どうも、taka :a（@honjitsunoippai）です。
本日の一杯は、2021年11月30日（火）新発売、ファミリーマート限定のカップ麺「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 からしマヨ＆ふりかけ40％増量」の実食レビューです。
ファミリーマート創立40周年で「からしマヨ＆ふりかけ」40％増量!? 明星食品の即席カップめん「一平ちゃん夜店の焼そば」に “マヨだく仕様の特別版” が登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
一平ちゃん夜店の焼そば大盛 からしマヨ＆ふりかけ40％増量
一平ちゃん（いっぺいちゃん）とは、1993年（平成5年）1月18日の発売以来、明星食品が “いっぺん食べたら、やめられない。” をキャッチフレーズに販売を続けているロングセラーで、当初は標準どんぶり型のカップラーメンからスタートしましたが、ブランド20周年を迎えた2013年（平成25年）8月5日のリニューアルを最後のテコ入れとし、いつしか通年販売のカップラーメンは製造を終了。
冬季限定の「カレーうどん」や「ラブこめ一平ちゃん」など、汁あり系のスポット商品はコンスタントにリリースされていますが、現在の通年商品は1995年（平成7年）2月20日発売の「一平ちゃん夜店の焼そば」を旗艦とし、カップ焼そばを主力に展開するブランドにシフト。こってりとした特製マヨネーズ付きのジャンクなカップ焼きそばという不動の金字塔を打ち立て、確固たる地位を築き上げました。
今回のカップ麺「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 からしマヨ＆ふりかけ40％増量」は、ファミリーマートの創立40周年を記念して開発されたPB（プライベートブランド）商品で、ふりかけの量を増やすだけでなく、追いからしマヨネーズを別添し、既存の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」対比 “からしマヨ＆ふりかけ40％増量” を実現した特別版。
あらためまして「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズに初の「大盛」タイプが登場したのは、レギュラーサイズの発売から約2年後となる1997年（平成9年）1月。その後もリニューアルを繰り返しながら品質の強化を図り、ソース味の現行品には “ソースねり込み麺” を搭載している、というのはレギュラーサイズと共通の項目になりますが、具材にダイス肉を搭載しているのは「大盛」ならではのステータス。
2021年12月現在も販売されている「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」及び「同 大盛」の最終リニューアルは、ブランド25周年を迎えた2020年6月1日と比較的に最近で、ふりかけの配合を見直し、従来品よりもスパイス感をアップ。ソースねり込み麺と特製からしマヨネーズの別添は引き続き健在で、ふりかけにおけるソースパウダーやアオサ、紅生姜の量を従来品よりも増やしました。
ときに増量がコンセプトの「一平ちゃん夜店の焼そば」といえば、現在を遡ること2年以上、2018年（平成30年）3月6日の話。セブンイレブンの国内店舗数が2万店を突破したことを記念し、全国のセブンイレブン店舗を対象に「一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 セブンイレブン2万店記念！」という “キャベツ・肉2倍＆からしマヨネーズ2倍” の特別版が発売されたことがあったので、実は既出のテーマ。
さらに2020年（令和2年）1月7日にも全国のセブンイレブン店舗を対象に「一平ちゃん夜店の焼そば おまけのからし3倍マヨ付き」という “通常の特製からしマヨネーズ＋からし粉の量を3倍に増やした特製からしマヨネーズ付き” のサービス精神満載な商品をリリースしていたので、それと比較した場合、ファミリーマートの40％増量（1.4倍）では地味な印象も‥‥w
とはいえ “お値段そのまま40％増量作戦” の流れを汲む企画ということもあり、ファミリーマート通常価格は既存の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」と同じ215円（税込232円）に設定されているので、からしマヨ＆ふりかけ40％増量に伴うトレードオフが生じていなければ、消費者側にデメリットはありません。というわけで、ここから先は通常品と40％増量版を比較しながらレビューします。
開封
まずは別添の小袋から、上記画像の向かって左が「通常品」で、右が「からしマヨ＆ふりかけ40％増量」版。ソースの小袋は共通で、からしマヨネーズの小袋は「通常品」のほうが大きいのですが、ふりかけの小袋は明らかに「からしマヨ＆ふりかけ40％増量」のほうが大きく、からしマヨネーズも「からしマヨ＆ふりかけ40％増量」はレギュラーサイズ用＋追いからしマヨネーズで40％増量といった構成。
念のため原材料名も比較してみたところ、使っている原材料は完全に一致したのですが、通常品と比較して「ソース」よりも「からしマヨネーズ」の使用量が多く、からしマヨネーズに使われている着色料の「カロチノイド色素」も必然的に多いので、原材料名の並びは異なります。（※加工食品の原材料名は、その食品に使用している原材料のうち、もっとも多い原材料から手前に記載しなければいけないため）
つまり、主要となる原材料は “ひとつもカットされていない” ということ。前述のようにファミリーマート通常価格も既存の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」と同じ215円（税込232円）なので、とりあえず迷ったときは「からしマヨ＆ふりかけ40％増量」を買っておいたほうが無難に得できそうな感じ。ただ、実際に食べ比べてみるまでは油断できません。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名：明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 からしマヨ＆ふりかけ40％増量 販売者：明星食品株式会社 製造所：R・東日本明星株式会社 埼玉工場（埼玉県比企郡嵐山町川島2360） 内容量：180g（めん130g） 商品コード：4902881476232（JAN） |
| 発売日：2021年11月30日（火） 実食日：2021年12月03日（金） 発売地域：全国 取得店舗：コンビニ（ファミリーマート） 商品購入価格：232円（税込） ファミリーマート通常価格：215円（税別） |
| 麺の種類：油揚げ麺 スタイル：角型ビッグ 容器材質：プラ（PS） 湯量目安：770ml 調理時間：熱湯3分 小袋構成：4袋（ソース・からしマヨネーズ・追いからしマヨネーズ・ふりかけ） |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】油揚げめん（小麦粉（国内製造）、植物油脂、食塩、ソース、糖類）、ソース（からしマヨネーズ、ソース、糖類、香味油、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ソース加工品、香味調味料、ポークエキス、香辛料、醸造酢）、かやく（キャベツ、味付豚肉）、ふりかけ（香味調味料、マヨネーズ風ソースフレーク、アオサ、紅しょうが）/ カラメル色素、調味料（アミノ酸等）、炭酸カルシウム、かんすい、酸味料、増粘多糖類、香料、香辛料抽出物、酸化防止剤（ビタミンE）、カロチノイド色素、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、（一部に卵・乳成分・小麦・えび・オレンジ・ごま・大豆・豚肉・りんごを含む） |
実食開始
| 【明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛（通常品）】栄養成分表示：カロリー 790kcal、たん白質 11.9g、脂質 36.4g、炭水化物 103.7g、食塩相当量 6.7g、ビタミンB1 0.40mg、ビタミンB2 0.46mg、カルシウム 205mg |
さて、まずは通常品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」の調理後。まるか食品の「ペヤング ソースやきそば」よりも膨よかで、日清食品の「日清焼そばU.F.O.」ほどスパイシーではない液体ソースの香りに、こってりマヨビームが「一平ちゃん」らしいジャンクな雰囲気を演出。ふりかけの構成も複雑なので、見た目も味も賑やかに仕上がります。
| 【明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 からしマヨ＆ふりかけ40％増量】栄養成分表示：カロリー 804kcal、たん白質 13.0g、脂質 37.9g、炭水化物 102.6g、食塩相当量 6.5g、ビタミンB1 0.45mg、ビタミンB2 0.45mg、カルシウム 187mg |
次に、ファミリーマート40周年記念商品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば大盛 からしマヨ＆ふりかけ40％増量」の調理後。作り方は通常品と変わりませんが、あきらかにマヨネーズの量が多く、ふりかけも多いため、通常品よりも比較的にスパイシーな香り。麺の量も大盛り仕様の130gをキープしているため、そこにトレードオフは生じていません。
麺の量は据え置いたまま「からしマヨ＆ふりかけ40％増量」ということで、カロリーなどの栄養成分表示はファミリーマート限定品のほうが軒並み高めの値を示しているのですが、意外にも炭水化物や食塩相当量、カルシウムの数値に関しては通常品よりも低く、やや不規則な増減が生じていました。
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。以下、最後の総評はファミリーマート限定「明星 一平ちゃん夜店の焼そば大盛 からしマヨ＆ふりかけ40％増量」の感想に基づきます。 |
めん
製造所によって形状にバラつきが出る様子
筆者が慣れ親しんでいる「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」のソースねり込み麺は、丸刃で切り出された “断面の丸い中細の油揚げ麺” なのに対し、今回の比較に使用した「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛（通常品）」のソースねり込み麺は “平打ちの油揚げ麺” で、こんな感じだったかな‥‥と。
片やァミマ40周年記念商品「からしマヨ＆ふりかけ40％増量」に使われているソースねり込み麺は、いつも通り “断面の丸い中細サイズの油揚げ麺” だったので、こっちが “いつもの「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズらしい麺” だと感じたのですが、念のため製造所固有記号を確認してみたところ、通常品には「＋H」と表示。これは、西日本明星株式会社の「神戸工場」で製造したことを意味しています。
対してファミマ40周年記念商品には「＋R」と表示されており、これは東日本明星株式会社の「埼玉工場」を意味する記号。明星食品が販売する変わり種の汁なしカップ麺は “基本的に埼玉工場で製造している” ため、なるほど同じブランドでも工場によって麺の仕様が変わるのだなと。これによって受ける印象も大幅に異なるので、場合によっては “いつもと違う” みたいな違和感を覚えるかもしれません。
ソース・からしマヨネーズ
品質は同等だけど受ける印象は異なる
通常品の液体ソースはウスターソースを軸に、野菜と果実を加えた甘濃いテイストで、コクを引き出すためにマスタードを使っているのもポイント。これ単体でも充分に食べられますが、別添の「からしマヨネーズ」と「ふりかけ」を入れる前提の味付けなので、全体が濃くなりすぎないように調整されています。
ファミリーマート限定の「からしマヨ＆ふりかけ40％増量」に使われている液体ソースも本家に忠実なテイストなので、味のフレームワークそのものに大きな違いは生じていないと感じたのですが、からしマヨ40％増量に伴う全体のバランスは本家と別物。
からしマヨネーズ単体で舐めたときの味に大きな違いはなく、からし粉をピンポイントで増量しているわけでもないのですが、特有のツンとくる刺激が強くなり、こってり感もブースト。
たとえばペヤングの「超大盛やきそばマヨネーズMAX」や「ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX（ギガマックス）マヨネーズMAX」よろしくマヨネーズを大量に搭載し、インパクトをメインにすることもできたと思いますが、ファミマの40周年＝4.0倍（300％増量）ないし400％増量（5倍）でインパクトに感けるのではなく、あえて味の観点から1.4倍（40％増量）にしたような計算を感じました。
かやく・ふりかけ
ふりかけ40％増量でパンチの効いた味わいに
通常品の「かやく」はキャベツとジャンクなダイス肉（味付豚肉）のシンプルな組み合わせとなっているのですが、別添の「ふりかけ」は “ソースシーズニングパウダー、マヨネーズ風フレーク、アオサ、紅生姜” をブレンドしたオリジナルのアイテム。
なかでもソースシーズニングパウダーは液体ソースと、マヨネーズ風フレークは特製マヨと相乗効果を発揮するアイテムで、アオサと紅生姜のアクセントが濃い味でも飽きないような工夫になっている、きちんと味の計算が行き届いたバランス感。
ファミリーマート限定の「からしマヨ＆ふりかけ40％増量」に使われているキャベツとダイス肉も通常品と共通で、ふりかけの資材にも大きな変化は生じていませんが、ソースシーズニングパウダー、マヨネーズ風フレーク、アオサ、紅生姜、それぞれの自己主張を強く感じます。
ちなみに通常品のダイス肉は4個しか入っていなかったのに対し、ファミリーマート限定の「からしマヨ＆ふりかけ40％増量」にはダイス肉が10個以上入っていたのですが、反対にキャベツは少なかったので、これについては個体差に過ぎません。同じ値段でダイス肉が少ないと損した気分になりますけどねw
総評
いつもの「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」とファミマ40周年記念商品「からしマヨ＆ふりかけ40％増量」を比較してみた結果、神戸工場と埼玉工場で製造した個体を購入してしまい、麺の仕様が大幅に違ったので、そこが印象に残ってしまったのですが‥‥w それはそれで得るものがある記事になったかなと。また40％増量によるトレードオフも目立っておらず、お得な商品だと感じました。
ただ、2021年12月13日に “かやくの肉を3倍に増量し、からし粉3倍の特製からしマヨと3種の香味野菜を配合したソース” を特徴とする「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 濃厚ソース トリプルスリー」が発売されるので、そっちのほうがインパクトは強いかもしれません【author・taka :a（大石敬之）】
