どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年10月21日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん正麺 カップ 裏うま辛担々麺」(278円+税)の実食レビューです。
こっちの担々麺はキレのある醤油ベース!? いつもの「うま辛担々麺」とは一線を画す、その対を意識した “期間限定の裏メニュー„ 登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
マルちゃん正麺 裏うま辛担々麺
マルちゃん正麺(せいめん)とは——については、ひとつ前のページでレビューした「裏濃厚味噌」の冒頭と重複するためサクッと割愛。このページで取り上げる「裏うま辛担々麺」は、通年販売されている「うま辛担々麺」の対を意識した商品で、いつもの「うま辛担々麺」は “味噌ベース„ なのに対し、期間限定の「裏うま辛担々麺」は “醤油ベース„ であることが「裏」たる所以。
先に評価した「裏濃厚味噌」は “マルちゃん正麺カップの裏メニュー第2弾„ に該当するため、このブログでは順番が前後しちゃってますけど、さておき通常の「うま辛担々麺」が初めて発売されたのは、現在を遡ること7年以上、2016年(平成28年)1月18日の話。
2015年(平成27年)10月5日に正麺カップの初代御三家「芳醇こく醤油」「香味まろ味噌」「濃厚とろ豚骨」が現れ、そのうち「濃厚とろ豚骨」だけは関西・中四国・九州・沖縄限定だったのですが、わずか1ヶ月で1,200万食の累計出荷数を記録し、翌年1月18日から「濃厚とろ豚骨」の販売エリアを全国に拡大。
それに合わせて登場したのが「うま辛担々麺」なので、第4の正麺カップという歴史が深いフレーバーなのですが、どこにも売ってねぇw いや、冒頭でも触れたように通年販売なんですよ。私が住んでいる地域が偶然にも恵まれていなかっただけ、、、
というわけで、第2弾の「裏濃厚味噌」は通常品と食べ比べたのですが、こちらは単発でレビューすることに。いつもの「うま辛担々麺」は、香り高い「自家製だし」仕込みによる “華やかでコクのある担々麺スープ„ を特徴とし、なおかつ “味噌ベース„ なので、それとの違いに注目しながらレビューします。
関連ページ:どっちがおいしい? マルちゃん正麺(せいめん)カップの「裏濃厚味噌」と “表の味噌„ を比較してみた結果‥‥
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」と「液体スープ」の組み合わせで、通常の「うま辛担々麺」と同じ構成。ちなみに通常品の最終リニューアル日は、現時点で2021年(令和3年)9月6日となっており、そこからの変更はありません。今年9月23日に「濃厚味噌」が改良されたので、時間の問題だとは思いますが。
麺は油で揚げずに乾燥させた「生麺ゆでてうまいまま製法」(特許第5719064号)による乾燥麺で、おそらく「うま辛担々麺」と同じ配合——いや、もしかすると微妙に変えている可能性もありますけど、ひとまず原材料名「小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖」は完全に一致。
メーカー希望小売価格は「うま辛担々麺」「裏うま辛担々麺」共に278円(税別)なので、まったく同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は300円になりますが、スーパーマーケットやドラッグストアなど、販売店を限定しないNB(ナショナルブランド)商品なので、そこまで捜索に難儀することはないと思います(私は通常品を探し回った挙句に見つかりませんでしたが)。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:マルちゃん正麺 カップ 裏うま辛担々麺 製造者:東洋水産株式会社 製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1) 内容量:120g(めん75g) 商品コード:4901990379236(JAN) |
発売日:2024年10月21日(月) 実食日:2024年11月09日(土) 発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他) 取得店舗:コンビニ(ファミリーマート) 小売価格:278円(税別) 購入価格:300円(税込) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(しょうゆ、植物油、ねりごま、ポークエキス、すりごま、食塩、香味油脂、砂糖、香辛料、りんご酢、たん白加水分解物)、かやく(ごま、味付挽肉、チンゲン菜)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸カルシウム、乳化剤、酒精、増粘多糖類、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、パプリカ色素、クチナシ色素、香辛料抽出物、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、味付挽肉とチンゲン菜は通常品と共通の具材ですが、たっぷりのゴマは「裏」だけのステータス。それ以外の小袋は後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと5分。
時間になったら麺をほぐし、まずは「粉末スープ」を馴染ませて、それから「液体スープ」の順に入れるとスムーズです。さて、ちょっと画像では分かりにくいのですが、分離した練り胡麻の下に控えるスープは比較的にサラッとした醤油ベース。この時点で通常品との差は明確で、香りもシャープな調理直後。
なおパッケージには “辛いものが苦手な方はご注意ください„ との注意事項が記載されているので(たぶん大丈夫だとは思いますけど)念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(120g)あたり |
カロリー:468kcal たん白質:12.6g 脂 質:18.0g 炭水化物:63.9g 食塩相当量:6.2g (めん・かやく:2.2g) (スープ:4.0g) ビタミンB1:1.43mg ビタミンB2:0.35mg カルシウム:264mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:468kcal(めん・かやく:301kcal)(スープ:167kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ほぐれにくさは気にならない
先に取り上げた「裏濃厚味噌」と、その通常版に該当する「濃厚味噌」に使われていた麺は、どうしちゃったの‥‥? ってくらい頑固な仕上がりで、ほぐれにくさにストレスを感じたのですが、こちらは比較的に素直なタイプ。
上記の画像では絡みに絡みまくっていますけどw それでも部分的な戻りムラなどは気になりません。初代の乾燥麺と比較した場合、箸で持ち上げた際の重量感こそ鳴りを潜めてしまったけれど、食べ始めは硬めの歯応えで存在感大。粘りは控えめですが、内側から力強く押し返してくる反発性の持ち主で、それが食べ終わる頃まで持続します。
後述するスープの系統から、もうすこし加水率を下げた細麺でも食べてみたくなりましたけど、まったくもって相性が悪いわけではありません。むしろ主張し過ぎない小麦感しかり、ちょっと硬めの歯応えしかり、もっとこうだったらいいのに‥‥みたいな不満は特に浮かんでこなかったので、いつもの「うま辛担々麺」に使われている現行の麺が好きな方であれば、これといって不安を覚える必要はないでしょう。
スープ
お? けっこうイケる
まずは「粉末スープ」単体の味を確認してみたところ、砂糖の甘さと人工的な旨み成分が強く主張してくるジャンクな味わいで、ほんのちょっとピリ辛。花椒(ホワジャオ)に関しては、わずかにアクセントを感じるような、そうでもないような‥‥くらいのアプローチだったので、痺れは強くありません。
痺れについては「液体スープ」投入後も特に変わらず、しかしながら唐辛子以外の香辛料が複雑で、とても香り高い仕上がり。練り胡麻のコクが全面に主張してくることはないけれど、しょうゆベースだからこそのキレと “りんご酢のアクセント„ が実に巧妙で、すりゴマ&いりゴマの芳ばしさも効果的。
例えるなら「鳴龍」のスープを意識しているような、とはいっても芝麻醤の重厚感に大きな差は生じていますけど、日本人好みの担担麺でもなければガチ中華との担担麺とも違う、とても個性的な仕上がり。自家製だしについての訴求は見当たらなかったのですが、動物系の出汁(だし)感も丁寧で、いつもよりシャープといえど奥行きを感じる、 なかなかに味わい深いスープでした。
かやく
ごまナイス
味付挽肉は「裏濃厚味噌」にも共通するジャンクな肉具材で、スープの香辛料と相性抜群。チンゲン菜は甘味が強く、こちらもスープに合っていたのですが、特に効果的だったのがゴマのアクセント。粉末スープにも仕込まれていましたが、それとは比べ物にならないほど入っていたので、全体のゴマ感を強めることに大きく寄与していました。
総評
りんご酢の酸味と芝麻醤のコクもうちょい強かったら‥‥というのは、たぶん「鳴龍」のスープに引っ張られての物足りなさになりますけど、さておき通常の「うま辛担々麺」とは別物で、個性的かつ丁寧な作り込み。味噌ベースで芝麻醤が強いタイプに慣れている場合、どうしても違和感を覚えてしまうかと思いますが、完成度の高さでいえば通年品の「うま辛担々麺」に匹敵するといっても過言ではありません。
辛さはピリ辛の枠を出ることなく、花椒の痺れも目立っていないけれど、シャープで香り高い担担麺が気になる方は試す価値あり。個人的に “りんご酢と香辛料の使い方„ が強く印象に残ったので、ちょっと意識してみてください。【author・taka :a(大石敬之)】