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ファミマの名作「マルちゃん正麺(せいめん)カップ 濃厚担々麺」もう食べた? まだなら絶対試すべき!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年5月28日(火)ファミリーマート限定発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん正麺カップ 濃厚担々麺」(333円+税)の実食レビューです。

いつもの「うま辛担々麺」よりもリッチな味わい “ファミリーマート限定の高級な正麺カップ„ 濃厚担々麺が装い新たに再登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん正麺カップ 濃厚担々麺 2024

マルちゃん正麺(せいめん)とは、いま抜群に美味しく、そして10年後・20年後も古びることなく愛され続ける即席めんをコンセプトに、東洋水産が力を入れているブランドで、2011年(平成23年)11月7日に初代御三家となる袋めん「醤油味」「味噌味」「豚骨味」を市場に投下。わずか1年で2億食もの売上を記録し、ベアトレンドが続いていた当時の即席袋めん市場に震撼を走らせます。

その衝撃は業界関係者の間で “マルちゃんショック” と呼ばれ、マニアの間でも語り種になっているのですが、2015年(平成27年)10月5日に満を持して発売された「マルちゃん正麺 カップ」の衝撃も凄まじく、わずか1ヶ月で累計出荷数100万ケース(1,200万食)を突破。今度は即席カップめん市場に “第2のマルちゃんショック” を引き起こし、瞬く間に不動のポジションを築きました。

今回の新商品「マルちゃん正麺カップ 濃厚担々麺」は、コンビニの中でもファミリーマートにしか売ってない、留型(とめがた)と呼ばれる立ち位置のカップラーメンで、2016年(平成28年)1月18日の発売から現在も絶賛販売中のNB(ナショナルブランド)商品「マルちゃん正麺 カップ うま辛担々麺」にルーツを持つ高級版。

直近だと、2023年(令和5年)3月7日にも同じコンセプトの「濃厚担々麺」がリリースされていたので、これが初めての試みではないけれど、さらに元を辿ると2016年(平成28年)11月29日、ファミリーマート・サークルK・サンクス限定商品としてリリースされた「マルちゃん正麺カップ 至高の一杯 濃厚担担麺」が事の発端。

「マルちゃん正麺カップ 至高の一杯 濃厚担担麺」

それは当時、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった “マルちゃん正麺カップの技術を結集した至高の一杯„ をコンセプトに開発された、ブランド初のCVS(コンビニエンスストア)限定商品で、同年12月13日に「至高の一杯」シリーズ第2弾「濃厚醤油豚骨」が登場するのですが、後者は値段的に可も無く不可も無しの結果に終わり、そのまま「至高の一杯」は消滅します。

一方で第1弾を飾った「濃厚担担麺」のクオリティは素晴らしく、2020年3月3日に「至高の一杯」改め「マルちゃん正麺 濃厚担々麺」として復活を果たし、2021年11月2日発売品、2023年3月7日発売品、そして2024年5月28日発売の本商品と続いているため、正麺カップの黎明期から存在している歴史的な企画。

ファミリーマートの公式ウェブサイトには “「マルちゃん正麺」シリーズの担々麺です。味噌・ねりごま・豆板醤を加えた、ごま香る濃厚な担々麺スープが特徴です„ などと、きわめて控えめな紹介文が掲載されているのですが、注目すべきはファミリーマート通常価格。333のゾロ目じゃん! ではなく‥‥

2024年6月4日現在、NB商品の「うま辛担々麺」に設定されているメーカー希望小売価格は278円(税別)なので、それをファミリーマートで購入した場合の税込価格は1食あたり300円なのですが、ファミリーマート限定の「濃厚担々麺」は333円(税込359円)という販売価格の差が “高級版„ たる所以。はたして値段相応の満足感が得られるのか、このブログでは3年以上ぶりのレビューです。

開封

4種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」2パックに、後入れ「粉末スープ」と「液体スープ」の計4パック構成で、この構成は「至高の一杯」時代から変わっていません。そして、近年は極端に見かける機会が減ってしまった “生麺ゆでてうまいまま製法„ の訴求なんですけど‥‥

今回はパッケージに訴求あり

パッケージの側面に “※特許製法「生麺ゆでてうまいまま製法」により、生の麺をゆでて乾燥させ、乾燥麺でありながら生の麺本来の味となめらかでコシのある食感が楽しめます。特許 第5719064号„ との記載があります。これ、どんな製法なのかというと、もちろん特許につき公表されていない情報も多いのですが、ポイントは生の麺を茹でてから乾燥させているところ。

通常、即席カップめんに使われる乾燥麺は、大きく分けて熱風を当てて乾燥させる「ノンフライめん」と、揚げ油に潜らせて水分を飛ばす「フライめん」に分類されるのですが、どちらも生の麺を蒸してから乾燥させられるのに対し、東洋水産の「生麺ゆでてうまいまま製法」は文字通り生の麺を茹でてから乾燥させているため、そこが製法上における最大の特徴になります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん正麺カップ 濃厚担々麺
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:135g(めん70g)
商品コード:4901990377577(JAN)
発売日:2024年05月28日(火)
実食日:2024年06月04日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
小売価格:333円(税別)
購入価格:359円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく2袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(みそ、ポークエキス、ねりごま、豚脂、すりごま、植物油、砂糖、香味油脂、食塩、しょうゆ、豆板醤、でん粉、香辛料、チキンエキス、酵母エキス、たん白加水分解物)、かやく(味付挽肉、チンゲン菜、ごま)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、乳化剤、炭酸カルシウム、増粘多糖類、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、pH調整剤、クチナシ色素、香辛料抽出物、パプリカ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

めっちゃ多いぞ‥‥

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、赤い包装の小袋にはチンゲン菜とゴマを、オレンジ色の小袋には味付挽肉を充填。味付挽肉とチンゲン菜は通常の「うま辛担々麺」にも使われていますが、通常品の「かやく」は1パックかつ煎り胡麻は入っていないため、この時点で差別化は明確。

大丈夫? エラーじゃない?

添付調味料は後入れなので、かやくを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと5分。時間になったら「粉末スープ」と「液体スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。麺のほぐれにくさが気になったので、そこは減点対象になりますけど、ちょっと具材のボリュームおかしいですねw

最近の正麺カップに具沢山な印象を抱いていない、というのも理由の一つになりますが、味付挽肉・チンゲン菜・ゴマたっぷりな調理直後。さらに香りの密度も高く、麺のほぐれにくさ以外は素晴らしいの一言に尽きるファーストインプレッション。あとは念のため唐辛子の辛さレベルや花椒(ホワジャオ)の痺れにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(135g)あたり
カロリー:522kcal
たん白質:15.4g
脂  質:20.1g
炭水化物:69.8g
食塩相当量:7.5g
(めん・かやく:3.1g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.70mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:324mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:522kcal(めん・かやく:353kcal)(スープ:169kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

添付調味料を入れる前にほぐすのがポイント

5.0

近年の東洋水産が手掛けるノンフライ麺といえば、一部のブランド(「麺づくり」など)を除き、ほぼ例外なく「生麺ゆでてうまいまま製法」の流れを汲んでいるため、また正麺カップ系か‥‥みたいな。けっこう食傷気味の筆者なんですけれども、今回は紛う方なく本家本元ですから、件の特許製法じゃないと逆に問題なわけで。

こんがらがってるw

たとえば熱湯5分でフタを開け、ほぐすことなく添付調味料を加えた場合、高確率で部分的な戻りムラが気になる、というのは前述の通り減点対象になりますが、すこし面倒でも添付調味料を入れる前に1分ほど説教してやれば改心する程度のレベル。その手間を挟んでも密度が高い質感で、なおかつ伸びにくい仕様から、よほど時間をかけて食べない限り、ヤワヤワになることはありません。

表面は滑らかな麺質で、縮れも強いわけではないけれど、平打ちの形状とスープの粘度が功を奏し、コシの強さで孤立するような不安は皆無。小麦の風味は強すぎず、さりとても弱すぎずだったので、もうちょい強くても‥‥などと、そのように思った節もありますが、おかげでスープの解像度に影響するほど過度な干渉は見せない、適切な取り合わせだと感じました。

スープ

余裕で値段以上

7.0

まずは「粉末スープ」単体の味を確認してみたところ、目立っているのは砂糖・うまみ成分・すりごまで、チラホラと粗挽き唐辛子も視認できますが、ほぼほぼカプサイシンの刺激は感じません。また花椒の痺れについても目立っておらず、あくまで下支えに徹したフレームワークとなっているのですが、続けて「液体スープ」を投入した途端‥‥

とてつもなく重い(ポジティブな意味で)

どっしりと低い姿勢で構える味噌のコクを中心に、たっぷりの練り胡麻が味の重力を強め、その脇を動物系の旨みが丁寧に固めている、かなり重厚感あふれるテイスト。引き続き花椒の痺れはミリにも満たず、豆板醤の辛さもピリ辛の枠を出ない、いかにも日本人が好きそうな味わいにチューニングしてありますが、その最上級を突き詰めた結果がコレよ、ってくらい貫禄のある味わい。

とろみ成分で粘度を高めているけれど、ぽってりとした口当たりも不自然に感じないほど濃厚なので、まったくネガティブではありません。また花椒の痺れはミリにも満たないと蹴ったばかりではございますが、まったくのゼロではなく、花椒ならではの清涼感が味覚と嗅覚を繊細に抜けていくので、一見すると重たいのに最後までクドくない、なんとも絶妙なウェイトでした。

かやく

赤字なんじゃない‥‥?

7.0

味付挽肉とチンゲン菜の質に関しては、通常の「うま辛担々麺」と共通なので、特別な資材を使用しているわけではないけれど、特筆すべきは量の暴力。ちょっとスープを口に含めば一緒に飛び込んでくる、意識して避けようにも避けられないほどのボリュームは圧巻。また煎り胡麻についても量が多く、プチプチ食感と芳ばしさが賑やかで良き。

また麺を食べ終えた後、ど濃厚なスープと底に溜まった具材のマリアージュたるや。これを幸せと呼ばずして、なんと呼ぶべきか。そのまま具材の魅力を堪能するもヨシ、ここぞとばかりに白メシぶっ込むもヨシ、お好きなように楽しんじゃってください。

総評

6.0

ファミリーマート通常価格は333円(税込359円)なので、ファミマルの高コスパ商品群と比較した場合、ちょっと手が伸びづらいかもしれません。しかし、これは税込400円でも★5即決レベル。むしろコレで333円(税込359円)とか採算取れてんの!? 計算ミスってない!? などと心配になるくらい、ちゃんと内容もリッチな商品なので、もし値段を見て躊躇しているのであれば、その必要はありません。

パッケージに「数量限定」とあるように、通年販売ではないけれど、特定のコンビニ限定かつスポット商品だからこそ実現が叶った、そのくらい特別感あふれる一杯なので、まったりと濃厚な担々麺が好きなら試す価値あり。また土台が強堅な分、激辛チューニングにも余裕で耐えてくれますから、刺激的な担々麺が好きな方にも、自分好みのアレンジ用としてオススメしたい一杯です。【author・taka :a(大石敬之)】

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