監修した、お店の看板商品「かしわ南ばん(鳥)」の再現カップ麺で、おそらく通算8回目のコラボ。そのうち「鶏南ばんそば」は過去に5回発売されており、昨年12月発売品も「鶏南ばんそば」だったので、純然たる新商品ではないのですが、まったくテコ入れなしの再販でもありません。
「神田まつや」6代目当主・小高孝之(こだか たかゆき)氏監修のもと、同店の特徴である本節・宗田節から取った出汁(だし)と甘辛いカエシを合わせた蕎麦つゆを再現。さらに柚子香る特製ゆず七味を別添した——というのは昨年と同じポイントになるのですが、それだけでなく今年は “つゆにも柚子の風味を加えている” とのこと。
そして、パッケージには「新! このコシまるで店食感」とあるように、お店の蕎麦に近づけた新食感の麺を開発したらしく、加えて “令和最初の年越しに” と「年越し蕎麦」に向けた商品であることもアピール。テーマとしての新鮮味はないけれど、より店味にリニューアルされた今回、近年の縦型カップ蕎麦はエースコックの麺が最強なので、それを超えられるか否か——日清食品の本気に注目です。
明星食品
「銀座デリー監修 ホットカシミールカレーまぜそば」新発売
インド・パキスタン料理の人気店「銀座デリー」監修シリーズに “極辛ソース” の新作カップ麺が登場!「銀座デリー(DELHI)」とは、東京・銀座にある創業1956年(昭和31年)の専門店で、お店の看板メニュー「カシミールカレー」と「タンドリーチキン」は軒並み高評価。今回の新商品は、カシミールカレーを極辛の「超スパイス系カレーまぜそば」にアレンジしたもの——
クミンやターメリック、コリアンダーなど、10種類以上の香辛料をベースに効かせ、ガーリックとチリで辛さと苦味を加えたカシミールカレー味の極辛ソースを開発。さらに芳ばしい “焦がしオニオンソース” を別添しているのも興味深いポイントで、近年の明星食品が誇る安心と信頼の極太麺(熱湯5分)を大盛り130gで搭載し、「辛い」「濃厚」「ガッツリ」の三拍子を揃えたとのこと。
パッケージに記載されている辛さレベルは、5段階中で最大の「5」となっていて、もれなく下に “辛みによる刺激が大変強いので、十分に注意してお召し上がりください。” という激辛カップ麺で定番の警告文(注意事項)も記載。極辛=激辛以上なのかどうかは食べてみるまで分かりませんが、突き抜けた辛さが特徴とのことなので、すくなからず辛口以上なのは間違いなさそうですよ。
東洋水産(マルちゃん)
「謹製 豚そば」新発売
ついにマルちゃんも “透明な豚骨ラーメン” を再現!? カップラーメン業界でもトレンドになりつつある豚清湯(ぶたちんたん)系の新商品を東洋水産が開発! 豚清湯・豚骨清湯とは、現在もっとも一般的な白濁とんこつスープとは一線を画す “透明な” 豚骨スープのことで、豚の骨から出汁を取りながらも淀んでいない、すっきりとした淡麗系の味わいと濁りのない見た目が特徴的なポイント。
一見すると斬新な響きに聞こえますが、もともと豚骨発祥の地・久留米で生まれた本来の豚骨スープは白濁しておらず、長崎ちゃんぽんと横浜の支那そばを組み合わせた清湯系の豚骨ラーメンが主流とされていました(南京千両)。しかし、白濁系の源流となる屋台「三九(さんきゅう)」の店主・杉野勝美氏が “うっかり” スープを焚き過ぎてしまい、その失敗作が美味しいと巷で大評判。
おかげで豚骨ラーメンの歴史が変わり、クリアなスープから乳白色のスープが主流となっているのですが、最近また透明な豚骨ラーメンが注目されはじめ、ヤマダイ(ニュータッチ)の「凄麺 澄んだスープの豚骨ラーメン」やサンポー食品の「透豚骨(すけるとんこつ)」など、豚骨清湯に因んだカップ麺が発売されています。それをフィーチャーした今回の新商品、東洋水産のお手並み拝見ですね。
サンヨー食品(サッポロ一番)
「かねふく監修 明太とんこつ味ラーメン」「同 明太塩バター味ラーメン」新発売
サンヨー食品株式会社及び株式会社かねふくとのコラボ商品が再び登場!「かねふく」とは、辛子明太子の製造・販売でおなじみ1971年(昭和46年)1月設立の食品メーカーで、仕入れから製造まで一貫して行なっている明太子のプロ。サンヨー食品とは数年前から何度もコラボしており、今回の「明太とんこつ味ラーメン」と「明太塩バター味ラーメン」も初登場ではありません。
というわけで、新作カップ麺というよりもリニューアル的な立ち位置の新商品。「明太とんこつ味」「明太塩バター味」どちらの商品にもスープの明太子パウダーに博多明太子を使っているらしく、同時発売品でありながら「明太とんこつ味」には熱湯2分の麺を採用し、「明太塩バター味」には熱湯3分の麺と使い分けているのもポイント。
ただ、このシリーズは毎回発売日の初日から税込100円前後(場合によっては90円台)で安売り用の棚に放り込まれているパターンが多く、新商品なのに初っ端から叩き売りされるので、おそらく今回も実売価格はオープンプライスに近いと思います。中身のクオリティも値段相応というか、いつも思いのほか明太子が弱いため、ちょっと期待値を下げておいたほうが安全かもしれません。
エースコック
「一度は食べたい名店の味 ど・みそ こってりビリ辛みそらーめん」新発売
熱湯5分で行列回避!? 東京スタイルみそらーめん「ど・みそ」の “ビリビリ痺れる” 新作カップ麺が登場! 一度は食べたいと思う有名店の味を手軽に楽しめる人気コラボシリーズ「一度は食べたい名店の味」より、ど・みそ監修カップめん初となるトレンドの痺れ(シビれ)を効かせた新商品を開発。それに加え、実店舗でも “本物が食べられる” 店舗連動企画も始まっています。
「東京スタイルみそらーめん ど・みそ」とは、東京都中央区京橋に本店を構える味噌ラーメンの専門店で、創業は2006年3月15日。独自配合の赤味噌に動物系(鶏・豚)と魚介のWスープ、そして背脂を合わせた甘味と深いコクが特徴となっていて、同シリーズからは2018年12月10日発売「特みそこってりらーめん」以来の新製品。
「こってりビリ辛みそらーめん」は、看板メニュー「特みそこってりらーめん」を基に、唐辛子と花椒(かしょう)を “しっかりと” 効かせた一杯で、12月2日から実店舗でも1杯1,000円・数量限定で提供しているとのこと(※各店年内営業日まで毎日)。カップ麺でも唐辛子と花椒を強く効かせた上に辛味の強い唐辛子を使用しているらしいので、痺れの強さと辛さ、背脂のこってり感にもに注目です。
「スーパーカップ1.5倍 塩バター味ラーメン」「同 味噌バター味ラーメン」新発売
超やみつきバター状ブロックが進化!? スーパーカップ1.5倍のバター味ラーメン2品が今年も登場! ハイ、というわけで前述のサンヨー食品×かねふくコラボと同じくエースコックの準定番商品なので、新製品というよりもリニューアルからの再販に近いカップ麺。毎回このバター状ブロックが見た目ほど主張してこないため、やや食傷気味な商品でもあります。
出典:エースコック「スーパーカップ1.5倍 塩バター味ラーメン / 味噌バター味ラーメン」2019/12/9 新発売PDF
毎度おなじみテーマは「塩」と「味噌」の同時発売品で、塩バター味ラーメンは「ホタテだし」をアピール、味噌バター味は「コーン入り」というのも前回と同じパターン。しかし、2019年12月バージョンは、以前よりも “もっとクリーミー” な新「バター状ブロック」を採用しているらしく、じんわり広がるリッチなバターの風味を堪能していただけるとのこと。
実は2019年1月14日にも超やみつきバター状ブロック仕上げの「ホタテだし塩バター味」と「コーン味噌バター味」を出しており、ほぼほぼパッケージも同じようなデザイン。どちらもイマイチではないけれど、味は可も無く不可も無しと評価している前回、果たして見違えるほど進化しているのかどうか——ちなみに来週、マルちゃんからも恒例の「味噌バター味ラーメン」が出る予定で、そちらは比較的に安定の美味しさ。
まるか食品
「ヨシモリ 超ボンビーやきそば」一般販売開始
まるか食品の次期社長・丸橋嘉守(まるはし よしもり)氏が立ち上げた新ブランド「ヨシモリ」全チャネル販売開始!「ヨシモリ 超ボンビーやきそば」とは、「ペヤング ソースやきそば 超大盛」を軸に企画された超大盛ペヤングの亜流的な新商品で、特徴は “具材・ふりかけ・スパイスなし” の廉価版(れんかばん)、つまり容器の中に入っているのはペヤングの油揚げ麺2玉と液体ソースのみ。
出典:まるか食品「ヨシモリ 超ボンビーやきそば」を下記日程にて順次発売いたします。12月2日:コンビニエンスストア先行発売 12月9日:一般発売
そのかわりメーカー希望小売価格を設定しないオープン価格の安売り用カップ麺で、まずはコンビニ先行商品として1週間早くローソンとファミリーマートを中心に展開。既存の「ペヤング ソースやきそば 超大盛」と同時に食べ比べてみたところ、麺とソースは完全に同じだったので、単純に具材・ふりかけ・スパイスがカットされた状態でした。つまり、問題は実売価格——
コンビニで購入した場合の税込価格は、通常サイズの「ペヤング ソースやきそば」198円と「ペヤング ソースやきそば超大盛」238円に対し、「ヨシモリ 超ボンビーやきそば」は214円とイマイチお得が実感できない値段。500円分のQUOカードが当たるキャンペーン中ではあるものの、当選確率は低いため、一般販売価格178円以下なら納得、150円台ならコスパ高めといったところでしょうか。
ローソン
「背脂にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」新発売
ローソンの二郎系レンジ麺「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」が “背脂にんにく” に進化!! 今年はカップめん業界でも例年以上に二郎系の新商品が多く、セブンイレブンのジェネリック二郎「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(豚骨醤油)」の登場からコンビニのカップ入りチルドめん市場にも火が付いて、それに対抗すべくローソンが今回の前身「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」を開発します。
出典:ローソン「Home > 商品・お得情報 > オリジナル商品 > 背脂にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」
「にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」が発売されたのは、まだ記憶に新しい2019年10月15日。その1週間後、2019年10月22日にファミリーマートからも「大盛にんにく醤油ラーメン」という二郎系のレンジ麺が発売され、イッキに競争は激化。まさに三つ巴の状態となっていて、やっと落ち着いてきたかと思った現在、今回の「背脂にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」が発表されました。
ローソン・ファミマ・セブンそれぞれの二郎系レンジ麺を食べ比べてみたところ、セブン×とみ田の豚ラーメンは唯一の非乳化系で比較的に硬派な印象が強く、ファミマの大盛にんにく醤油は太麺300gの重量感と圧倒的な乳化具合に強烈なニンニクが売り。対するローソンも乳化系でしたが、もっとも印象に残ったのは麺だったので、次は背脂にんにくのインパクトにも期待ですね。
ファミリーマート
「家系ラーメン」新発売
ど乳化スープがヤバかったファミマの家系「醤油豚骨ラーメン」復活から約2ヶ月——今度は正式に “家系” の名を冠したレンジ麺を今週の新商品としてリリース! 2017年12月に関東・東海限定商品として「家系醤油豚骨ラーメン」を発売し、翌2018年11月に「濃厚醤油豚骨! 家系ラーメン」という商品名で復活、さらに今年1月と4月にも再販されていたファミマの家系ラーメン。
出典:ファミリーマート「HOME > 商品情報 > 中華めん > 家系ラーメン」
そして2019年10月15日、「醤油豚骨ラーメン」という家系の看板をおろした電子レンジ専用カップ入りチルド麺を発売していたのですが、まさに歴代家系レンジ麺の血を引く内容で、特にド乳化スープが魅力的な “亜流系” として完成度の高い一杯でした。というわけで、おそらく今回の新商品は歴代の続編と思われるのですが、今度は堂々の「家系ラーメン」を名乗っての登場です。
国産小麦を使用した三層麺に豚骨を炊き出した豚骨醤油スープ、そして家系ラーメンを象徴する3枚の海苔とホウレン草など、まさに前回と同じような構成ですが、今回は家系ラーメンでも人気のキクラゲをトッピング。歴代の流れからインスパイア系の “亜流” と思われるので、総本山「吉村家」直系の醤油豚骨ではなく、豚骨先行型を迎え入れるスタンスで構えておくのが安心かもしれません。
今週注目のカップ麺と展望
毎年ながら年末年始は常温保存の新作カップ麺が壊滅的なので、チルドタイプのカップ入りレンジ麺も積極的に取り上げていく予定を立てていたところ、ローソンがジェネリック二郎の新作「背脂にんにくが決め手! 豚醤油ラーメン」を発売。さらにファミリーマートが再び「家系ラーメン」をリリースするなど、コンビニラーメンの動きが目立つ週になりました。
もしや来週、10月と同じようにファミマから二郎系が再販されるかも‥? とはいえカップ麺も負けていません。極辛を謳う「銀座デリー ホットカシミールカレーまぜそば」に麻辣系「ど・みそ こってりビリ辛みそらーめん」、新トレンドを意識した「謹製 豚そば」も注目したい新商品。他、取り零し分も睨みつつ、アレンジなども計画しているので、今週も一緒にカップ麺を楽しんでいけたらなと思います。
メーカー未公開情報あり! カップ麺マル秘リスト
それでは、最後に私の把握している新作カップ麺の発売予定リストを公開します。中にはネットで商品名を検索しても出てこないメーカー未公開のタイトルも混ざっているため、発売日が変動する、またはリリースされない場合もあるかもしれませんが、こんなカップ麺が出るかもしれないよー、くらいの気持ちで話のネタにでもご活用ください。
・日清のどん兵衛 年明けうどん
・マルちゃん 味噌バター味ラーメン
・スーパーカップ1.5倍 ブタキム蕎麦
・寿がきや 冬のコク塩ラーメン
2019年12月23日
・わかめラーメン しじみだし・醤油
2019年12月30日
・驚愕の麺2.0玉 四川風麻辣麺
2020年01月13日
・ニュータッチ 九州じゃんがら とんこつ不使用の熊本風らぁめん