どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2026年2月17日(火)新発売、セブン-イレブンのカップ麺「ちえちゃんラーメン 中華そば」(248円+税)の実食レビューです。
都内で急増中の “ちゃん系„ をカップラーメンにアレンジ!? コンビニ限定だからこそのサービス精神あふれる高コスパ商品爆誕!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ちえちゃんラーメン 中華そば
ちゃん系とは、都内を中心に急拡大した「○○ちゃんラーメン」を屋号に掲げる店舗及び同店が提供しているラーメンの総称で、なみなみと注がれた熱々の豚清湯(ちんたん)に、加水率が高めの平打ち中太麺、そして切り立てのチャーシューが共通の特徴。そこから醸し出される懐かしい味わいとノスタルジックなムードで人気を博しているのですが、その発祥は現在から遡ること6年、2020年(令和2年)6月8日と比較的に最近の話。

2022年(令和4年)から『ミシュランガイド東京』にて4年連続 “ビブグルマン„ に選出されている「銀座はるちゃんラーメン」の快挙はマニアの間でも語り種になっていますが、ちゃん系の原点は神田駅のガード下に創業した「神田ちえちゃんラーメン」とされ、その仕掛け人は煮干拉麺のレジェンド「すごい煮干ラーメン凪」の創業者・生田悟志(いくた さとし)氏である——というのは、知る人ぞ知る公然のエピソードです。
このページでレビューする「ちえちゃんラーメン 中華そば」は、ちゃん系ラーメン発祥の店「ちえちゃんラーメン」監修のもと、同店の味わいを再現したセブン-イレブン店舗限定の留型(とめがた)で、製造はマルちゃんのブランドで知られる東洋水産。本格さ重視の大判どんぶり型ではないけれど、ちゃん系の公式団体『ちゃんのれん組合』認定の “お墨付き„ ということで、すり合わせは申し分なさそうな雰囲気。

ちゃんのれん組合とは、ちゃん系の元祖「神田 ちえちゃんラーメン」並びに同店の創業メンバーが立ち上げた「新宿 えっちゃんラーメン。」及び「池袋 ひろちゃんラーメン!」の店主が毎月行っていた「勉強会」に端を発する団体で、2022年元旦 “加盟店の継続かつ繁栄を目指し、親睦及び中華そば及びもり中華の文化の発展と認知度の向上„ を目的とした互助組織として発足。
ちゃんのれん組合の公式サイトによると、2026年(令和8年)3月現在の加盟店は下記の24店舗。
- 神田 ちえちゃんラーメン
- 新宿 えっちゃんラーメン。
- 田町 えっちゃんラーメン。
- 池袋 ひろちゃんラーメン!
- 浅草 生田庵
- 高円寺 ともちんラーメン
- 新橋 はるちゃんラーメン
- 下北沢 なおちゃんラーメン
- 虎ノ門 たきちゃんラーメン
- 新宿 シンちゃんラーメン
- 中野 邦ちゃんラーメン
- 小滝橋 クマちゃんラーメン
- 新橋ニューともちん
- 邦ちゃんラーメン 両国店
- 中華そば専門 邦ちゃん 新小岩店
- 川口トラちゃんラーメン
- 新宿ナギチャンラーメン
- 新橋ニューともちん 川崎駅前店
- 銀座はるちゃんラーメン
- 渋谷かっちゃんラーメン
- 新橋ニューともちん 神保町店
- 新橋ニューともちん 蒲田西口駅前店
- 八千代きりちゃんラーメン
- 京都あきちゃんラーメン

今回のカップラーメンは定番の「中華そば」をイメージしているのだと思いますが、温かいスープと冷たい麺を組み合わせた「もり中華」も有名で、調理方法や提供スタイルにこそ差はあれど、使用している麺やスープの方向性は「中華そば」と同じようです。
あらためまして「ちゃん系」を象徴する特徴は「なみなみと注がれた熱々の豚清湯」「加水率が高めの平打ち中太麺」「切り立てのチャーシュー」の3本柱。どんぶり型よりも制約が多い縦型ビッグの仕様上、切り立てチャーシューの臨場感までは楽しめそうにないけれど、もうひとつ「あっさりした見た目とは裏腹にスープの味が濃い」ことも特徴として挙げられているポイント。

カップラーメンのパッケージにも “しょっぱうまい醤油味スープ!„ の訴求があるので、体感的な塩味の鋭さについてはもちろん、うまみの濃さや醤油の打ち出し方あたりにも注目しながらレビューします。
開封

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製スープ」1パックのみ。東洋水産の縦型ビッグに小袋が別添されている場合、大きく分けて「特製スープ」と「特製油」がありまして、前者はタレの役割を担った液体が含まれるパターン、後者は油(脂)だけ充填されているパターンになります。豆知識。

かやくは「味付豚肉」「味付挽肉」「メンマ」「ねぎ」の組み合わせで、2種の肉具材を合わせている、この時点で深い気合を感じるのですが、とにかく量が多くてビックリ。ちえちゃんラーメンの「中華そば」や「もり中華」に具材としての挽肉はトッピングされていないため、再現度を高めるためのチョイスではないけれど、肉に対する “こだわり„ それを尊重したデフォルメと思われます。
ちなみに現在、NB(ナショナルブランド)の縦型ビッグに設定されているメーカー希望小売価格は、271円(税別)が相場になっているため、それをセブン-イレブンで購入した場合の税込価格は1食あたり292.68円になるのですが、今回の販売価格は248円(税込267.84円)と相場を下回る値段。
これはセブン-イレブンの留型として開発された「六角家」や「Ramen Feel」「きんせい」「麺屋さくら井」などの監修商品と共通する値段設定なので、今回だけが特別というわけではないけれど、NB商品よりも明確に安いところは留型ならではの強みです。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名:マルちゃん ちえちゃんラーメン 中華そば 販売者:東洋水産株式会社 製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34) 内容量:111g(めん85g) 商品コード:4901990383325(JAN) |
| 発売日:2026年2月17日(火) 実食日:2026年3月01日(日) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:248円(税別) 購入価格:267円(税込) |
| 麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:プラ+紙 湯量目安:450ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(特製スープ) |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(ポークエキス、豚脂、食塩、植物油脂、しょうゆ、乳糖、酵母エキス、ミート風味パウダー、香辛料、香味油脂)、かやく(味付豚肉、味付挽肉、メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、増粘多糖類、カラメル色素、酒精、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC、ローズマリー抽出物)、pH調整剤、クチナシ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始

麺は油で揚げたフライ麺で、特別に太く切り出されているわけではないけれど、湯戻し時間は長めの5分。ちゃん系の実店舗では、達磨製麺が作る “やや加水率が高めの中細ストレート麺„ が主流となっているため、それを実直に再現しているのか、それともスープや具材との相性を加味し、あえてカップラーメンらしいタイプを採用しているのか、そこも見どころ。

別添の小袋は後入れなので、それを引っ剥がしてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製スープ」を温めながら待つこと5分。時間になったら「特製スープ」を加え、よく混ぜたら出来上がり。なみなみスープではないけれど、別添の小袋に含まれる豚脂や香味油脂の芳醇なアプローチが素晴らしく、なんといってもこの肉の量ですよ。これ、販売価格との兼ね合いとか大丈夫なんですかね‥‥。
ちなみに製造所は酒悦の房総工場となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月より東洋水産が資本参加している連結子会社で、房総工場は “マルちゃんの工場„ という認識で問題ありません。それでは、引き続き “ちゃん系„ らしい要素やコストパフォーマンスについても注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
| 栄養成分表示:1食(111g)あたり |
| カロリー:502kcal たん白質:13.7g 脂 質:23.9g 炭水化物:58.0g 食塩相当量:7.0g (めん・かやく:2.3g) (スープ:4.7g) ビタミンB1:1.55mg ビタミンB2:0.41mg カルシウム:200mg |
| 参考値(調理直後に分別した値) 熱量:502kcal(めん・かやく:426kcal)(スープ:76kcal) |
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん


めんの重量にも注目
実店舗では “やや加水率が高めの中細ストレート麺が主流„ と前述しましたが、それをイメージしているはずの油揚げ麺は比較的に加水率が低く、すすると表面に油揚げ麺ならではの小さな気泡を感じる口当たり。それなりの弾力や反発性は備わっているけれど、やや加水率が高めの麺を忠実に再現したような質感ではありません。

また特別に耐久値が高いわけでもなく、食べ始めのコシは折り返し地点から緩み始め、いかにも油揚げ麺らしい変遷を辿っていくのですが、麺とスープの相性は後半に軍配。また揚げ油に由来すコクやる風味に至るまで、後述するスープの世界観を尊重し、きちんと調和。いったん再現度は横に置き、ひとつのカップラーメンとして俯瞰すると、かなり相性がいい取り合わせであることが実感できます。
そして、もうひとつ注目すべきは量の多さ。有名店が監修した商品の中でも、縦型ビッグのカップラーメンに搭載される麺の量は、平均して70g〜80g程度です。しかし、今回は “めん85g„ なので、セブンプレミアムの商品を例に挙げると「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」に匹敵するサービス。なおかつ油揚げ麺とはいえ嫌に安っぽいわけではない、諸々の理由を踏まえて価値が見出せる内容でした。
スープ


どこか懐かしく奥深い味わい
東洋水産のポークエキスは骨っぽさや炊き出し感を演出することに長けているのですが、今回は「豚骨」よりも「畜肉」のイメージが強く、力強い豚の出汁(だし)が味蕾に直撃。原材料に “ミート風味パウダー„ を使用しているため、それが大きく作用しているのでしょう。

続けて「特製スープ」を加えると、調理直後に印象的だった香味油脂と豚脂の芳ばしさやタレのキレが溶け込み、全体のコクが大幅に深まるだけでなく、漠然と懐かしさを覚えるエモいテイストにシフト。なんとなく “これが「ちゃん系」の魅力„ なのかなと、実店舗を経験したことがない人でも雰囲気が掴めそうな味わい。まったく同じ味を食べた記憶はないのに、どこか懐かしい気持ちになるんですよ。
パッケージに “しょっぱうまい醤油味„ の訴求があったように、余韻の塩味は長めに残りますが、それに負けじと豚の旨味も強く、不思議とノスタルジックなのに新しいネオクラシックな世界観。醤油の効かせ方も独特で、醤油ラーメンと塩ラーメンの中間に位置しているような、その配合率も印象に残ったポイントです。
かやく


すごいわ‥‥
カットされた豚肉は東洋水産が頻繁に使ってくるアイテムで、醤油と砂糖で甘辛く炊いたやつ。さらに豚肉本来の旨みも強いので、スープの味わいに強く影響する側面があり、たとえば鶏白湯なんかだと悪さを働くこともあるけれど、今回の場合はスープの方向性も豚ベースの畜肉系ですから、悪さを働くどころか肉の旨みを強化してくれるポジティブな取り合わせ。
お店の切り立てチャーシューとは異なるベクトルを歩んでいるけれど、これだけ大量に入れられたらケチは吐けません。またカップ麺のオリジナル要素となっている挽肉の役割も大きく、スープの豚だしを底上げすると同時に具材の満足度を底上げ。メンマは風味が強く、こちらはノスタルジックな印象を加速させ、コリコリとした食感が箸休めにも効果的。ネギも多すぎず少なすぎず、文句なしで値段以上の内容でした。
総評
やや加水率が高めの中細ストレート麺や切り立てチャーシューを忠実に再現しているわけではないけれど、畜肉系の旨みが味蕾を直撃する深い味わいのスープに、それと相性抜群の油揚げ麺のチョイス、さらに具材の充実感についても特筆に値する一杯。ちゃん系ファンからの評価も気になりますが、ひとつのカップラーメンとして、実に高い完成度を誇っていました。

ちなみに本日・2026年3月1日より、関東地区にてチルド麺「マルちゃん『神田ちえちゃんラーメン』監修 中華そば 2人前」が発売開始となっておりますので、関東にお住まいの方は実店舗との比較はもちろん、カップラーメンとの食べ比べも見どころが多いかと思います。【author・taka :a(大石敬之)】


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