どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年2月13日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛 味噌バタークリーミーうどん」の実食レビューです。
日清御三家による “2023年のトリオ” は背徳グルメ!? 後先考えずに、罪な美味しさを——。和風めん部門「どん兵衛」は味噌バタークリーミーうどん(ちょいニンニク)で勝負!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
日清のどん兵衛 味噌バタークリーミーうどん
日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、即席カップめん市場の和風どんぶり型うどん・そばカテゴリーにおいて圧倒的な占有率を誇る売上No.1* ブランドで、通年販売の「きつねうどん」や「天ぷらそば」などのクオリティはもちろん、変わり種でも先進的な姿勢に定評があります。
*インテージSRI+カップインスタント麺市場 丼型うどん・そばカテゴリー2021年4月〜2022年3月、どん兵衛ブランド累計販売金額(全国、全業態)
今回の新商品「日清のどん兵衛 味噌バタークリーミーうどん」は、味噌ベースのクリーミーなつゆに、バターとニンニクの風味を加えた “コクうま” な味わいを特徴とする一杯で、日清の御三家ブランド「カップヌードル」「日清のどん兵衛」「日清焼そばU.F.O.」による「背徳の麺トリオ」として市場に投下。
背徳の麺トリオとは、我慢せずに食べることで大きな満足感が得られる、ストレスが解消できる、などの理由から、若年層を中心に人気を集めている “背徳感グルメ” をコンセプトに、魅惑の食材を組み合わせたメニューを前述の3ブランドから同時に発売する企画で、同時発売品の「カップヌードル チーズバタークリーミーカレー」はレビュー済み。
もしや青森の “味噌カレー牛乳ラーメン” から着想を得て「カップヌードル チーズバタークリーミーカレー」と「日清のどん兵衛 味噌バタークリーミーうどん」に分離したのかも‥‥と、それはさておき「カップヌードル チーズバタークリーミーカレー」もマーブル柄のパッケージに身を包み、背徳をコンセプトに掲げていたのですが、背徳感よりも安心感が強く、ちょっと意外な結末を迎えました。
ちなみに同時発売品「日清焼そばU.F.O. チーズ背脂台湾まぜそば」のパッケージには “わりとニンニク” と書いてあるのに対し、このページでレビューする「日清のどん兵衛 味噌バタークリーミーうどん」は “ちょいニンニク” ということで、カップヌードルよろしく背徳感よりも安心感が勝るのか、それとも食後に罪悪感を覚えるレベルの背徳さを打ち出しているのか、お手並み拝見です。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」と「背徳バターオイル」の計3種。カップヌードルの別添(背徳チーズカレーパウダー)には “温めないでください” との注意事項が記載されていたのですが、こちらの「背徳バターオイル」は “フタの上で温めてください” とのこと。
麺は油で揚げたフライうどんで、湯戻し時間は熱湯5分。たとえば熱湯8分の「最強どん兵衛」や「豚汁うどん」の “まるで煮込み麺” など、なかには特殊な麺を採用した商品もありますが、原材料名の構成から察するに、おそらく今回は定番の「きつねうどん」や「肉うどん」「カレーうどん」などと同じ麺だと思います。
メーカー希望小売価格は214円(税別)ということで、既存する標準サイズの「きつねうどん」などと同じ値段なのですが、昨年6月1日出荷分からの価格改定に続き、2023年6月1日出荷分から現時点で214円(税別)の製品は236円(税別)に値上げされます。これについては日清食品が公表済みなので、念頭に置いといてください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清のどん兵衛 味噌バタークリーミーうどん 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:88g(めん66g) 商品コード:4902105278574(JAN) |
発売日:2023年02月13日(月) 実食日:2023年02月15日(水) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 小売価格:214円(税別) 購入価格:149円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:標準どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:380ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(後入れ粉末スープ・かやく・背徳バターオイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、スープ(食塩、植物油脂、クリーミングパウダー、糖類、豚脂、乳化油脂、粉末みそ、香辛料、ポークパウダー、酵母エキス、バターオイル、ポーク調味料)、かやく(味付豚ミンチ、揚げ玉、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、香料、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、香辛料抽出物、カラメル色素、フラボノイド色素、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、くん液、ベニコウジ色素、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、カップヌードルの謎肉(なぞにく)と思しき味付豚ミンチに、揚げ玉とネギの組み合わせ。エースコックのスーパーカップ1.5倍じゃないですけど、日清のどん兵衛も変わり種になると具材が貧弱になりがちなので、それを思えば標準的な量といえるかもしれません。
かやく以外の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「背徳バターオイル」を温めながら待つこと5分。時間になったら「後入れ粉末スープ」(※とろみ成分あり)を入れて完全に溶かし、それから「背徳バターオイル」を浮かべた後、調理方法に “再度よく混ぜて-・などの記載はない” ので、オイルを回し掛けた時点で出来上がり。
ちなみにカロリーは「日清のどん兵衛 きつねうどん(東・西)」よりも若干ながら低いのですが、ふっくらおあげが入っていないことに加え、油揚げ麺の量が8g少ないことも理由の一つ。しかし、それでも脂質は19.4gと定番の「きつねうどん」よりも2gほど高いので、引き続き背徳感に注目しつつ「めん」「つゆ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(88g)あたり |
カロリー:409kcal たん白質:7.1g 脂 質:19.4g 炭水化物:51.5g 食塩相当量:5.6g (めん・かやく:1.5g) (スープ:4.1g) ビタミンB1:0.22mg ビタミンB2:0.28mg カルシウム:153mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:409kcal(めん・かやく:322kcal)(スープ:87kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
安心と信頼のクオリティ
いつもの「きつねうどん」における麺重量(調理前)は74gなのに対し、今回は66gということで、ちょっと少なめに感じるかもしれませんが、どん兵衛(うどん)の変わり種における標準的な値。ライバル関係にある東洋水産(マルちゃん)の「赤いきつね」は伝統的な姿勢を守っているのですが、日清の「どん兵衛」は常に先進的な姿勢で進化を続けているのが特徴で、ジューシーな食感は圧巻の一言。
さすがに熱湯8分の「最強どん兵衛」ほどではないけれど、数年前に “10分どん兵衛” なる食べ方が流行ったように、熱湯5分のサイズでも粘りの強さと経時劣化耐性は業界随一といっても過言ではなありません。カップが縦型だと戻りムラが気になることもありますが、どんぶり型であれば目立った不具合もなく、あらためてクオリティの高さを再認識しました。
もちろん熱湯5分で強めのコシと弾力を楽しむのもアリですが、後述するスープの系統的に、オススメは “調理後に4、5分” ほど放置する食べ方。その間に粉末スープが麺に馴染み、一体感が飛躍的に向上するので、時間があるときに少し長めに休ませてみてください。
つゆ
カップヌードルよりも背徳的
まずは「後入れ粉末スープ」だけの状態で味を確認してみたところ、味噌は想像していたよりも優しい効かせ方で、それよりもクリーミングパウダーの柔らかさが目立つテイスト。それと対比を描く “ちょいニンニク” は、文字通り常識的な効かせ方で、昨今のニンニク流行りを思えば “ちょい” の水準ではあるけれど、味噌よりも強く主張してきます。
次に「背徳バターオイル」を加えてみたところ‥‥いやはや、くどいw(※褒めてます)。少量のバターオイルに植物油脂を混ぜているので、100%バターではないけれど、風味は強くて好印象。同時発売品の「カップヌードル」もバターを訴求していましたが、それとは比べ物にならないくらい、オイルならではのコクと途中からの “くどさ” に背徳感を覚えました。
かやく
ベストマッチではないけど背徳感はある
味付豚ミンチは「カップヌードル」で定番の謎肉、あるいは違ったとしても酷似した肉具材で、まろやかなスープに対し、ちょっと浮いているような嫌いが無きにしも非ずではあるものの、背徳感を底上げすることに長けたアイテム。
ネギに特筆すべき個性はなかったものの、揚げ玉は芳ばしく、バターオイルと結託することで背徳感を高めてくれていました。ちょっと量的な物足りなさを感じたのと、バターオイルの重さからシャキシャキした玉ねぎが欲しかったなー、などと思った節もありますが、ひとまず及第点は確保です。
総評
総合力の高さでいえば「カップヌードル チーズバタークリーミーカレー」に軍配ですが、背徳感については「日清のどん兵衛 味噌バタークリーミーうどん」のほうが強く、なかでもバターオイルの威力は印象に残るレベルに達していました。
さて、残すところ「背徳の麺トリオ」最後の一角となった「日清焼そばU.F.O. チーズ背脂台湾まぜそば」の仕上がりは‥‥明日、次のページで公開です【author・taka :a(大石敬之)】