どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年6月24日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 スタミナ豚塩だれ味」(328円+税)の実食レビューです。
いっぺん食べたら、やめられない。がっつり系の代表格「一平ちゃん夜店の焼そば」福岡・博多発祥のB級グルメ “焼肉鉄板„ 再現!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 スタミナ豚塩だれ味
一平ちゃん(いっぺいちゃん)とは、1993年(平成5年)1月18日の発売以来、明星食品が力を入れているブランドで、当初は標準どんぶり型のカップラーメンからスタートしましたが、1995年(平成7年)2月20日に後の主力商品となる「一平ちゃん夜店の焼そば」を市場に導入。当時は珍しかった「からしマヨネーズ」を業界に先駆けて別添し、競合との差別化に成功しました。
今回の新商品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 スタミナ豚塩だれ味」は、飲食店を中心に “熱い夏に向けて多く登場するスタミナメニュー„ と “この時期に売上好調な塩だれフレーバー„ に着目した変わり種で、60年以上前からソウルフードとして愛されている福岡・博多のB級グルメ「鉄板焼肉(焼肉鉄板)」の味わいをイメージ。
鉄板焼肉とは、現在を遡ること60年以上、1963年(昭和38年)に南福岡で創業した、焼肉の殿堂「びっくり亭」(本家:福岡県福岡市博多区寿町2丁目8-12)を発祥とする焼肉のスタイルで、いわゆる焼肉のイメージとは別物。たっぷりのニンニクでパンチを効かせた肉とキャベツ、それらを熱々のステーキ皿(鉄板+木皿)に盛り付け、木皿の片側に下駄(木の棒)を挟み、傾斜を作るのがポイント。
その傾斜によって鉄板の隅に集められた肉汁とアブラに、秘伝の激辛みそを少しずつ絡め、ごはん、焼肉、キャベツ、ごはん、焼肉、キャベツの無限ループを生み出している、控えめに言ってヤバい食べ物。他に類を見ない中毒性の高さで人気を博し、地元民の間ではもちろん、全国区の人気テレビ番組にも取り上げられ、今や都内にも類似店が展開されるほど。
このページでレビューする「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 スタミナ豚塩だれ味」のイメージ画像にもステーキ皿(——で、いいんですよねコレw)が起用されているように、間違いなくモデルは「びっくり亭」発祥のB級グルメなんですけど、ちょっと気になったのが明星食品のニュースリリース。
「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」は1995年の発売以来、ソースの香ばしさとからしマヨネーズが生み出すこってり感でご好評をいただいております。
— 「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 スタミナ豚塩だれ味」(6月24日発売)
暑くて疲れのたまる夏には、飲食店において “スタミナメニュー” が多く登場します。またカップ焼そばの塩だれフレーバーの販売は夏が特に好調です。そこで夏にぴったりな「スタミナ×塩だれ」メニューの「スタミナ豚塩だれ味」を新発売します。
味わいは博多のソウルフードとして愛される、やみつきになる味わいが特徴の「鉄板焼肉」をイメージしました。鉄板焼肉は、福岡・博多で60年以上前からB級グルメとして親しまれてきたソウルフード。よく熱した鉄板にキャベツと角切りのお肉をたっぷりのニンニク、ラードで炒めて食べるがっつり系のメニューです。この味わいを一平ちゃんではガーリックを強めに効かせた塩だれに、豚肉とキャベツをたっぷりと入れて再現。食べ応え抜群の一品です。
暑い夏だからこそ、一平ちゃんでがっつりスタミナをチャージしましょう!
なかでも注目したいのは “福岡・博多で60年以上前からB級グルメとして親しまれてきたソウルフード„ と “よく熱した鉄板にキャベツと角切りのお肉をたっぷりのニンニク、ラードで炒め„ という部分で、2023年1月26日10時00分に「GYRO HOLDINGS」が配信したニュースリリースと完全に一致するのですが、こういうの大丈夫なんですかね。
出典:【鉄板焼肉って知ってる?】博多発祥のソウルフード「鉄板焼肉」を提供する「鉄板焼肉 KINTO(キント)神保町本店」にて、1月27日(金)より「ぽん酢サワー™」が登場!
この「鉄板焼肉 KINTO(キント)神保町本店」も鉄板焼肉の元祖「びっくり亭」に言わせれば “類似店„ なんでしょうけれど、2024年6月27日(木)に閉店‥‥ちょっとタイムリーすぎるんだが?w というわけで、急に「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 スタミナ豚塩だれ味」が曰く付き商品に思えてきたんですけど、そろそろ開封しましょうか——。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「液体ソース」「ガーリックマヨネーズ」「ふりかけ」の合計3パックで、いつもの「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」にも通じる恒例の構図。そういえば明日、2024年7月1日(月)に定番商品の「からしマヨネーズ」が6年ぶりに “新・一平ちゃんオリジナルからしマヨネーズ„ にパワーアップするので、ファンの方は要チェック。
麺は油で揚げたフライ麺で、定番の「一平ちゃん夜店の焼そば」には “ソースねり込み麺」„ を使用していますが、色合いからして別物。またオニオン粉末も練り込まれていないため、同じ塩だれ系でも「やみつき塩だれ味」に使われている “オニオンねり込み麺„ とも別物です。そして、言及しておかなければいけないのがメーカー希望小売価格。
ほぼ同じサイズの「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」を引き合いに出すと、メーカー希望小売価格は271円(税別)で、これが現在の即席カップめん業界における大盛りサイズの基準。しかしながら今回の「スタミナ豚塩だれ味」は、事実上の標準を上回る328円(税別)に設定されているため、それ相応の特別感に期待したいところ。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 スタミナ豚塩だれ味 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360) 内容量:175g(めん130g) 商品コード:4902881457026(JAN) |
発売日:2024年06月24日(月) 実食日:2024年06月30日(日) 発売地域:全国 取得店舗:ウエルシア薬局 小売価格:328円(税別) 購入価格:321.84円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:770ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(液体ソース・ガーリックマヨネーズ・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、ソース)、ソース(ペッパーガーリックマヨネーズ、豚脂、しょうゆ、糖類、植物油脂、香辛料(ガーリック)、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス、香味油、香味調味料)、かやく(キャベツ、チャーシュー)、ふりかけ(フライドガーリック、香辛料、フライドオニオン)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、炭酸カルシウム、酒精、香料、かんすい、増粘剤(加工デンプン)、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、乳化剤、カラメル色素、カロチノイド色素、香辛料抽出物、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、えび・かに・くるみを含む製品を生産しています。 |
実食開始
かやくはキャベツ、チャーシューとシンプルな内容で、なるほど「鉄板焼肉」を模した構成となっているのですが、これってカップ焼きそばの王道を地で行くラインナップでもあるわけで。とはいえカップ焼きそばの変わり種は、具材が二の次にされがちなので、それを思うと平均2倍‥‥いや、3倍といっても過言ではないボリューム感は見事。
別添の小袋は3種とも後入れなので、それらを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体ソース」を温めながら待つこと3分。時間になったら湯切り口を作り、麺の戻し湯を廃棄してから「液体ソース」を全体に馴染ませ、仕上げに「ガーリックマヨネーズ」と「ふりかけ」をトッピングしたら出来上がり。
福岡の焼肉鉄板らしさはイマイチかもですけど、液体ソースを馴染ませている間に漂ってくる、ちょっと豚臭いニオイがパワフルで、ニンニクも明確。あとは値段との兼ね合いもありますので、コスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「ソース・ガーリックマヨネーズ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(175g)あたり |
カロリー:808kcal たん白質:16.0g 脂 質:38.9g 炭水化物:98.5g 食塩相当量:6.7g ビタミンB1:0.35mg ビタミンB2:0.37mg カルシウム:205mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
レギュラーサイズのほうがよかったかも
原材料名の末尾にソースの記載があるように、それを練り込んではいるものの、いわゆるウスターソースではないのか、定番の「一平ちゃん夜店の焼そば」に使われている “ソースねり込み麺„ とはビジュアルからして別物。また明星食品はニュースリリースで “もっちりとした„ 食感を訴求していましたが、湯戻し時間を守ると柔らかめ。
しかし、コシの強さはフライングで解決! みたいなタイプではなく、そもそも柔らかめに仕上がる感じの設計なので、添付調味料や具材のインパクトを際立たせるために、あえて主張を抑えたのかも。最近でこそ粘りの強い麺も使うようになってきましたが、このブランドにおける定番の中細麺は元来、スナック的で柔らかめの食感を特徴としているため、そのイメージで割り切れば悪くありません。
また “めん120g„ の内容量で大盛・特盛を謳う汁なしカップ麺も多い昨今、こちらは “めん130g„ ということで、古き良き大盛りサイズのボリューム感を守ってくれています。ただ、時間が経てば経つほど、ふやけた揚げ物を胃に詰め込んでる感が顕著というか、けっこう後半しんどい‥‥w 麺の量はレギュラーサイズで、キャベツと豚肉マシマシィィ!! のほうが題材的にも楽しそうだなと思いましたまる。
ソース・ガーリックマヨネーズ
鉄板焼き‥‥ではないw(おいしいけども)
「液体ソース」は思っていたよりも油脂が多く、ごま油の芳ばしさと豚臭いニオイが印象的。たとえば「大砲ラーメン」監修のカップまぜそばレベルではないけれど、濃厚な豚骨ラーメンに別添されている調味油のような、ちょっとクセの強い動物系の香りが臨場感を高めます。それだけに、鉄板焼きというよりも汁なしラーメンっぽいというか、そっち系のテイストで、やや強めのガーリックが食欲を刺激。
続けてトッピングする「ガーリックマヨネーズ」は、粒子の細かい黒胡椒入りのガリマヨで、残念ながら生おろしニンニク特有のキレも楽しめるタイプではなかったけれど、こってり感の底上げに関しては申し分ないアイテム。そもそも「液体ソース」が単体でも重かったので、よりジャンキーでヘッヴィィィな代物に仕上がるのですが、それを飽きさせないのが「ふりかけ」のアクセント。
かやく・ふりかけ
キャベツとチャーシューは多めに入っているけれど‥‥
キャベツとチャーシューは他の商品でも使いまわされている具材なので、これといって特別な個性は備わっておらず、また茹でキャベツと湯戻し豚肉の組み合わせから、鉄板焼きっぽさも控えめ。せめてソースに肉を炒めたような風味が添加されていたら、けっこう印象も変わったと思うんですけど、そういった工夫が目立つこともなく。ただ、このボリュームは見事。
「ふりかけ」の内容は、フライドガーリック、フライドオニオン、ブラックペッパーの組み合わせで、いよいよ福岡の焼肉鉄板から逸脱したゲシュタルトになってしまうのですが、こってりに全振りしていた「液体ソース」と「ガーリックマヨネーズ」にメスを入れ、最後まで賑やかな印象に。ただ、それでも後半にかけて油揚げ麺を胃に詰め込む作業感が否めなかったので、よくも悪くも人を選ぶと思います。
総評
というわけで、開封前に触れたニュースリリースのパクり疑惑だったり、本商品の発売3日後に引用元の「鉄板焼肉 KINTO 神保町本店」が閉店していたり、なんかちょっと怖くなる感じの商品だったんですけどw 博多のソウルフードとして愛される、やみつきになる味わいが特徴の「鉄板焼肉」らしさは控えめだったこと。また値段が値段だったので、おいしさを評価しても及第点が妥当だと判断しました。
せめて味変用の辛味噌が別添されていたら、だいぶモデルに近付いたんじゃないかと思いますけど、かねてより「一平ちゃん夜店の焼そば」が好きな方であれば、けっこう楽しめるはず。それとニュースリリースや閉店の件も‥‥おや、誰か来たようだ。【author・taka :a(大石敬之)】