サンポー食品「焼豚ラーメン 横浜家系とんこつ醤油」九州の絶対的エースが “家系インスパイア” に挑戦!!

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サンポー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年10月12日(月)新発売のカップ麺、サンポー食品「焼豚ラーメン 横浜家系とんこつ醤油」の実食レビューです。

九州の雄「焼豚ラーメン」が “家系インスパイア” に挑戦!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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焼豚ラーメン 横浜家系とんこつ醤油

焼豚ラーメン(やきぶたらーめん)とは、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置くサンポー食品株式会社の主力商品で、1978年(昭和53年)8月から販売を続けているロングセラーブランド。実は1959年(昭和34年)4月発売の棒状ラーメン「三宝(みたから)ラーメン」が前身で、その味と基本を受け継ぎ、もっと本場の美味しさを手軽に——という思いを込めて初代「焼豚ラーメン」が生まれました。

今回はシリーズ初の家系ラーメン

そんな「焼豚ラーメン」の定番 “九州とんこつ味” は、サンポー食品が長年の試行錯誤で辿り着いた10種類の豚骨エキスを軸に、ガーリックやオニオン、ブラックペッパーなどのスパイスを絶妙にブレンドした、九州人向けの本格とんこつスープとハート型の焼豚がアイデンティティとなっており、近年は世界の料理や人気ご当地ラーメンをモデルにアレンジした変わり種も製造・販売しています。

今回の新商品「焼豚ラーメン 横浜家系とんこつ醤油」は、九州で長年愛され続けているサンポー食品の「焼豚ラーメン」を全国各地の人気ご当地ラーメン風にアレンジした「ご当地シリーズ」の新作で、1974年(昭和49年)創業の家系総本山「吉村家」(神奈川県横浜市)を源流とする “横浜家系ラーメン” をモデルに開発。

「吉村家」とは、創業者である吉村実(よしむら みのる)氏が横浜市磯子区・新杉田駅付近に開業したラーメン店で、トラックの運転手や左官業など、さまざまな業種を経験した後に「吉村家」をオープン。ジャンルとしての総称は家系(いえけい)と読みますが、その影響を受けたインスパイア店は「○○家(や)」という屋号を掲げる傾向にあり、いまでは全国的な知名度を誇る巨大ジャンルに成長しました。

写真は典型的な「亜流」家系ラーメンの例

家系ラーメンには大きく分けて「直系」「分家」「亜流」の3派があり、総本山の「吉村家(よしむらや)」をはじめ、1986年(昭和61年)にオープンした吉村家の2号店「本牧家(ほんもくや)」と、その本牧家で店長だった神藤隆氏が1988年(昭和63年)に独立開業した「六角家(ろっかくや)」が通称 “家系御三家” と呼ばれる家系ラーメン界の大御所。

その源流である「吉村家」で修行・独立した店舗の中でも正式に暖簾分けされた店が “直系” とされ、2020年10月現在の吉村家直系店は「杉田家」「はじめ家」「上越家」「厚木家」「高松家」「内田家」の6店舗。そして家系御三家の「六角家」を筆頭に「川崎家」「近藤家」「寿々㐂家(すずきや)」といった本牧家出身の店は “分家” とされ、直系でも分家でもない店は “亜流” にカテゴライズされています。

直系・分家・亜流それぞれのスープには特徴の違いがあり、前述の「直系」は鶏油(ちーゆ)の風味を特徴とする醤油が濃いめの醤油とんこつ味が基本。対して「分家」は直系よりも豚骨感をアップさせた豚骨しょうゆ味で、直系でも分家でもない「亜流」は豚骨の乳化感が強く、なかには家系ラーメンに欠かせない鶏油を使わない店もあるのですが、今回のカップ麺には鶏油を使用している様子。

鶏油と有明海産の焼き海苔に注目

そしてパッケージにも表示されているように、家系ラーメンのトッピングに欠かせない海苔は、九州・有明海産の焼き海苔を使用ということで、さすが地元愛も忘れていない焼豚ラーメン。はたして「九州とんこつ味」と「横浜家系とんこつ醤油」は違和感なくフィットしているのかどうか、焼豚ラーメンらしさと家系ラーメンらしさのバランスに注目しながらレビューします。

開封

別添の小袋は4種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」と「焼豚」に、後入れの「調味油」と「のり」で合計4袋。おそらく焼豚は定番の “九州とんこつ味” にも使われている汎用の肉具材で、海苔の小袋にも “有明のり” と書いてあるのですが、海苔と同じく家系ラーメンには必須のトッピングといっても過言ではない “ほうれん草は入っていない” というのは寂しいところ。

調理前の香りにも注目

麺はラードを揚げ油に使用したフライ麺で、いつもの「九州とんこつ味」では熱湯3分となっているのに対し、今回の「横浜家系とんこつ醤油」は熱湯4分と長めの設定。サンポー食品のフライ麺は “ラードを揚げ油に使用した” という工程がポイントで、ラーメン店の生麺では味わえない、調理前から漂ってくる独特の香りも魅力の一つになっています。

メーカー希望小売価格は税別193円で、販売地域は全国かつ特別に販売店が限定されているわけではないのですが、いつも “九州以外では売ってない” パターンが多く、今回も然り。ただ、イトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)でバラ売りされていたのと、九州エリアのセブンイレブンでは取り扱いがあるようなので、イトーヨーカドーやイズミ・ゆめタウンでも意欲的に取り扱われているかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:焼豚ラーメン 横浜家系とんこつ醤油
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町長野230)
内容量:87g(めん65g)
商品コード:4901773100569(JAN)
商品サイズ:縦146mm×横146mm×高さ75mm
発売日:2020年10月12日(月)
実食日:2020年10月16日(金)
発売地域:全国
取得店舗:オムニ7(ネット通販サイト)
商品購入価格:138円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:4袋(粉末スープ・焼豚・調味油・のり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(しょうゆ、ポークエキス、豚脂、デキストリン、食塩、チキンエキス、チキンオイル、香辛料、ホエイパウダー(乳製品)、ねぎ、酵母エキス、植物油脂)、かやく(焼豚、焼のり)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、増粘多糖類、乳化剤、かんすい、pH調整剤、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)※本品は、えびを使用した設備で製造しています。

実食開始

先入れの小袋は「焼豚」と「粉末スープ」で、いつもは豚骨メインの香りが漂ってくるのですが、それをベースにしつつ、濃いめの醤油も並行してくる今回——

なお小袋を開封する際は、上記画像のように “麺の上に焼豚をのせてから粉末スープの順にあける” のがサンポー食品のこだわり。これは熱湯を注ぐときに粉末スープを溶けやすくするための工夫で、容器側面の調理方法にも記載してあります。ちょいちょい読み飛ばされてますけどw

というわけで、焼豚の上にあけた粉末スープを狙いながら、ゆっくりと熱湯を注いで4分間。待っている間に調味油の小袋をフタの上で温めて、時間になったら調味油と有明海産の焼き海苔をトッピングしたら出来上がり。ほうれん草が入っていないのが寂しいところではあるものの、あきらかに “九州とんこつ味” の調味油には含まれない、鶏油の芳ばしい香りが‥‥いや、そこまで強くはないですね。

なお焼き海苔を先入れしてしまうトラブルは稀かと思いますが、調味油を先に入れてしまった場合、だいぶ香りを損ねることになってしまうため、かならず食べる直前に加えてください。それでは、引き続き焼豚ラーメンらしさと家系ラーメンらしさのバランスに注目しつつ、商品の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(87g)あたり
カロリー:416kcal
たん白質:9.2g
脂  質:20.4g
炭水化物:48.8g
食塩相当量:5.6g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:3.6g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:153mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

麺は大幅に焼豚ラーメン寄り

5.0

たとえば家系総本山「吉村家」の実店舗で使用されている麺は、古くから付き合いのある酒井製麺の特注麺を使っており、鉄砲ざる(テボ)ではなく平ザルで湯切りするのも特徴的なポイント。加水率は高く、もちもちとした弾力の中太麺で、そんなに縮れは強くありません。

対して今回のカップ麺に使われている麺は、あきらかに「焼豚ラーメン」の流れを汲んだ油揚げ麺で、形状は丸刃で切り出した縮れ麺を採用。いつもの麺より湯戻し時間が長いように、熱湯3分の麺よりも太く、噛んだときの弾力や口当たりも異なるのですが、ふわっと香るラードで揚げたフライ麺ならではの甘みや歯切れの良さは共通のポイント。

加水率の低さや強めの縮れなど、イメージとしては大幅にサンポー食品の「焼豚ラーメン」寄りで、横浜を発祥とする「家系ラーメン」の印象とは掛け離れているのですが、あくまでも今回のテーマは “ご当地ラーメンをモデルに焼豚ラーメンをアレンジした” カップ麺。単純に今回のスープとも相性は悪くなかったので、評価は焼豚ラーメン視点から上出来の5ツ星としました

スープ

家系と焼豚ラーメンのバランスは1:1

4.5

醤油は粉末なので、液体ならではのコクや臨場感は楽しめないけれど、スープの見た目が濃いように、けっこう醤油の風味は強く、胡椒も強めに効かせるなど、いつもの “九州とんこつ味” とは明らかに違う味。しかしながらベースの豚骨スープには、サンポー食品が長年培ってきた “九州とんこつ味” に通じるところがあったので、その流れを汲んでいることが伝わってきます。

調味油の中身は豚脂(ラード)とチキンオイルのミックスなので、中身は鶏油100%のオイルではなく、全面的に鶏油の香りが強く主張してくるわけではありません。原材料の並び(使用した重量の割合から高い順に表示)を見ても、チキンオイルより豚脂のほうが多く含まれていることが分かりますし、もうちょっと強いほうが分かりやすくて個性的だったかも。

とはいえオイルも定番の “九州とんこつ味” とは別物ですし、まったく鶏油の香りがしないわけでもなかったので、スープにおける「横浜家系ラーメン」と「焼豚ラーメン」のバランスはイーブン。焼豚ラーメンが程よく家系を取り込んでいる、なかなか絶妙な着地点だと感じました。

具材

ハート型の焼豚は嬉しいけど家系らしさは‥‥

3.0

たとえば「吉村家」のラーメンに入っているチャーシューは燻製されているため、スモーキーな風味がスープに滲み出るのも特徴となっているのですが、今回のカップ麺に使われている焼豚は「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」と同じ焼豚を採用しています。そのため燻製感などは意識されていませんが、サンポー食品の “ハート” が籠もっている形状は「焼豚ラーメン」ならではの証。

家系ラーメンにおける海苔の食べ方は、しっかりスープを染み込ませるのが基本。その後、麺を巻くようにして食べる、もしくは白ご飯と一緒に食べるのがオススメ。数は2枚かつサイズも小さめですが、気分転換には申し分ありません。ほうれん草が入っていないので、そこは減点せざるを得ないけれど、サンポー食品のファンなら許容できる‥‥はずw あ、ネギは特に書くことなかったです。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

今回のカップ麺が家系ラーメンらしかったかと聞かれた場合、ほうれん草が入っていなかったことに加えて鶏油が強く主張してくるわけでもなく、特徴を要約すると “海苔が入った豚骨醤油味の焼豚ラーメン” といったところ。そのため家系的には決定打に欠ける仕上がりですが、ある意味これはこれで絶妙な1:1ともいえますし、ほうれん草と鶏油を追加するなど、ちょい足しアレンジで家系に近付けてみるのも楽しいかもしれません。

ちなみに「焼豚ラーメン」を人気ご当地ラーメン風にアレンジした変わり種といえば、2019年8月26日に発売された「鹿児島黒豚とんこつ」と「宮崎辛麺」くらいしか記憶にないため、今後のバリエーションに期待しましょう。

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